模擬試験の結果を見て、志望校判定や順位だけに一喜一憂していませんか?模擬試験の結果はきちんと分析して活用することで、今後の成績アップにつなげられます。今回は模擬試験の結果の見方と活用方法についてご紹介しましょう。
目次
模試の結果からどんなことがわかるの?
保護者
この間、上の子の模擬試験の結果が返ってきたんですが、あまり思わしくなくてがっかりです。
保護者
うちの子も思った結果が出ずに残念がっていたわ。
保護者
中学校の模擬試験の結果って、まだ見たことがないんですが、どんなことが書いてあるんですか?
保護者
まず志望校の合格判定が見られるわよ。模擬試験によって違うみたいだけど、合格率が高い順にA~E判定といった感じで確認できるわ。
保護者
志望校の合格判定ってどこから算出しているんでしょうか。
保護者
偏差値から算出されているはずよ。
保護者
偏差値?
教室長
偏差値とは、受験者全体のなかでの平均からの偏りを表す数値のことですね。たとえば得点が平均点と同じであれば、偏差値は50になります。模擬試験の結果にも偏差値は明記されていることがほとんどですよ。
保護者
なるほど。模擬試験の結果にはほかにはなにが書かれてあるんでしょうか?
保護者
各順位も確認できるわね。全国順位、地域順位、学内順位なんかが記されているわ。受験に向けて参考になるわよね。
保護者
あと大切な項目としては問題ごとの正答率ね。得意な単元や不得意な単元を把握する際に役立つわ。
教室長
ほかにも、教科ごとの成績のバランスや成績の推移がわかる場合もありますね。いずれも模擬試験以降の勉強に生かすために重要な情報ですよ。
保護者
模試の結果がわるかった時はどうする?
保護者
教室長、模擬試験の結果がわるかった時はどう対処していけばよいんでしょうか。
教室長
まずは模擬試験の復習をしっかりやることですね。解けなかった問題や間違えた問題は解説を見ながら解き直しましょう。解説を見て確認したら、再度なにも見ずに自力で解く練習をしておくこともポイントですよ。
保護者
解説を見ただけで「わかったつもり」にならないためですね。
教室長
そうですね。もし再び解いた時にもわからなかった場合には、見直しノートを作ってもよいでしょう。間違えてしまった問題の問題文を書き写したりコピーしてノートに貼ったりして、解法をノートに自分の言葉でまとめておく方法です。次の模擬試験や将来の入試に向けて勉強をする際に便利ですよ。
保護者
模擬試験の結果にある「問題ごとの正答率」から、ニガテな単元がわかった場合はどう対策すればよいでしょうか。
教室長
模擬試験の結果からニガテな分野を分析することはとても大切なことです。ニガテな箇所がわかった場合は問題集などでその単元を集中的に勉強するとよいでしょう。また塾の先生に誤答分析をしてもらうのも手ですよ。
保護者
誤答分析?
教室長
間違えたところを、ただ間違えたというだけにしておくのではなく、どこでつまずいて間違えてしまったのかを分析することです。たとえば数学であれば、計算ミスなのか、当てはめる公式を間違えているのか、それとも文章題を理解できていなかったのか、などによって対処方法は違ってきます。誤答分析によって間違えた原因を明らかにすれば、適切で効率的な学習方法を提案してもらえるんですよ。
保護者
それは頼もしいですね!
保護者
模擬試験の結果が返ってきても、それに一喜一憂するだけでなく、結果を今後の学習につなげていくことが大切なのね。