膨大な範囲から出題される大学入試。受験前に慌てて勉強した程度では到底立ち向かうことはできません。大学受験を考えるなら、早めに勉強を始めたいものです。今からできる勉強を考えてみましょう。
目次
大学受験対策は中学生からできる
保護者
この前、電車の中で高校生たちが「模試の判定がB判定だった」とか、そんな話題で盛り上がっていたの。思わず耳を傾けてしまったわ。
保護者
お子さんは中高一貫校でしょう?次は大学受験よね。
保護者
まだ中学生ですけどね。
教室長
やや極端な言い方ですが、中学生でも大学受験の勉強は始められますよ。
保護者
え、もうですか?
教室長
英語・国語・数学の主要3教科は、高校の学習内容も中学校での勉強が土台になっていますからね。中学校の内容をきちんと習得できていれば、高校での学習は楽になります。特に英語は、中学英語の知識だけでも大学入試で一定ラインまでは戦えるほどなのですよ。
保護者
そうなんですか?
教室長
もちろん、それだけだと語彙は足りませんし、高校で新しく学習する文法事項もあります。ですが、基本的な文法の規則が変わるわけではありませんし、長文などは単語さえ増やしていけば、中学英語の延長で対応できることが多いのです。
保護者
中学校の勉強って大事なんですね。
教室長
大学進学のことをいろいろと考えている中学生は多いですが、どのように大学入試を乗り越えるかまで考えられる中学生となるとほとんどいませんよね。目の前に高校受験を控えている人のほうが多いので無理もありませんが、大学受験を見据えるのなら、中学校での勉強は大事にしたいところです。
保護者
言われてみれば当たり前なんですけど、なかなか難しいですよ。
教室長
中学校での勉強を大事にしたいのは、高校生になってからも同じです。高校で受験勉強がうまくいかなくなった場合も、中学校の基礎に戻って学習したほうが伸びますよ。積み上げ教科は、できるだけ早く受験勉強を始めたいところです。
大学受験に向けた英語・国語・数学勉強法
保護者
大学受験ってすごく範囲が広いけれど、どういうふうに勉強すればよいのかしら。
教室長
そうですね。本来的なイメージや意味を大事にすることを心掛けてみてはいかがでしょうか。
保護者
本来的なイメージや意味ですか?
教室長
たとえば、英単語なら英語と日本語を1つ1つ対応させて覚えるのではなく、単語が持つ意味をイメージで覚えるほうがわかりやすいです。
保護者
意味をイメージで覚える?
教室長
たとえば、「have」という単語は「持っている」と覚えている人が多いですが、実際には「昼食を『とる』」「犬を『飼っている』」など、さまざまな訳し方があります。これを一対一対応で覚えていくのは大変ですが、そもそも「have」というのは「何かと共にある」状態を表します。そういうイメージで考えれば、たとえば英熟語(イディオム)の意味を暗記する負担も軽減するはずです。
保護者
普段使う日本語でも、漢字のイメージから意味を考えたりしますね。
教室長
そうですね。古語や漢字なども同様にイメージで覚えるほうが効率がよいです。語彙も文脈の中で覚えるほうがイメージで記憶しやすいですよ。
保護者
そのほうが長く覚えていられそうでよいですね。応用も利くし。
教室長
また近年の英語は、発音やアクセントが以前より重視される傾向にありますから、これから受験するお子さんは発音記号を見ながら正しい発音を聞き、自分でも発音してみるという勉強も重要ですね。
保護者
数学にはどう取り組むのがよいかしら。
教室長
まずは基礎の徹底と反復学習ですね。余裕があるのなら、予習と先取り学習をすれば、理解と解法の定着が進むのでおすすめです。大学受験は、どうしても通り一遍に公式や問題パターンの丸暗記するだけでは対応できなくなりますから、自分で解説を読んで理解できるように努めるのがよいですね。
効率よく学習して大学受験に備えよう
保護者
基礎が大事なのはよくわかるんですけど、高校の勉強って時間が足りなかった気がしますよね。中学校の内容に戻りたくても余裕がないっていうか…。
教室長
そうですね。いつごろから大学受験対策を始めるかにもよりますが、スタートが遅いほどじっくり復習する時間は取れなくなってしまいます。ですから、基礎を固めつつ、志望大学の出題傾向を研究して重点分野を絞ることも必要なのですよ。
保護者
なるほど、大学によって必要な科目や傾向も変わりますものね。
教室長
まずは優先順位の高いものから始めて、徐々に穴を埋めていくイメージで苦手範囲を減らしていくようにすれば、効率よく受験対策を進められます。
保護者
志望大学も早めに絞り込めると計画が立てやすいですね。
教室長
あと、きれいなノートに固執してしまう人は、大学受験では考えを切り替えたほうがよいですね。
保護者
え? きれいなノートがよくないのですか!
教室長
読みやすいノートときれいなノートとは違うのですよ。中学校まではノートがきれいだと先生がほめてくれることも多いものですが、範囲の広い大学受験ではノートに時間をかけるのはもったいないです。自分が読みやすく、復習しやすいかどうかを重視するべきだと思いますね。
ノートの取り方は、こちらの記事が参考になりますよ。
保護者
大学受験は「情報処理能力」が高い人に有利だと聞いたことがあります。もちろんそれだけじゃないでしょうけど、限られた時間の中で効率よく勉強することが大切なんですね。
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