お子さまの成績アップや受験対策などで塾を選ぶ際、「どう選んだらいいかわからない…・・・」と迷う保護者さまは多いのではないでしょうか。
「集団指導塾」や「個別指導塾」などの形態の違いや、小中高生によって求めるニーズの違いもあり、塾の選び方は難しいものです。
時間とお金を無駄にしないために、塾を選ぶ際に確認しておきたい2つのポイントと、小・中・高の世代別に塾の選び方もお伝えします。
お子さまの塾選びにぜひご活用ください。
目次
「集団指導塾」と「個別指導塾」の長所・短所を比較!お子さまにぴったりな塾の形式は?
学習塾には、大きく分けて「集団指導塾」と「個別指導塾」の2つの形式があります。
どちらの塾の形式にもメリット・デメリットがあります。塾を選ぶ際は、どちらがお子さまに合っているかを見極めることが重要です。
まずは、2つの塾形式の違いを簡単にみてみましょう。
集団指導塾 | 個別指導塾 | |
授業スタイル | 習熟度別や学力別のクラス分けをされている場合が多い。多人数に向けて同じカリキュラムで授業。 | 生徒一人ひとりの勉強の進み具合や目標に応じてカリキュラムを組み、柔軟に指導。 |
メリット | 周りの生徒との仲間意識や競争意識が芽生えやすく、学習のモチベーションが上がることも。 | 本当に自分に必要な勉強をピックアップでき、本人の理解度に合わせて優先順位を付けられ、効率良く学べる。 |
デメリット | 個別に対応することが難しく、分かっている部分を何度も繰り返し勉強したり、苦手な部分を飛ばされたりすることも。 | ライバルができづらいため、勉強に対する仲間意識や競争意識を養いづらい。 |
●「集団指導塾」の場合
講師1人が生徒数人~数十人ほどに対して同じ内容の授業を行います。
習熟度別や学力別にクラスがわかれることが多く、多人数に向けて同じカリキュラムで授業を行っていきます。
同じクラスの生徒たちと仲間意識や競争意識が芽生えやすく、他のお子さまと一緒に授業を受けるため学習のモチベーションが上がることもあります。一方で、個別に対応することが難しく、分かっているところを何度も繰り返して勉強したり、授業のスピードが早すぎてついていけなかったりする問題が起こることもあります。
●「個別指導塾」の場合
講師1人が、マンツーマンや2人まで、多い場合は5人ほどのお子さまに向けて、個別に異なるカリキュラムで授業を行っていきます。
生徒1人ひとりの勉強の進み具合や目標に応じて柔軟に指導し、個々の生徒に合わせたカリキュラムを組むため、個々に必要な学習を進めることが可能です。
「自分が苦手なところだけ」「すでにわかっている分野は飛ばす」など、本当に自分に必要な勉強をピックアップして、学ぶ順番も本人の理解度に合わせて優先順位をつけてできるので、効率よく勉強ができます。苦手分野の克服や得意を伸ばすことができるのは、個別にカスタマイズしたカリキュラムがあるからこそです。
一方で、他の生徒を把握しづらいこともあり、ライバルができづらかったり、勉強に対する仲間意識や競争意識を養いづらかったりすることもあります。
賢い塾の選び方 2つのポイント
では、お子さまに合った塾を賢く選ぶにはどうしたらいいでしょうか。
選び方のポイントは2つあります。
➀性格に合っているか
➁無理なく続けられるか
それぞれ詳しくお伝えします。
ポイント➀お子さまの性格と塾の形式は合っていますか?
集団指導塾に向いているのは、
・気兼ねなく先生に質問ができるタイプ
・周りと切磋琢磨することで頑張れるタイプ
のお子さまです。
集団指導は教室にいる他の生徒と切磋琢磨し、ライバル意識が生まれ、勉強意欲が向上するというメリットがあります。一方で、講師に対して多くの生徒がついているので、講師に質問をしたいと思っても、講師が忙しそうだったり、恥ずかしさや緊張があったりして、上手く質問できないこともあると聞きます。どんな時でも気兼ねなく質問できるタイプのお子さまなら問題ないでしょう。
個別指導塾に向いているのは、
・自分に合った授業を受け、効率的に勉強したいタイプ
・自分の好きなタイミングで質問がしたいタイプ
のお子さまです。
個別指導では、それぞれの生徒に合わせたカリキュラムを組むため、きめ細かい指導が可能です。
「苦手分野を重点的に」「得意科目はさらに応用に取り組む」など、本当に必要な勉強をピックアップすることができ、効率よく勉強ができます。
また、少人数なため、講師との距離も近く、授業中に不明点があったときもすぐ質問をすることができます。
一方で、お子さまの授業日時に、同学年の生徒がいないこともあるでしょう。友だちと一緒でなくても通塾できるタイプのお子さまなら問題ないでしょう。
ポイント②無理なく通い続けられますか?
