AO入試対策は早ければ早いほどよい

保護者

最近AO入試が増えているって聞いたのですが?

教室長

大学側が入学時に求める学生像に合うかどうかで合否の決まる入試方式ですね。人物や意欲などを重視する選抜方法のひとつです。

保護者

うちの子は大学入試はまだ先ですけど、今後も増えていくんじゃないかって聞いたので、知っておきたくて。

教室長

そうですね。今後も入試の多様化は進む見込みですから、これまでのような「一度の学科試験で決まる入試」だけを想定していたのでは、うまく対応できなくなる可能性はありますね。

保護者

いつごろから対策をすればよいのかしら?

教室長

AO入試を考えるなら、対策は早いほどよいですよ。AO入試では、複数回にわたる面接や、専門的な内容を含む小論文など、通常の学校生活では身につかないような知識や技能を問うことも多くありますからね。

保護者

独自の対策が必要ですよね。

教室長

部活動や生徒会活動など、アピールできる材料は多いほうがよいですし、AO入試に必要な力は、今後社会でも役に立つ力ですから、ちょっと気が早い気もするかもしれませんが、興味があるのなら中学生のころから培っておくのもよいと思いますよ。

プレゼンテーションを得意にしてAO入試に備えよう

保護者

AO入試に必要な力って、具体的にはどういった力なのかしら?

保護者

面接や小論文なら、話す力とか、書く力とか?

教室長

書くにも話すにも必要なのが、論理力と表現力ですね。自分の考えを整理して、いかに相手にわかりやすく伝えるかが重要です。

保護者

なんとなくはわかりますけど…論理力や表現力って、どうすれば身につくものですか?

教室長

おすすめは、「プレゼンテーション」の練習ですね。

保護者

プレゼンテーションって、会議なんかで見る「プレゼン」みたいなものですか?

教室長

ええ。「プレゼン」と略されることが多いですね。一般には資料を見せながら口頭で行う提示や提案のことを指します。

保護者

一般に日本人はニガテだと言われていますよね。

教室長

プレゼンテーションは、情報の収集、構成、要約、表現のすべての力が必要です。実際、AO入試の中にプレゼンテーションを取り入れている大学もあるのですよ。

保護者

なるほど。確かにプレゼンテーションの練習をするのはよい訓練になるかも。

教室長

まずは得意な分野で、商品紹介や観光企画などにチャレンジしてみるのがおすすめです。また、栄養士や看護師など専門資格の取得に関わる学部・学科のAO入試では、その職業に対する考え方やビジョンについて問われることも多いですから、自分の就きたい職業や研究したい内容などについてまとめてみるのもよいですね。

保護者

AO入試って、なんだか難しくてちょっと大変そう。

教室長

大学の学部・学科によっては、AO入試のほうが一般入試に比べて入りやすい場合もあるし、逆にAO入試のほうが入りにくい場合もあります。希望する大学のAO入試の難易度は、事前に情報収集しておきたいところですね。私がよく知っている、全国規模で展開している個別指導塾であれば、このあたりの情報収集の含めてサポートしてくれますよ。

 

 

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メモを取りながら聞く力も身につけよう

保護者

面接や小論文、プレゼンテーションのほかに、AO入試独自の試験方法はありますか?

教室長

AO入試の中には「模擬授業」の試験が課される場合もありますよ。

保護者

模擬授業?授業をするんですか?

教室長

普通は受ける側ですね。授業を受けて、授業終了後にその授業内容をレポートにまとめるという試験です。

保護者

なるほど。実際に入学してから必要な力があるかどうかを見るってことですね。

保護者

大学は講義とレポートが主な学習になるものね。

教室長

この模擬授業では、実は聞く力と書く力の両方が問われるのですよ。たとえ日本語であっても、聞く力も書く力もいわば能力です。この部分の力を試されるのです。

保護者

言われてみれば、90分も専門的な話を聞いてそれを自分でまとめるなんて、案外難しいことですよね。

保護者

最初に聞いたことなんて忘れてそうだわ。

教室長

日ごろからメモを取りながら話を聞く習慣をつけておくと、聞く力と書く力が育ちます。AO入試の対策という意味では、初めから大切なことだけを選り抜いてメモするのではなく、あまり取捨選択をせずに、できるだけ多くメモを取っていくことがポイントです。最初に重要でないと思っていたことが、実は大切だったと後から気づくこともありますので、先生の話を丸ごと再現するつもりでメモを取る練習をしておくとよいでしょう。

保護者

社会に出てからも役に立つし、これからの社会では特に重視されるかもしれませんよね。

教室長

AO入試では、面接をさらに一歩進めて、ディスカッション形式で集団面接・集団討議をするケースもあります。個人面接でも聞く力は必要ですが、ディスカッション形式の場合にはほかの受験者が話した内容を踏まえて自分の考えを表現する必要がありますから、さらに難度が高くなります。

保護者

一朝一夕で身につく力ではありませんよね。AO入試を考えるなら、早期対策が必要なのね…。

保護者

こういうことって、どこかで教えてくれたりはしないのかしら?

教室長

AO入試の増加に伴い、AO入試用の対策講座を設けている塾や予備校もありますよ。私がよく知っている個別指導塾では、AO入試に臨むにあたって本人の課題を見つけ、個別にアドバイスするなどの対応をしてくれるようです。学校の先生はもちろん、それ以外の学びの場も活用しながら、AO入試にチャレンジしていきたいですね。