いよいよこの春、受験シーズンに突入する新高校3年生。およそ2週間の春休みですが、実はこの期間が受験成功の分かれ道でもあります。では、具体的にどのように過ごしたらいいのでしょうか。今回は、今年1年を充実したものにするための、効果的な春休みの過ごし方について解説します。
目次
春期講習までに決めておきたい受験科目
保護者
今年ももうすぐ春休みだわ。新高校3年生はいよいよ受験生というわけですね。
受験生になる新高校3年生にとってこの春は、塾や予備校で言われるスタートダッシュを切る重要な時期ですよね。でも、具体的にどんなことから始めたらいいのでしょうか?うちの子の将来のためにも知っておきたいです。
教室長
そうですね、まずは大学受験における最終的な目標設定からはじめてみるのがいいと思います。たとえば、行きたい大学や学部をリスト化してみるのもいいかと思います。目指す学校など、具体的な目標が決まると、受験生にとっては大きなメリットが出てきます。それは何かわかりますか。
保護者
行きたい大学が見つかれば、何よりモチベーションアップにつながると思います。それから、たとえば模擬試験の偏差値や大学入学共通テスト(旧:センター試験)の目標点数なども具体的にわかりますね。
教室長
そうですね。偏差値や大学入学共通テスト(旧:センター試験)の目標も明確になるのですが、行きたい大学が明確になると、おのずと受験で必要な科目が絞り込まれてくる部分も大きいと思います。受験科目が明確でないまま、高校3年生になるのは避けたいところですね。
保護者
受験に使う科目、つまり受験対策をする科目と、そうでない科目を明確にしておくということですね。
教室長
そうです。これは単に数学という科目を使うかどうかという話だけではありません。数学であれば、数学Ⅲまで受験科目にすべきか、あるいは数Ⅱ・Bまでの大学を選ぶかという点も目途をつけておきたいところです。国語であれば、古文や漢文が出題される学校を選ぶのかなども見ていきたいところです。たとえば早稲田大学の文系学部が第1志望であれば、古文もかなり深いところまで学習する必要があります。しかし慶應義塾大学であれば、古文や漢文が一般入試で直接問われることはありません。
保護者
大学ごとに出題される範囲が違うのですね。でもこのあたりの見極めは、難しいですね。
教室長
大学受験はかなり複雑ですし、受験科目を安易に取捨選択すると、さまざまな可能性を捨ててしまうことになりかねません。もし受験科目の見極めに不安があれば、この春から塾の春期講習に参加してみるのもいいと思います。
保護者
春期講習ですか?
教室長
はい。塾には受験のスペシャリストである教務のスタッフや講師たちがそろっています。お子さんの行きたい学校の最新の傾向と対策をふまえて、お子さんの苦手はどんなところか、合格するためにどんな勉強をしたらいいかなど、しっかりサポートしてくれるでしょう。
保護者
子ども合った勉強内容を教えてくれるのは、保護者にとってもうれしいポイントなんじゃないかしら。自己流で勉強するより効率的だし、受験のプロに客観的な意見が聞けるのは安心だわ。
教室長
そうですね。春期講習では、夏期講習でやることを前倒しして勉強することができます。これからやるべき学習内容を先取りできれば、受験まで余裕をもったスケジュールを組むことができて、より安心ですよ。
1年でもっとも成績を伸ばしやすい春
教室長
春期講習の一番の大きなメリットは、塾がお子さんの目標に合った学習プランを提案してくれることです。
保護者
確かにさきほどの早稲田大学と慶應義塾大学ではないですが、大学ごとに入試問題の傾向は違っていますからね。
教室長
またこれから2020年に向けて、入試改革が進められていきますが、最新の入試傾向に対応したテキストで、入試に役立つ「合格力」を効率的に身につけていくことができます。そこが塾の最大の強みです。
保護者
志望校に合った学習指導が受けられるのは、すごくありがたいわ。
教室長
「善は急げ」という言葉があるように受験に役立つことはつねに先まわりして取り組みましょう。時間は驚くほどあっという間に過ぎてしまいます。春休みは、ほかの受験生たちがまだ本腰を入れる前の貴重な時間です。まわりとの差をつけるためにも、早い段階から対策を打っておきましょう。
保護者
春休みは受験生にとって大切な時期なんですね。知りませんでした。
教室長
確かに「受験の天王山」「夏を制するものは受験を制する」などと言われる夏休みとは違って、春休みの重要性はあまり知られていないかもしれません。しかし、実は春が1年でもっとも成績を伸ばしやすい時期でもあるのです。この春の過ごし方がとても重要なのですよ。
保護者
受験生としていいスタートダッシュを切れるかどうかは、この春休みにかかっていると言っても過言ではないわね!
