我が子がせっかく塾へ通い始めたのに、どうにもやる気がない。高い授業料を払っているのに…なんて話はよく聞かれます。ここでは、お子さんが塾へ行きたくない理由と対応について考えてみましょう。
「塾をやめたい」と言われたら?先輩母たちが実践した5つの解決例の記事もぜひご参考ください。
目次
塾に行きたくない理由1:学習レベルが合っていない
保護者
お子さんは、中学生の頃塾に通っていました?
保護者
高校受験前に通わせたわよ。どうかしたの?
保護者
最近娘が塾へ通い始めたんですけど、なんだかあまり気が進まないみたいで。せっかく入ったんだし、がんばって行きなさいって言っているんですけど。
保護者
塾なんてそんなものじゃないの?
教室長
いえ、やはり気が進まない状態で塾へ行くというのは、あまりよいことではありませんよ。大好きとまではいかずとも、充実していれば気が進まないことはないでしょう。
保護者
塾が合っていないのでしょうか。
教室長
そうですね。もう少し具体的に言えば、学習のレベルやスピードが合っていないのかもしれません。特に集団指導の塾では、生徒がよくわかっていないまま進んでしまうことも多くあります。
保護者
そういえば、私もありました!「わかんないなー」と思っている間にどんどん進んでいっちゃって、結局わからないまま終わっちゃったり。
教室長
それだと、単に学校の授業が増えているのと変わらないんです。学校の授業がわからないから塾へ行くのに、同じ時間を増やしても意味がありません。
保護者
確かにそうですね。娘は私立中学だから授業がかなり難しくて進度も速いみたいなので、その対策のために通わせたんですが、ひょっとしたら塾の授業もあまり理解できないまま先に進んでいるのかもしれませんね。
塾に行きたくない理由2:先生との相性がよくない
保護者
でも、娘の塾はわりと少人数なんです。「わからないことは気軽に質問してください」と事前に説明を受けたんですけど…。
保護者
だったら、わからない部分もちゃんとフォローしてもらえそうよね。
教室長
もしかすると、先生が苦手なタイプなのかもしれません。先生も生徒もどちらも人ですから、どんなにいい先生だったとしても合う生徒と合わない生徒がいます。
保護者
そっか。先生が苦手だと、質問とかできないかも。
教室長
先生との相性だけでなく、クラスの雰囲気も影響することがあります。クラス全体があまりにも張り詰めた空気だったり、逆に仲のいい生徒が集まって和気あいあいとしていたりすると、うまく教室になじめず、居心地のわるい思いをすることもありますね。
保護者
それはあるかもしれません。人見知りしやすい子ですし、数学の先生が怖いとも言っていました。
保護者
先生が怖いと、わからなくても下を向いちゃうわよね。
教室長
まだ慣れていないだけかもしれませんが、どうしても合わないようならクラスや塾の変更も検討されるといいと思いますよ。
塾に行きたくない理由3:塾の宿題が負担になっている
保護者
塾と言えば、うちの子、塾の宿題をいやがっていましたね。
保護者
そうそう、塾も宿題が出ますよね。
保護者
学校の宿題と塾の宿題をやっていたら、夜中になっちゃったりして。部活動もやっている子を見ると、すごいなぁと思ってたわ。
教室長
塾の先生方も生徒さんの成績を上げるのに必死ですから、たくさんの宿題を出して、教えた内容をしっかり定着させたいと考えますからね。
保護者
そういえば、学校の先生より塾の先生の方が怖いからって、学校の宿題をせずに塾の宿題をしている子もいたわね。
保護者
それでは意味がありませんよね。
教室長
そうすると、学校の成績が下がってしまうこともあります。学校の成績は、授業態度や提出物も関わってきますし、学校の定期テストの前にどっさりと塾の宿題を出されても困りますよね。だからたとえば個別指導の塾では、習い事や部活動などで忙しい生徒さんとかには、学校の宿題の量などをみながら1人ひとり宿題の量を調整するといったことも行っています。
保護者
なるほどね。確かにそういうところも個別指導塾のメリットなのかもしれないわね。
教室長
それに、無理に睡眠時間を削ってまで宿題をやろうとすると、かえって学力低下を招くんですよ。
保護者
えっ、たくさん勉強しても成績が下がってしまうんですか?
教室長
もちろん勉強はしなければなりませんが、中学生なら「睡眠時間が7時間前後」というお子さんの学力が高いといわれています。学力が高い子の睡眠時間が十分に長いことは事実です。
保護者
あ、テレビでみたことがあるかもしれません。「『四当五落』は間違い」だって。
保護者
「睡眠時間を4時間にして勉強した人は合格して、5時間とっちゃった人はその1時間に泣きをみる」ってやつね。あれってウソなんですか?
教室長
睡眠時間は、脳や身体に必要な成長ホルモンの分泌量が増える時間なんです。成長ホルモンが減少すると、疲れが残りやすくなったり、病気への抵抗力が下がったりすることもあります。また、記憶を整理するのも睡眠中ですから、しっかりと睡眠時間を確保しなければ、好成績が見込めないというのは理にかなった話ですよね。
保護者
そっか。単に勉強時間を増やせば成績が上がるわけじゃないのね。
保護者
娘の生活に負担がかかっていないか、一度確認してみようと思います。
学習内容や対人関係、学習量など、お子さんが塾へ行きたがらないのには、必ず理由があります。頭ごなしに叱ってしまうと、さらにお子さんのモチベーションを下げてしまう恐れがあるため、注意しておきましょう。本当にお子さんに合っているのか、過度の負担がかかっていないか、よく話し合って確認することが大切です。
なんとなく塾へ行かせて安心してしまうことのないよう、塾選びの段階からよく考えられるといいですね。
お子さんに「塾やめたい」と言われたらどうしたら良いのか、先輩母たちが実践した5つの方法もこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご参考ください。
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