当日慌てないために、できる準備は早いうちから

保護者

いよいよ受験ね。受験生が入試に向けてラストスパートをかけていると思うと、緊張が高まるわ。

保護者

そうね。それに保護者の立場で迎える受験って、また違う緊張感なんでしょうね。

保護者

うちの子が受験の時は少しでも本番で実力が出せるように、風邪などひかないようにって、そればかり心配していたわ。

保護者

受験当日を迎えるにあたっての保護者としての心構えやアドバイスってありますか?

保護者

私も予備知識として、ぜひ聞いておきたいです!

教室長

準備が早すぎてわるいことはありません。それでは、保護者の方が「受験当日までにできること」、「受験当日の朝にしたいこと」、「受験に向かうお子さんに送ってあげたいアドバイス」の3つのステップでお話ししていきましょう。 

保護者

はい!よろしくお願いします。

教室長

まず、受験当日までに保護者の方にできることは「日頃の体調管理と、当日スムーズに行動するための事前準備をさせる」ことです。

 

●新型コロナウイルス感染症・インフルエンザ対策
冬場は風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が流行する時期です。また、近年は新型コロナウイルス感染症対策も欠かせません。普段から疲れをためない、手洗いやうがいをする、栄養をしっかり取る、体を冷やさないなどの体調管理に気を配りましょう。
●試験会場までの経路のチェック
会場には「30分前」には着いておきたいところです。お子さんには、電車の乗り継ぎや混雑具合の確認、駅から会場までのルートの下見などをさせてください。友だちと行く場合は集合時間・場所の申し合わせをしておきます。待ち合わせに遅れた場合のタイムリミットを決めておくのも大事です。たとえば、「5分過ぎても来なければ先に行く」などです。
●前の晩は早めに就寝
緊張で眠れない時は、お風呂に入ったり、軽くストレッチをして体を温めると、リラックスして眠りにつきやすくなります。寝る1時間前から、スマホやパソコンは控えるようにしましょう。液晶の明るい画面は、脳を活性化させて寝つきをわるくする恐れがあります。また起床時間に目覚ましをかけるのを忘れないようにしましょう。スヌーズを設定し、二度寝を防ぐと安心です。 
●天気予報を確認
雨や雪で交通機関が混乱することもあります。また、当日着て行く服装の調節にも役立ちます。
●当日の持ち物リストをつくっておく
受験前夜にリストを見ながら準備しておけば、忘れ物を予防できます。都道府県ごとに必要な物は異なるので、事前に先生に聞いておきましょう。チェックリストの例としては、受験票、筆記用具、腕時計、携帯電話、お財布、メガネ、試験要項などです。

当日の朝は6時に起きて脳を活性化しよう

保護者

受験当日の朝はバタバタしそうですね。

教室長

保護者の方の役割としては当日の朝がいちばん大事かもしれません。お子さんが忘れ物をしないようにフォローしたり、受験に遅れないように起こして、送り出したりしなくてはなりませんからね。

 

●試験開始の3時間前には起床
脳が目覚めて活性化するのに3時間かかると言われています。試験開始が9時なら、その3時間前には起きておきたいですね。朝の光を浴びて深呼吸すると脳が目覚めやすくなります。トイレの時間を確保することも忘れないようにしましょう。 
●朝ごはんを食べる
基本的には「いつもの朝ごはん」でOKです。消化のよい食べもの、体が温まるもの、脳のエネルギーになるものがおすすめです。温かいスープ、おにぎり、バナナなどは特によいですね。しっかり噛むことで脳の目覚めもよくなります。
●お弁当
たくさん食べすぎると眠くなる恐れがあるので、腹八分目を目安にします。お子さんの好物を入れるとモチベーションが上がりそうです。試験中に小腹が空いた時のために、チョコレートなどを持って行かせるのもよいですよ。
●体温調節ができる服装
行き帰りは寒くても、会場は暖房が効きすぎて暑いこともあります。重ね着をして行き、こまめに体温調節をするようにしましょう。体が冷えやすいお子さんは、ストールを持って行くとひざ掛けにしたり、肩から羽織ったり、座布団代わりにできたりして便利です。
●行きの車中で軽く復習
行きの電車やバスの中では、一度解いた英文を読んだり、数学の使い慣れた問題集を持って行って見直すなど、軽く問題に触れて脳の準備運動をしましょう。入試問題を解き始めるのが、その日に触れる最初の問題というのは避けたいところです。

 

 

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適度な緊張感が点数アップのコツ

保護者

入学試験に送り出す時「がんばっておいで」と言う以外に、もっと役立つアドバイスを送ってあげたいです。

教室長

そうですよね。これも、いくつかリストアップしてみましょう。

 

●試験会場に着いたらトイレや保健室の場所をチェック
試験中にトイレに行きたくなったり、具合がわるくなったりする場合もあります。そんな時に慌てないように、事前にトイレや保健室の場所を確認しておきます。非常口を確認する余裕があればバッチリです。

 ●適度な緊張は点数アップにつながる
適度な緊張は脳を活性化し、集中力を高めます。ですから、緊張することはわるいことではありません。

●平常心でいる方法
緊張感を持ちつつも、平常心は失わないでいたいものです。どうしても緊張してしまう場合は、次の方法を試してみましょう。

①深呼吸して肩を回す
緊張すると肩に力が入って呼吸が浅くなります。深い腹式呼吸を3回繰り返し、肩をグルグル回して肩甲骨をほぐします。

②「みんな同じ」と考える
まわりが賢そうに見えても、みんな緊張しているし、不安なものです。どうしても周囲が気になる場合は、自分の世界に入れるものを持って行くとよいでしょう。本を読む、イヤフォンで音楽を聞く、目を閉じて集中力を高めるなどが効果的です。

③験(ゲン)を気にしすぎない
験を気にしてマイナス思考になるのは損です。よい験だけを担いで、ポジティブ思考に持っていきましょう。

④いつもと違うことはしない
ルーチンを行うことで、脳は冷静になり「いつもと同じ状態」になります。休憩時間には普段どおり、友だちとおしゃべりするのもよいでしょう。

⑤開き直りも肝心
当日になって焦っても仕方ありません。「ここまできたら、ただやるだけ」という開き直りも大事です。「自分はこれだけのことをやってきたんだから大丈夫」と思えるためにも、心残りの無いように当日までに勉強や準備をきちんとしておきましょう。

保護者

とても参考になりました。これで少しは落ち着いて受験を迎えられそうです。

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