受験には、思っている以上のストレスがかかります。ストレスが大きくかかると、心だけでなく体にも影響が出てしまいますから、受験では心のケアも重要だといえます。ひどくなる前に受験ストレスを軽減しましょう。
目次
気をつけるべき受験ストレスの症状をチェックしよう
保護者
受験って、やっぱりストレスがかかるものよね。
保護者
あら、お子さんはまだ受験じゃないでしょう?
保護者
そうなんですけど、友だちの話を聞いていたら娘の中学受験を思い出してしまって。うちの子も、受験前はお腹が痛いとか気持ちわるいとか言っていたんですけど…。
教室長
ストレスは身体にも影響を及ぼしますからね。気分の問題だと甘く見すぎると、うつになってしまうこともあるんですよ。
保護者
そういえば「受験うつ」って聞いたことがあります(※1-3)。
保護者
そんなことを聞いてしまうと、なんだか受験が怖くなりますね。
教室長
そうですね。とはいえ、多少のストレスは誰にでもかかるものですし、受験も夢を叶えるためには避けて通れませんから、あまり神経質になりすぎるのもよくありませんよ。
保護者
難しいですね。なにか気をつけるポイントはありますか?
教室長
そうですね…まずは、体の異変に気をつけましょう。吐き気、頭痛、だるさ、呼吸(息苦しい・胸がつかえる)、食事の味がしないなど、体に変化がある場合には、注意が必要です。
保護者
体の変化は見つけやすいですね。
教室長
イライラしたり感情が不安定になったりすることもあります。休憩中や好きなことをしているときも楽しめないようであれば、特に注意して見てあげるとよいです。
保護者
ほかになにかありますか?
教室長
昼夜が逆転して夜に眠れない、過食や拒食なども初期のうつ症状ですね。症状は多岐にわたりますから、気になる症状が2週間以上続くようであれば、専門医に相談してみることをおすすめします。
自宅でできるストレスケアの方法は?
保護者
子どもがストレスを抱えているなと感じたら、家ではどうすればよいのかしら。
教室長
まずは、規則的な生活リズムを重視してあげましょう。特に睡眠に気を配ってあげるとよいですね(※4)。
保護者
受験勉強をしていると、どうしても夜型の生活になりがちですよね。
保護者
ついつい夜に無理をしちゃうわよね。
教室長
次は食事ですね。夜に無理をしがちな受験生は、夜食を食べたり、朝ごはんを抜いたり、うどんやラーメンなどの炭水化物ばかりが増えたりしてしまいがちです。栄養が偏ると精神的にも不安定になりやすくなりますから、栄養バランスのよい食事がとれるようにしてあげるとよいですよ。
保護者
やっぱり食事は大事ですよね。
教室長
あとは、体を動かしたり、ときには受験を忘れて雑談をしたりすることも大切です。
保護者
もし"受験うつ"かなと思ったら?
保護者
やっぱり、受験のストレスが大きいときには病院へ行くほうがよいんでしょうか。
教室長
病院へ行けばすぐに治るという種類のものではありませんが、家庭で改善が見られないのであれば、早めに専門医のアドバイスをもらって適切な処置をしたほうが安心です。精神科や心療内科、あるいは思春期外来など、専門の医師の力を借りたほうがよい場合もあります。
保護者
とりあえず誰かに相談すれば、それだけでちょっと安心しますよね。
教室長
保護者の方が安心するということも大事なことなのですよ。受験うつは、保護者の方に治療が必要な場合もあるくらいですから。
保護者
確かに受験は保護者も胃が痛いですよね。
教室長
専門機関にかかるかどうかは別にして、「勉強しなさい」は禁句です。勉強のことだけにかかわらず、お説教はしないようにしましょう。批判や評価をせずにゆっくりコミュニケーションを取ることが大切です(※5)。
保護者
勉強しないのも不安ですけど。
教室長
ある程度体と心が回復すれば、学力のケアも並行して進められますから、焦らずに整えていきましょう。
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※参照URL:
1. 受験うつとは(一般社団法人日本メンタルヘルス研究センター)
http://utu-yobo.com/jyuken/depression.html
2. 勉強がはかどらないのは「受験うつ」かも?【知識編】(ベネッセ教育情報サイト)
http://benesse.jp/kyouiku/201502/20150213-1.html
3. 受験生を持つご家族からの質問(一般社団法人日本メンタルヘルス研究センター)
http://utu-yobo.com/jyuken/faq.html
4. 脱・受験うつ!受験生が陥りやすい危険な生活習慣
https://allabout.co.jp/gm/gc/438480/
5. お子様の調子で気をつけたいこと(一般社団法人日本メンタルヘルス研究センター)
http://utu-yobo.com/jyuken/family.html