塾に通うメリットとして、優れた教材を使えることが挙げられます。学習塾の教材には、成績アップのためのポイントがたくさん詰まっています。今回は、学校の教科書とは一味違う、塾の教材のメリットをご紹介します。
目次
教科書と塾の教材の違いって?
保護者
塾で使う教材って、どんなものなんでしょうか?
保護者
集団指導か個別指導かによって違うみたいだけど、個別指導塾はかなり種類が多いみたいよね。
保護者
それはたくさんの教材をこなさないといけないってことですか?
保護者
いいえ、塾の先生が合うものを選んで注文してくれることが多いみたいよ。でも学校のテストに対応するなら、学校の教科書やワークで学べばいいって思っちゃうわよね。教室長、塾の教材と教科書やワークに明確な違いってあるんですか?
教室長
はい。まず学校の教科書は、学習指導要領に従ってつくられていて、勉強すべき内容を詳しく説明してくれますが、一般に演習問題量は少なめです。だからこれに加えて、学校では演習用にプリントなどを使うんです。
保護者
塾教材はどうなんですか?
教室長
教科書が適切な「説明」を目的としているなら、塾の教材は「説明+演習」を目的としています。つまり「わかった上で、できるようになること」を目的にしている部分が塾用教材の大きく違うところですね。
塾教材のメリットはココ!
保護者
塾の教材のコンセプトについてはわかりましたが、具体的な内容はどう違うんでしょうか?
教室長
塾教材の大きなメリットは、お子さんが確実に内容を理解していけるように、さまざまな仕掛けがされていることではないでしょうか。
保護者
どういうことですか?
教室長
初めに、学校の教科書と同じ「説明」の部分があります。ただ、この部分はそんなに多くありません。なぜなら、先生が隣について口頭で説明し、その上ですぐに演習に入るからです。
保護者
なるほど。説明を受けながら自分で考えることもするというわけですね。
教室長
ええ。説明の部分の次は、確認問題です。これは、説明をきちんと理解できているかチェックするためのものになります。この確認問題を解けなければ、講師はまた説明に戻るといった具合です。
保護者
それならわからないままで進むことはないですね。
教室長
はい。確認問題ができたら次は練習問題に入り、それもできたら発展問題に進みます。塾の教材が学校と最も違うところはここなんです。
保護者
演習量ということですか?
教室長
そうです。学校では、決まった指導要領に沿って、ある一定期間にどこまで進まないといけないということが決まっています。そうすると、どうしても演習の時間があまり取れなくなるんです。
保護者
塾の教材で演習を積めば、テストで点数が取れるようになるんでしょうか?
教室長
量的な問題もそうですし、範囲的な問題もカバーしてくれますよ。たとえば数学の場合、方程式の練習問題だけでも、学校の問題に沿ってさまざまなパターンの問題が用意されています。発展問題までできれば、ほぼすべての範囲を網羅できるでしょう。つまり、その単元の難度が高い問題がテストで出ても、対応できるようになっています。
保護者
塾の教材って、よく考えてつくられているんですね。
教室長
そうですね。教材の種類が多いこともあり、問題を解くため、もしくは用語を覚えるためのコツが豊富です。たとえば国語を例に挙げましょう。
保護者
国語の塾教材って、イメージがつきません。
教室長
国語は5教科の中で、最も演習量が少なくなってしまう教科になりがちです。しかしながら国語は5教科の中で最も「考える力」を養わないといけない教科ですから、読解問題を解き、文章を正しく読解していくことが大切になります。
保護者
塾の教材はどんなものなんですか?
教室長
塾の教材では、記述の問題を多く設けています。なんとなくでは答えられない記述問題を解くことで、考える力を養えます。それに加えて、テスト範囲の漢字にしぼった練習ができるページもあったりするんです。
保護者
それはいいですね。教科書からわからない漢字を自分で引っ張ってくるのは、面倒ですものね。でも国語は特に、読解と言っても学校の教科書に従っていないと、意味がなさそうですが。
教室長
塾には教材の種類がいくつかあり、学校の内容に沿ったものもあるんですよ。国語だけではなく、英語でも、英語の教科書にある本文を参考に、問題文を用意した教材があります。
保護者
それはうれしいですね!
教室長
お子さんも簡単に練習ができるので、取り組みやすくなると思いますよ。教科書に加えて塾の教材があれば、よりわかりやすくなるでしょう。
教材の種類について
保護者
実際のところ、塾の教材が合わないお子さんもいるんじゃないでしょうか?
教室長
塾の教材はバリエーションが豊富でさまざまなレベルに合わせて用意しています。そのお子さんに合うものを、いくつかの選択肢の中から選ぶことが可能なんです。学校の教科書は全員に合わせて作っているので、ついていける生徒さんも、そうでない生徒さんもいます。塾の教材では、そういったことが起こらないよう工夫されているんです。
保護者
確かに、自分の実力に合わない教材だと、やる気は起きないでしょうね。
教室長
そうですね。その生徒さんの学力や目標に合わせて教材を選ぶことは、モチベーションアップにもつながります。
保護者
でも、塾には先生がいるから質問ができて問題を解けますが、家には先生がいませんよね……自宅での宿題には不向きであるような気がしますが。
教室長
実は塾の宿題は、授業用と宿題用に分かれることが多くあります。宿題用の教材は、基本的に自分1人でもできるように、授業用からほんの少しレベルを下げているものが選ばれるんです。講師はそのお子さんの理解度を確認し、宿題用の教材から同範囲の問題を選んで宿題にします。
保護者
それなら宿題でしっかり再確認できますね。
教室長
そうですね。知識は、演習を繰り返してこそ定着します。塾の教材はそれを考えて作られています。ちなみに塾に行けば、選択していない科目の教材を注文できる場合もありますので、可能であれば選択科目以外の教材もそろえてしまうことがおすすめです。
保護者
わかりました!ぜひ検討してみます!
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