お子さんが冬期講習を受けることになったとき、講座の選び方に悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。また個別指導塾と集団講義タイプの塾、どちらの形態で冬期講習を受けるのがお子さんに合っているかも気になるところですよね。そこで今回は学年別に、冬期講習の選び方をご紹介しましょう。
目次
【中学1~2年生】冬期講習の選び方
保護者
お子さんの冬期講習ってどう選んでいますか?うちの子が今年初めて冬期講習にチャレンジする予定なんですが、教科ごとに講座がいろいろあって、どれを取ればよいのかわからなくて。
保護者
うちの場合は、普段から通っている塾の冬期講習を受けるからだいたいわかるけど、冬期講習からの塾通いを始めるとなると迷いそうよね。
保護者
うちは子どもが取りたいという講座を取らせるようにしているわ。それでよいのかどうかわからないけれど…。
保護者
学年によって選び方も違ってくると思うわ。受験生とそれ以外の学年では、冬期講習を受ける意味も変わるはずだもの。
教室長
みなさん冬期講習の選び方でお悩みのようですね。おっしゃるとおり、冬期講習の効果は学年によって変わってきます。それを踏まえて冬期講習を選ぶとよいでしょう。
保護者
なるほど。
具体的に、中学1~2年生にとっての冬期講習の効果はどういったものなんでしょうか?
教室長
中学1~2年生にとって冬期講習は、1~2学期の総復習ができる意義があります。夏休み中に解決できなかった1学期中の苦手やつまずき、2学期で新たに出てきた苦手やつまずきを解消するのに役立ちますよ。
保護者
英語や数学などの積み上げ科目は、中学1年生のうちにつまずきを解消しておきたいわね。
保護者
中学2年生にとっては、冬期講習が中だるみ対策にもなりそうですね。
教室長
おっしゃるとおりですね。また中学2年生にとっては、受験勉強のスタートダッシュの意味もあります。中学3年生に向けて、少しずつ受験を意識していくきっかけになりますよ。
保護者
中学1~2年生は1~2学期の総復習を意識して冬期講習を選べばよいんですね!
保護者
取るべき教科や講座の選び方など、もう少し詳しく聞きたいです。
教室長
まず教科ですが、期間が短いため英数国の3教科を中心に考えるとよいでしょう。社会や理科も苦手がある場合は必要に応じて受講してくださいね。
保護者
講座についてはどうですか?
教室長
冬期講習の講座は、大きく予習用の講座と復習用の講座に分かれます。まずは復習用の講座を優先して受講するとよいでしょう。苦手教科については基礎固め、得意教科については応用ができる講座を受けるとよいですよ。また苦手がある程度解消されているお子さんの場合は、復習用の講座に加えて、予習用の講座で3学期の先取りをするとよいと思います。
保護者
【中学3年生】受験生の冬期講習の選び方
保護者
教室長、受験生の冬期講習の選び方も気になります。併せて教えていただけませんか?
保護者
中学3年生にとっての冬期講習の効果を考えながら選んでいけばよいんですよね?
教室長
そうですね。中学3年生にとっての冬期講習は、やはり受験直前の対策が中心に据えられます。苦手な範囲の克服に取り組めるのはもちろん、傾向と対策を踏まえた問題演習や、塾の作成した入試予想問題、志望校の過去問に集中して取り組めます。
保護者
ということは、受験対策の講座を選ぶことが第一になりそうね。
教室長
そのとおりですね。授業の中で入試予想問題や過去問の演習ができる講座を選ぶとよいでしょう。
保護者
教科についてはどうですか?
教室長
公立高校を受験するのであれば、5教科を網羅的に受けておくことが望ましいですが、お子さんの状況次第で考えてもよいかもしれません。
保護者
確かに高校受験に向けた総仕上げの時期ですけど、苦手範囲を克服しないとけないのか、得点力アップを目指すべきなのか、お子さんによって課題は違いそうね。
お子さんの冬期講習を見極めるために保護者の方ができることは ?
保護者
お子さん自身が冬期講習の塾や講座を選んできたときには、それが適切かどうか、保護者がチェックする必要がありそうね。
保護者
教室長、お子さんの冬期講習を見極めるために保護者ができることはありますか?
教室長
さきほどの話にも出ましたが、普段塾に通っていない場合は、冬期講習の塾選びから始める必要がありますよね。その場合は、体験授業を受けさせて選ぶとよいでしょう。体験授業は無料で受けられることもありますよ。講師との相性や塾の形態が合っているかどうかを見極めるのに効果的です。
保護者
塾の形態っていうと、集団講義タイプの塾か個別指導塾かってことですよね。それぞれどういうメリットがあるんですか?
教室長
集団講義タイプの塾は、志を同じくする仲間のなかで、適度な競争心とプレッシャーを受けながら学習できる点がメリットです。少し速いペースで刺激的な授業を受けたいお子さんにおすすめですね。これに対して個別指導塾は、生徒さん1人ひとりに合ったカリキュラムで効率的に授業をしてもらえる点がメリットです。お子さん自身のペースでじっくり勉強したい場合に向いていますよ。
保護者
講座選びについてはどう見極めればよいでしょうか?
教室長
直近の模擬試験の結果や学校の成績を参考にするとよいですよ。特に模擬試験の結果には、苦手な部分や得意な部分などが記載されているので、冬期講習で受けるべき教科や講座の目安が見えてきます。たとえば数学が苦手だけれども国語は得意なお子さんであれば、数学は基礎と復習を中心とした講座、国語は応用と予習を中心とした講座を受けたほうがよいといった具合です。
保護者
さっそくうちの子と話して教科や講座を決めようと思います!