受験したい高校が定員割れすると、受験者は全員合格できると喜ぶ人がいますが、ちょっと待って! その噂は事実ではないかもしれません。
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目次
定員割れとは? 受験すれば全員合格できるの?
保護者
「定員割れの学校は受験すれば合格できる」という話を聞いたんですが、本当ですか?
保護者
定員割れって何ですか?
教室長
募集定員に対して受験人数が下回ることです。100人募集のところに80人だけ出願した場合、倍率は0.8倍になります。つまり、倍率が1.0以下のとき、いわゆる「定員割れ」ということになります。
保護者
倍率って競争率のことですよね? 倍率が低いほうがライバルが少ないから、合格しやすいのでしょう? だったら、定員割れすれば全員合格しますよね?
教室長
それが、実はそうではないんです。結論から先に言うと、倍率1.0倍以下でも不合格になる場合があります。
合格基準点に満たなければ、定員割れでも不合格
保護者
どうして定員に余裕があるのに不合格になるんですか?
教室長
それぞれの高校によって合格できる基準点が決まっているからです。それを超えない場合は不合格になります。ちなみに、合格に必要な最低限の点数のことを「足切り点」ということがあります。
保護者
足切り点…。なんだかショックです。
教室長
高校受験で合格するには、①足切り点以上であること、②足切り点以上の生徒さんの中で、学力試験・調査書・面接の合計点が高い順から合格が決まっていく、この2つをクリアする必要があります。定員に満たない高校は足切り点さえクリアしていればよいので、そういう意味では合格しやすいと言えますが、「定員割れ=100%合格」ではないので安心しないでほしいですね。
実質倍率で不合格者がいるかを見てみよう
保護者
定員割れで不合格になった人が実際にいるんですか?
教室長
倍率には「実質倍率」というものがあるんですが、知っていますか?
保護者
はい。受験者のうち何人が合格したかを示す値でしたよね。100人受験して100人合格すれば、実質倍率は1.0になります。
教室長
ご名答です! 高校の過去のデータを調べてみて、定員に満たなかった学校で実質倍率が1.0以上になっていたら、誰かが合格点に足りずに不合格になっているということです。一次募集で定員に満たなかった学校は二次募集などを行うので、その状況からもわかりますよ。
保護者
定員割れの学校を狙って受験すると、有利ではあるんですよね?
教室長
確率的にはそうです。ただ、定員割れが起きるかどうかは、毎年変わる不確定要素です。昨年、定員割れしていたから今年も…とは限りません。また、これまで定員割れで全員合格してきた学校だからといって、今後も不合格者が出ないとも限りません。最後まで気を抜かずに受験対策をすることが大事でしょう。
保護者
それに、本人が行きたい学校であることが第一ですものね。あまり倍率に振り回されないようにしたいですね。
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