高校受験の過去問はいつから何年分解けばよいの?

保護者

お子さんが中学3年生で受験生の時、過去問をいつ頃から解き始めましたか?うちの子はまだなんですが、友人のお子さんが受験生で、いつから過去問に手をつければよいのか悩んでいるみたいで。

保護者

確か冬休み前くらいからやっていた気がするわ。過去問自体は夏休みあたりに買ったんだけど、まだ習っていないところが多すぎて解けなかった覚えがあるもの。

保護者

そもそも、過去問を解くことにはどういう意味があるんでしょうか?

教室長

過去問の演習には、得点力をつける意味があります。日頃から積み重ねてきた基礎的な学力を、試験の場でいかに発揮できるかが得点力です。たとえば学力が高くても、時間配分が適切でなかったり、わからない問題を飛ばさずに解いていたりということがあると、得点にはつながりませんよね。過去問を解くことで、得点につながるような解き方を身につけられるようになりますよ。

保護者

学力と得点力は違うんですね。

教室長

もちろん、学力がないと解けないですから、学力をアップさせることが大切です。ただ、実力を発揮するためにも、同時に得点力も意識しておかないといけないということです。

保護者

その過去問の演習は、いつ頃から何年分くらいやればよいんでしょうか?

教室長

まず過去問を買ったら、夏休み前に1年分ゆっくり目を通してみるとよいでしょう。

保護者

夏休み前ですか?少し早いですね。

教室長

早めに過去問に目を通すことには2つの効果があります。1つ目は現状とのギャップがわかることです。夏休みの間にギャップを埋めるための対策が取れますよね。2つ目は入試の傾向と対策がわかることです。記述が多いか選択問題が多いかといったことや、出やすい単元などの傾向に合わせて、夏休みの間にじっくり対策ができます。

保護者

目を通しておくだけなら早めでも大丈夫そうね。

教室長

次に、私立高校の受験校を決める前に、候補の高校の過去問を1年分ずつ解いてみましょう。問題との相性が志望順位を決定する参考になりますよ。

保護者

確かに私立高校は、偏差値は同じくらいでも問題の傾向がずいぶん違うことが多いですもんね。参考になります。

教室長

それから、冬休み前に2年分程度解いてみましょう。この段階で得点力につなげるための演習を行います。時間配分を確認したり、まだ残っているニガテ箇所を復習したりしてください。

保護者

あとうちの子は、入試直前にも1回、本番の練習のために解いていた気がするわ。

教室長

そうですね。最後は入試直前に1年分、予行演習のために解きましょう。

保護者

本番前の最終調整ですね!

受験生必見!過去問の効果的な活用方法!

保護者

過去問の活用方法について、もう少し詳しく知りたいです。

保護者

時期ごとに活用方法も変わってきそうですしね。

教室長

過去問の活用方法は主に4つあります。1つ目は傾向と対策を知ることです。実際に問題を解いてみるとともに、過去問題集の「傾向と対策」のページを熟読するとよいですよ。よく出る単元などがある場合は、その単元について問題集で追加の演習をすると効果的です。傾向と対策の把握は、夏休み前に問題を眺めるところから始めるとよいでしょう。また冬休み前くらいになったら、一度時間を計らずに、傾向を捉えながらじっくり解くという方法もありますよ。

保護者

戦うためにはまず「敵」を知ることから始めないといけないものね。

教室長

2つ目の活用方法には、問題をピックアップして解いてモチベーションアップにつなげる方法が挙げられます。夏休み以降になったら、習った範囲の問題をかいつまんで解いてみましょう。解ければ自信につながりますよ。もし解けなかった場合は、なぜ解けなかったのか考えながら、ギャップを埋めるための対策を取ってくださいね。

保護者

「自分でも解けるんだ!」と思うと受験勉強のモチベーションもアップしそうですね!

教室長

3つ目の活用方法は、時間配分の確認です。得点力アップのための活用方法ですね。

保護者

具体的には、どうやって時間配分をチェックすればよいんでしょうか?

教室長

まず問題をざっと見て、大問ごとにだいたいの時間配分を決めます。そうしたら、一度、時間を計って本番さながらの緊張感で解いてみましょう。

保護者

時間が足りずに解けなかった問題はどうすればよいんですか?

教室長

その場合は時間を計り終えた後、時間をかければ解けるかどうかも確認してみましょう。時間をかければ解けるのに、時間を計った時には解けなかった場合には、いくつかの原因が考えられます。もっとも大きいのは時間配分の問題です。ほかの問題で時間を短縮できないか調整しましょう。もう1つは問題そのものを解くスピードの問題です。全体的にスピードアップできるようにしましょう。たとえば、問題集を使った演習で時間を計りながら解くようにすると練習になりますよ。

保護者

もし時間をかけても解けなかった場合は、ニガテ分野として別に演習の必要がある、ということですね。

教室長

そうですね。

保護者

4つ目の活用方法はどうでしょうか?

教室長

3つ目の活用方法としては、模擬試験同様に復習をすることですね。解説を見ずに自分で解けるようになることが大切です。まったく同じ問題が本番で出ることはありませんが、同様の傾向の問題が出る可能性は高いので、過去に出た問題はきちんと解けるようにしておきましょう。

 

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要注意!過去問を解く際に気をつけること

保護者

過去問を解く時に注意するべきことはありますか?

教室長

まず、早いうちは無理に解こうとしないことですね。習っていない範囲が多いため、解けない問題が多いのは当たり前です。自信を失ってしまわないよう注意しましょう。

保護者

夏休みの段階では目を通すだけ、ですよね!

教室長

次に、時間を計って解く機会を必ずつくることです。本番は時間との勝負ですから、時間をかければ解けるというだけでは足りません。

保護者

さきほどから何度も話に出ている「得点力」の問題よね。

教室長

最後に、解説を見ただけで理解した気にならないことです。これは普段の問題演習についても言えることですが、確実に学力をつけるためには自力で解けるようにすることが大切ですよ。

保護者

うちの子はまだ先だけど、受験生になった時にきちんと注意して過去問を解けるか不安だわ。

保護者

うまく活用しきれるかも心配ね。

教室長

それなら、個別指導塾で過去問を使った授業をしてもらってもよいかもしれませんね。受験直前期には、過去問を最大限活用した演習をしてもらえますよ。お子さんだけでは過去問の活用が難しいという時におすすめです。

保護者

とてもいいことを聞きました!私の友人にも教えてあげようと思います!

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