塾の授業の強みは「苦手克服」と「受験対策」

保護者

最近は小学生や中学生でも塾に通う生徒さんが多くなった気がしませんか?

教室長

いま、小中学生のお子さんがいる保護者くらいの世代ですと、学校の先生から「塾に行く必要はありません」などと言われて育った方も多いかもしれないですね。おっしゃるように、現在は主に都市部を中心に、受験のために進学塾や学習塾に通うことがずいぶん一般的になっています。塾に通う生徒さんが多い地域の中学校では、塾の宿題でいそがしいお子さんが多いことに配慮し、学校では特に宿題を出さないこともあるそうです。

塾を選ぶときに気になるのはどんなことですか?

保護者

まずは費用ですね。それから中学校の授業や部活動と両立できるかどうかも心配です。

保護者

確かに授業料も気になるけど、「安い」という理由で選んだ塾がお子さんに合わなくて後悔したという話も聞いたことがあります。塾ではどんな授業をしているのか、その内容も知っておきたいですね。

教室長

そうですね。塾は安さだけで選ぶと失敗しがちかもしれません。もちろん高いから良いという訳でもありません。塾の費用面で失敗しないためには、塾の料金を左右するポイントをまとめたこちらの記事も参考になりますよ。

まずはなぜ塾に通うのか、目的をはっきりさせて、塾に何を求めるのかを決めたいところですね。

塾に通う目的のトップ2は「苦手克服」と「受験対策」です。これは今も昔もあまり変わりません。学校では1人ひとりの学習状況が違っても対応しきれない部分がありますが、そこを塾が担うというわけです。

保護者

塾というと受験対策や入試問題の演習のために通うものというイメージがありますが、苦手対策をしているお子さんも多いのですね。

教室長

学校の勉強は日々の積み重ねの結果です。学校の授業で一定以上の成績が取れている生徒さんは受験対策の講座を受けるのもよいと思いますが、「苦手な教科があるがどこから勉強していいのかわからない」という生徒さんは、ぜひ塾の苦手克服の授業を選択肢の1つに入れてみてください。

苦手教科を克服する方法とは?

保護者

苦手を克服するためには、どういった勉強が必要になるのでしょうか?

教室長

よい質問ですね。まずは苦手教科を克服する方法からお話しましょう。さきほどすこしお話しましたが、ある教科を苦手としている場合、その原因は今学校で学習しているところではなく、「基礎的な内容でのつまずき」という場合が多いんです。たとえば、中学3年生であっても中学1年生の内容でつまずいてしまっているかもしれませんし、数学が苦手だという中学生のなかには「小数や分数の計算が定着していなかった」という例もあります。

保護者

教科書の内容をさかのぼったり、前の学年まで戻って復習をしたりする必要があるんですね。

教室長

苦手克服の第一歩は現状を把握することと、苦手の原因を探ることです。しかし、苦手の原因は生徒さんそれぞれであるため、教科書どおりに1から見直すのはあまり効率がよくありません。そんなときこそ塾の出番です。今「できないこと」はなにか、つまずきの原因はどこにあるのかを見極めて、生徒さん1人ひとりに合ったカリキュラムを組むことができるんです。

保護者

「この教科は苦手」という意識があると、「わからない」、「やりたくない」という気持ちが大きくなって、ますますその教科が苦手になってしまうという悪循環に陥りやすくなってしまいますね。そうなると、学習時間そのものが減ってしまうおそれもあると言われているみたいです。

教室長

苦手な教科を重点的に学習するには、塾の力を借りるのも方法の1つです。塾をうまく活用すれば、学校では十分にできない戻り学習の機会をつくることができるでしょう。苦手な教科の成績が上がれば、「やればできる」という自信とやる気につながります。勉強自体に対する意欲が上がりますから、ほかの教科へもよい影響が期待できるでしょう。もちろん、苦手な教科や単元の克服には、よりきめ細かい対応が求められます。その意味では「苦手克服」は集団指導塾よりも個別指導塾のほうがより適していると思われます。

かしこく選んで塾を最大限に活用しよう!

教室長

苦手の克服は、中学校での成績を伸ばすというだけでなく、高校受験にもつながってくる大切なことです。高校の入試で問われるのは、中学校での学習内容がどの程度定着しているかということ。また、応用問題であっても基礎的内容の定着なくしては正しく解答することはできません。志望校のレベルにかかわらず、基礎的な内容につまずきがないか探す苦手克服の過程は、受験勉強の第一歩と言えますね。

保護者

うちの子の場合は、まず苦手克服から始めたほうがよさそうです。塾を選ぶときに気をつけるポイントを教えていただけますか?

教室長

塾のパンフレットだけで判断せず、ぜひ実際に足を運んで見学をしてください。塾のパンフレットには、どの塾も合格実績や魅力的な指導方針などよいことばかり書かれているわけですが、実際に生徒さんが学習している様子や授業の雰囲気を見て判断することをおすすめします。授業が終わって帰宅しようとする生徒さんの表情をみれば、いい塾かどうかわかりますよ。

保護者

なるほど!実際に見ることで、うちの子に合いそうな雰囲気かどうかも知ることができますね。

教室長

そうですね。そしていくつかの学習塾・進学塾を見学してみて、どの塾にするか決める際には、保護者の方の意見も大切ですが、実際に通うお子さんの意見も尊重しましょう。体験授業や学習相談など、入塾前にお子さん自身が塾の雰囲気を体験できる機会もありますから、ぜひ活用してください。お子さん自身が塾に通うことに納得しているかどうかも、学習の成果を上げるためには大切なポイントです。

保護者

塾に通うことを迷っている子にはどういうふうに声をかけてあげればいいでしょうか?

教室長

塾選びは本人の気持ちに寄り添うことが大切です。初めて塾に通うお子さんの場合は、塾の授業ではどんなことをやるのかがわかるまではかなり緊張すると思います。そんなときには、「この塾のやり方が合わないと思ったら、あとで私に遠慮なく言ってね」といったやさしい言葉をかけてあげてください。そうすればお子さんも勇気づけられるはずです。

保護者

自分自身が納得して選んだ塾なら、やる気も長続きしそうですね。まずは苦手克服、そして受験対策につながるように、うちの子と一緒に塾選びに挑戦してみようと思います!

 

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