勉強でやる気をアップさせるのって難しいですよね。机に向かっても鉛筆が進まない、集中力が続かず休憩ばかりしてしまう、スマートフォンやテレビなどの誘惑が気になって手が止まる、勉強しないといけないことはわかっているのになんとなく机から遠のいてしまう…そんな受験生はいませんか?受験勉強でやる気を出すには、どうすればよいのでしょうか。今回は受験勉強での効果的なやる気の出し方をご紹介します。
目次
やる気出して受験勉強しなければ!なのに消えない誘惑
保護者
お子さんは、受験勉強でやる気が出ないときってありましたか?
保護者
ちょくちょくあったと思うわ。「受験本番までまだ時間がある」と思うとやる気が出なかったこともあったみたいね。どうかしたの?あなたのお子さんはまだ受験は先じゃない?
保護者
私の親戚のお子さんが、受験勉強にどうも身が入らないことが多いようで、悩んでいるんです。その原因がはっきりしなくて、解決しようもなくて。
教室長
確かに、やる気を出すには原因をはっきりさせる必要はあるかもしれませんね。受験生が勉強のやる気が出ない理由はいくつか考えられます。たとえば「受験本番まで日数がある場合」であれば、目標がかすんでしまっていたり、「まだまだ時間的に余裕だ」と思って、やる気がなくなっているのかもしれません。
保護者
俗に言う、おしりに火がつかなかったということはあると思うわ。
保護者
私もこの話、興味があります!ほかに勉強しなければならないのにやる気が出ない理由としてほかにどんなことがありますか?
教室長
まわりに誘惑が多いのも勉強のやる気がなくなる原因です。スマートフォンやテレビ、ゲーム、漫画などが気になって、受験勉強に集中できなくなってしまうお子さんは多いですよ。
保護者
うちの子はまだ受験っていう学年ではないけれど、近い将来勉強に対するやる気の部分でいろいろと悩みそうで、耳が痛いわ。
教室長
また、勉強したのに成績が上がらないという場合にも、モチベーションが下がって、受験勉強のやる気が起きなくなることが考えられますね。
保護者
「いくら勉強しても成果が上がらない」と思うと、受験勉強へのモチベーションは下がってしまいますよね。
教室長
受験直前にやる気がなくなってしまうこともあります。たとえば仲のいい友だちが推薦などで早く志望校を決めてしまうと、「勉強しているのは自分だけなんじゃないか」と感じて、孤独感や疎外感から勉強しなくなってしまうことがありますよ。
保護者
それぞれの原因に合った対処法が必要ね。
やる気アップのために、日常的な勉強の見直しをしよう!
保護者
まず、受験本番がまだ先で、目標がかすんでしまうためにやる気が起きないというときは、どう対処すればよいでしょうか?
教室長
やはり学習スケジュールを立てて勉強するとやる気アップにつながります。毎日小さなノルマがあると達成感を味わえ、モチベーションを維持できますし、「志望校の合格」という目標を常に意識できます。
保護者
やる気だけでなくて、勉強の習慣づけにもなりますし、一石二鳥ですね。
教室長
学習スケジュールを立てる勉強法は、まず一週間単位で行うとよいでしょう。何曜日にどの科目をどれくらい勉強するのか計画を立てるのです。成績アップにもつながりやすい勉強方法ですので、勉強しても成績が上がらずやる気が出ないというお子さんにもおすすめですよ。
保護者
でも、勉強しても成績が上がらずやる気が出ないというお子さんは、せっかく勉強の計画を立てても、計画倒れになってしまうのではないですか。
教室長
そうですね。そこで大事なのか、学習スケジュールを1週間ごとに振り返ることです。きちんと計画通りに科目ごとの勉強ができたかをお子さんに分析してもらうのです。たとえば、週の前半まではやる気を出して勉強できていたのに、週の中頃になるとだらけてしまう傾向にあるとか、あるいは部活動のある日は計画通りに勉強できなかったといったことを一度振り返るとよいでしょう。
保護者
計画するときはわからなくても、実際に1週間を過ごしてみると、きちんとやる気を出して勉強ができていない日もあるかもしれないわね。
教室長
もちろんずっとやる気を出してがんばっていては疲れてしまうので、家でのんびりとくつろぐ時間だって必要でしょう。しかしなんとなくダラダラしてしまい、勉強時間をムダにしてしまったということもあるかもしれません。そこにこそ勉強へのやる気が出ない、もっと言えば、成績が上がらない原因があるのです。
保護者
自分で立てた学習計画と実際の学習進捗を比べることで、自分のやる気がわかるかもしれないわね。集中して勉強に取り組めているパターンと、ダラダラ勉強してしまっているパターンがあるのに気が付くのではないでしょうか。
教室長
まさにおっしゃるとおりですね。中学生以上のお子さんであれば、少しずつ自分で自分を振り返り、自分で考えることが大切だと思います。まだ中学生のうちは大人に比べて時間の使い方がうまくありません。でも学習スケジュールを立てる中で、自分の時間に問題意識を向け、少しずつ大人らしい上手な時間管理ができてくると理想的でしょう。なかなか一朝一夕というわけにはいきませんが、じっくり見守ってあげてください。
保護者
志望校について調べながら、自分がその高校に入った姿を想像するのもよさそうですね。
教室長
そうですね。学校紹介のホームページなどを見て、今後やりたい部活動やサークル活動のことを考えるなど、楽しいことを思い浮かべると、それだけで勉強のやる気アップ、受験勉強へのモチベーションアップにつながります。
保護者
誘惑に負けてしまう、という場合はどうすればよいですか?