受験生には個別指導や少人数指導型がおすすめ
保護者
塾には大きく分けて個別指導塾と集団指導塾の2つのタイプがありますが、どちらのほうがいいんでしょうか?
教室長
そうですね。個別指導塾に向く生徒さん、集団指導塾に向く生徒さんがそれぞれいます。たとえば、お子さんの性格も1つでしょう。たくさんの生徒さんと切磋琢磨したほうが伸びるお子さんもいることでしょうし、映像授業を使って先取り学習をしたいと考えるお子さんもいます。もう1つのポイントは得点力です。高校2年生の時点で、大学入学共通テスト(旧:センター試験)の全国平均が取れる生徒さんはすでに自分で勉強していく力があるはずですから、集団指導塾で磨きをかけていくという考え方もあるでしょう。
保護者
大学入学共通テスト(旧:センター試験)は高校3年生と既卒生が一緒になって受ける試験ですよね。高校2年生の段階で全国平均って大変ではないですか。
教室長
実際には結構大変なラインですね。でも中高一貫校ではそれくらい勉強が進んでいる生徒さんもいますし、得意科目だけは全国平均に達している高校2年生も少なからずいます。私の考えでは、大学入学共通テスト(旧:センター試験)で全国平均まで達していない受験生であれば、一度は個別指導や少人数型の塾を検討してもよいと考えます。
保護者
人数が少ないほうがじっくり教えてもらえそうですね。
わからないところも、個別指導のほうが聞きやすそうです。
教室長
そうですね。お子さんに合わせた指導がじっくり受けられます。受験シーズンが本格的になってくると、お子さんも神経質になってしまいます。そんなとき、いつでも質問できる講師がそばにいると安心にもつながるでしょう。講師はお子さんの性格や能力を把握し、確実に指導してくれる頼れる存在です。
保護者
勉強面だけでなく、精神的なサポートにもつながるということですね。それは保護者としても安心です。
教室長
東京個別・関西個別では、高校の授業で扱う教材を塾の授業でも扱っています。
保護者
学校の授業で扱うものを塾でやるのであれば、復習にも、定期テスト対策にも効果が出そうね。でもそれでは肝心の受験勉強があまり進まないんじゃないかしら。
教室長
高校の授業内容を塾でさらに深めていった生徒さんは大学入学共通テスト(旧:センター試験)の過去問でも高い得点がとれる傾向にあります。つまり、学校の授業を基本としながらそれを徹底的に反復学習すると、一般入試にも強くなるというわけです。
保護者
これは推薦入試を考えている生徒さんにとって助かるわね。学校の内容を中心に勉強してしっかりと高い評定を維持しつつ、万一の場合に備えて一般入試対策も並行してできるということね。
教室長
おっしゃるとおりです。推薦入試を受ける生徒さんにとっても、一般入試のみの生徒さんにも理想的な受験対策だと思います。ただし、医療系の大学などの進路を考えている場合や、通っている高校のカリキュラムによっては、ただちに適用できないこともありますので、注意が必要です。
東京個別・関西個別の春期講習
新学年へ向けて、大切な春休み。東京個別・関西個別の春期講習は個別指導だから、学習目的に合わせて個別にカリキュラムを作成。新学年準備、苦手克服、受験対策など、短い春休みの中できちんと成果へつなげます。