秋も深まっていくと、冬期講習を受講するべきかどうか、冬期講習にどんな講座やコースを受講するかなど、いろいろと思案をめぐらせる高校生や保護者の方も多いと思います。受験直前期の冬期講習の内容から、冬休みの賢い過ごし方までご紹介していきます。
目次
受験対策から総復習まで、冬期講習の内容とは?
保護者
だんだん肌寒くなってきましたね。いよいよ受験シーズンが迫ってくるのを感じます。
保護者
そうね。うちの子はまだすこし先の話ですが、今後のために大学受験のスケジュールや受験対策も知っておきたいです。
保護者
冬休み以降のスケジュールで考えると、まずは1月中旬の大学入学共通テストじゃないかしら。今は、私たちのときとは違って、大学入学共通テストになったのよね。
教室長
そうですね。大学入学共通テストが終わると、1月の下旬から私立大学の一般選抜が本格的に始まり、2月下旬からは国公立大学の2次試験が一斉に行われます。
保護者
大学受験はどんなスケジュールで進めておくイメージでいればいいんでしょうか?
教室長
これまでの総復習や苦手範囲などはできれば、高校3年生の秋の終わりまでに終わらせて、12月以降は過去問などを使った演習に特化できると望ましいですね。
保護者
大学受験に向けた塾や予備校の冬期講習は、例年秋から受付けが始まっていますよね。冬期講習ではどんな内容を勉強するんですか?
教室長
受験生向けの冬期講習の内容は、大きく分けて①大学入学共通テスト対策、②私立大学や国公立二次試験対策、③苦手分野のスポット対策の講座などが中心になりますね。大学入学共通テストや各大学の試験の出題傾向の違いに合わせて、過去問や予想問題を解いたり、時間配分や出題傾向を解説したりするタイプの講座がもっとも多くなると思います。
保護者
志望校を目指せる得点が取れていても、苦手な教科や分野があるという人は冬期講習で苦手の克服に取り組むのもいいんじゃないかしら。
教室長
高校生の冬休みの過ごし方
保護者
受験直前の高校3年生の冬休みは緊張感も高まって、やる気や集中力が出やすい時期でもあると思うので、計画を立てて勉強に打ち込みたいですね。
教室長
冬休みが終わればすぐ大学入学共通テスト、続いて一般選抜が始まります。高校3年生の冬休みは、過去問にしっかり取り組みたいですね。大学入学共通テストでは時間配分が重要になるので、冬休みのあいだはストップウォッチなどを用意して、大問ごとに時間配分をチェックしておくといいでしょう。
保護者
過去問は復習をしっかりやることが大切ね。
教室長
おっしゃるとおりです。取りこぼしてしまった問題は理解が浅いのか、時間が足りなかったのかを見極め、しっかり対策しておきましょう。取りこぼしのあった問題が「難題」だった場合には、時間確保のためにスルーしてもよい問題かどうかなど、客観的に問題を見極めながら復習に取り組みたいところです。
保護者
試験当日に体調を崩さないように、体調管理にも気をつけないといけませんね。
教室長
はい。受験は午前中から長時間にわたって行われることがほとんどです。日ごろから早寝早起きやしっかりした食事を心がけ、受験に合わせた生活のリズムをつくりましょう。
保護者
勉強は代わってあげられないけど、食事や生活リズムのサポートは保護者の出番ですね。
教室長
もう1つ高校3年生の冬休みに気をつけてほしいことは、疲れをためないことです。直前だからといって、睡眠時間を削って勉強するのはあまりよくありません。無理をせず体調を整えることも受験生に必要なことです。
保護者
高校1年生、2年生はどんな冬休みの過ごし方をすればよいでしょう?
保護者
受験対策をはじめるのに早いということはないと思うわ。受験に向けての雰囲気が高まっているこの時期に、受験勉強をはじめてみてはどうかしら?
教室長
確かに早すぎるということはないですね。ぜひ一度立ち止まって、高校3年生になった自分のことを想像してみるとよいと思います。まだ受験まで漠然としたイメージしかなくても、これから受験生として何が足りないのかを考えることが、きっと役に立つことでしょう。具体的には、高校3年生になってから高校2年生までの学習内容をすべて復習するのは大変な作業ですから、授業のない冬休みのうちに今までに習ったことを復習したり、苦手な教科や分野の克服に取り組んだりするのもよいと思います。
保護者
自分がやりたい勉強がどの大学や学部で勉強できるのか、冬休みのうちに調べておくのもよいかもしれませんね。
教室長
とてもよいと思います。大学ごとの特色や、受験に必要な科目、大学卒業後の就職先などを早めに知っておくと、志望校を考えるときにもスムーズに決めることができるでしょう。
保護者
うちの子が高校生になったときに、やりたいことや将来のことをちゃんとイメージできるか不安です。
教室長
「将来、自分のやりたいことがまだイメージできない」というお子さんは、自分はどんなことに興味をひかれるのか、どんなことに苦手意識があるのかなどを考え、自分を見つめなおす機会を冬休みにつくってみるといいと思います。冬休みは年末年始を挟みますから、今までの歩みを振り返ったり、これからの新しい目標を立てたりするにはよい機会だと思いますよ。
なかには、大学合格後も冬期講習に通う高校3年生も!
保護者
そういえば、私の友人のお子さんで、もう栄養士になるための大学に推薦で合格したのに、個別指導塾の冬期講習に通うと言っていました。
保護者
あら、偉いわね。でも大学に合格したのに、なんでわざわざ冬期講習に通うのかしら。
教室長
ひょっとしたら、お友たちのお子さんは、何か苦手な科目があるのかもしれませんね。たとえば、高校で習う生物でよく理解できていない範囲があると、大学の栄養学の授業はかなり苦労してしまうはずです。大学で専門的な勉強を始める前に、その準備として塾に通う高校生もいるのですよ。
保護者
確かに推薦で合格すると、まずは一安心ですが、一般選抜で入学する方と学力面で差がついている場合もあると聞いたことがあります。その意味でも、冬期講習のうちに大学入学後のことも考えて対策するとよいのですね。
教室長
まさにそのとおりです。以前、大学入学前の教育のことをリメディアル教育だとお伝えしたことがあります。こうした入学前準備のために、個別指導塾を賢く使うのも冬休みの有意義な使い方と言えるでしょう。
保護者
お友だちのお子さんは、大学での活躍は間違い無しですね。
保護者
とてもよくわかりました。冬期講習も高校生になると、かなり多様になるのですね。自分自身にとっても参考になります。
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