教室長
勉強する場所を工夫しましょう。たとえば塾の自習室などは誘惑がないのでうまく活用するとよいですよ。またスマートフォンは電源を切るなどの対策が必要ですね。
保護者
教室長、私が受験生だったころの話なんですけど、特に理由もなく、なんとなくやる気が出ないことがあったんですね。そういうときはどうすべきなんでしょうか?
教室長
とにかく勉強に手をつけてみるというのはひとつの方法ですよ。最初はやる気が出なくても、まず机に座ってみる、次にとりあえず問題集を開いてみる、といったことをしていると、だんだん勉強に気持ちが向いてくることがあります。心理学用語で「作業興奮」と呼ばれている現象ですね。
保護者
うちの子にも言ってみようっと。
教室長
もちろん勉強へのやる気が持続するよう、適度に休憩することも大切です。受験生が数日間ほど全然やる気が出なくなったという話を聞くことがあります。それはもしかしたら勉強にやる気を出しすぎたため、力が出てこないのかもしれません。そんなときは休息も必要です。週1日くらいは勉強を軽くする日をつくるとよいですよ。1日のうちでも勉強60分~90分に1回、15分を目安に休憩しましょう。
保護者
ほどよい疲れならとてもさわやかな気持ちになります。でも、いくら青春真っ只中のお子さんであっても、あまりにも頭も身体も疲れて過ぎてしまってはやる気も出ませんものね。
向き合い方まで親身にアドバイス!
勉強のやる気アップで大切なのは自分自身で考えさせること
保護者
子どもの勉強へのやる気をアップさせるために、保護者ができることはなにかあるでしょうか。
教室長
まず学習スケジュールの管理に、さまざまなかたちで協力することが挙げられるでしょう。疲れていたり体調がわるかったりするとお子さんの勉強へのやる気も出ませんから、心身の健康が保たれるよう生活習慣に注意を払ってあげるとよいでしょう。
保護者
食事や入浴、就寝の時間などの管理を手伝ってあげるといいかもしれないわね。
教室長
併せて、さきほどの学習スケジュールで決めた勉強時間がきちんと確保されているかも保護者がチェックするとよいですよ。もし確保できていないと思ったら、上手に声掛けしてあげてください。
保護者
上手な声掛けって、難しそうですね。どんな声掛けがNGでどんな声掛けならOKなんでしょうか?
教室長
たとえば「勉強しなさい」のような言い方はNGですね。反抗心からやる気がそがれてしまう可能性があります。さきほども言いましたが、自分で考えさせるように促すような声掛けがおすすめですね。たとえば「さきにご飯にする?それとももう少しがんばってみる?」などといった具合です。
保護者
参考になります。ほかにはありますか?
教室長
「●●さんはがんばっていたのに」などと人と比べる声掛けは避けましょう。劣等感からやる気がそがれてしまいます。もし比較するなら、お子さんの過去の成績と比較するとよいですね。「ちょっと下がっているからがんばろうか」「上がったじゃない、すごいね!」などと声掛けするとよいですよ。
保護者
ほかのお子さんと比較しないことは子育ての基本かもしれないわね。
教室長
あと、成績が振るわなかったときに言ってしまいがちな「だから言ったでしょう」というのもよくありません。結果だけで判断せず、過程を具体的に評価しましょう。「毎日●時間がんばったのに惜しかったね」「次はやり方をこういうふうに工夫しようか」といった声掛けが適切ですね。逆にほめるときにも「毎日新しいやり方でやったからうまくいったんだね」と過程も合わせて評価するとやる気の持続につながりますよ。
保護者
声掛けひとつで、お子さんのやる気が左右されることもあるんですね。
教室長
お子さんのやる気に対する保護者の影響は大きいものです。受験に際して、保護者はお子さんに理想を押し付けないことが大切ですね。なにより、受験に向けてがんばるお子さん本人に考えさせることです。人から与えられた目標より、自分で考えて決めた目標のほうがやる気も出るものです。
保護者
ほかに勉強に対するやる気の出る環境づくりなどで、保護者ができることはあるでしょうか。
教室長
小さなことかもしれませんが、テレビの音量に気をつけるなど、誘惑をつくらないことは大事ですね。また家の中が散らかっているとやる気がそがれてしまうことがあります。憩いの場であるリビングはきれいにしておきたいところです。
保護者
お子さんの受験勉強のやる気を出すために保護者が気をつけたいこと、できることはたくさんあるのね。
教室長
もし「独りで受験勉強をしているとやる気が出ない」という場合には、個別指導塾の活用もおすすめですよ。自分と年齢の近い先生とコミュニケーションをとりながらであればやる気も持続しやすいですし、家とは異なる環境で適度なプレッシャーを受けながら勉強できます。
保護者
なるほど!勉強のやる気アップに対する考え方がわかってきました。私の親戚にも話してみようと思います!
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