また、「塾に通い続けることができるか?」も気をつけたいところです。部活や学校行事などもあるため、通うだけで大変ということになると、通塾自体が負担になってしまいます。無理なく通える場所や条件で選びましょう。
さらに、塾の行き帰りの安全性から1人で通わせることが心配な保護者さまも多いと思います。まずは安全性の高そうな近場の塾から探してみて、通塾が負担にならないか確認してみることも大事です。
小学生・中学生・高校生の世代別の塾の選び方とは
ここまで、どの年次のお子さまにも共通して言える塾の選び方について解説をしてきました。
ここからは、小学生・中学生・高校生、各年代別に塾の選び方をまとめてご紹介していきます。
小学生の場合
小学生のお子さまを持つ保護者さまが塾通いを検討される理由として、
「中学受験を目指している」
「長期休みの過ごし方が不安なので、長期休みだけ通わせて勉強してもらいたい」
「中学・高校に進学することを考えて、苦手科目を作りたくない、勉強を苦手にさせたくない」
「共働きで、自分が勉強を教えるのは難しくなってきたので、学習のプロにみてほしい」
などをあげられる方がいらっしゃいます。
まず、塾通いをする理由を明確にし、そのうえでしっかりと対策をしてくれる塾を選ぶことが大切ではないでしょうか。
例えば「効率よく苦手分野を克服したり得意科目を伸ばしたりしたい」場合には、個別カリキュラムで対応してくれる個別指導塾がおすすめです。「クラスの友だちと一緒に学びたい」「全般的に幅広く学びたい」という場合には、集団指導塾がおすすめです。
長期休みや今後のお子さまの将来のことを考えて、塾通いを検討されている保護者さまの場合、まずは無料の体験授業を受けていただくことがおすすめです。教室の雰囲気や講師の熱意などは、やはり体験してみないとわからない部分です。無料の体験授業を実施している塾は多くあるので、ぜひご検討ください。
好きから始める、小学生の個別指導
苦手な単元の復習、中学受験対策、英語学習など、目標や現状に合わせて、1人ひとり専用の学習プランを作成。 ご家庭の教育方針などをヒアリングさせていただきながら、1人ひとりに合った目標達成への対策をご提案します。
少し遅い時間帯の通塾になると、行き帰りなどにも不安が出てきます。「家からの距離」や「通学の安全性」も選ぶ際のポイントになります。小学生のお子さまが安全に通える範囲にあるのか、駅の近くにあるのかなど塾の立地も条件にいれて選びましょう。
ところで、この記事をご覧になっている保護者さまの中には「うちの子、中学受験できるかもしれない」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
以下の記事で、中学受験のメリットや「受験したほうが良い?」という考え方のヒントをお伝えしていますので、合わせてご覧ください。
>>中学受験したほうが良い?小学生ママに伝えたいメリットと思考ヒント
ママ友たちの間で聞こえてくる中学受験の話。中学受験ってどういうもの?と気になっている方に、中学受験のメリット・デメリットや時期ごとに必要な準備についてご紹介します。 |
中学生の場合
中学生が塾通いを検討される理由は多岐にわたります。
「中間・期末テストの結果が悪く、成績が振るわない。基礎からやり直したい」
「学校によって異なる定期テストの出題範囲に対応したい」
「高校受験に向けた対策を行いたい」
「私立校・中高一貫校に通っており、特殊なカリキュラムに合わせた指導を受けたい」
「学校の独自カリキュラム・独自教材に対応したい」
などをあげられる方がいらっしゃいます。
その中でも保護者さまが塾通いを検討される理由として多いのは、
➀学校の授業に合わせたカリキュラムによる指導をしてほしいから
➁受験対策を行いたいから
の2つです。
今回はこの2つについて塾を選ぶ際に見ていただきたいポイントについてお伝えします。
➀お子さま一人ひとりに合わせたカリキュラムによる指導の場合は、個別指導塾がおすすめです。苦手や分からない部分はそれぞれのお子さまによって違いがあります。ですので、個別指導塾でお子さまの状況に合わせた指導をしてもらうと効果が高いでしょう。特に私立校・中高一貫校の場合は、独自カリキュラムや独自教材を使っていることがほとんどです。このような場合、一律のカリキュラムでは対応が難しいものですが、個別指導塾であれば柔軟な対応が可能です。
一方で、➁受験対策の場合は、お子さまのタイプに合わせて個別指導塾か集団指導塾かを選択するのがよいと思います。ただし、塾によっては受験対策を得意とするところ、補習を得意とするところなど特色があります。事前にどのような目的で通っている生徒が多いのかを問合わせておきましょう。
下記の記事では、中学生のお子さまの塾を選ぶポイントなどを解説しています。中学生のお子さまをお持ちの保護者さまは、こちらもぜひご覧ください。
>>失敗しない中学生の塾選び|あなたのお子さまに合う授業形式は? 中学生の塾選びは「お子さまご自身に合った塾を選ぶこと」が大切です。通塾目的や通い始めるタイミングから、失敗しない塾選びのポイントをお伝えします。 |
高校生の場合
高校生の場合、大学受験を視野に通塾を検討されている方が多いかと思います。
大学受験は高校受験と異なり、全国の受験生がライバルになるので、塾でどれだけ大学受験関連の情報を得られるかが大切になってきます。
また、入試形態は様々で、大学や学部によって受験科目の難易度も出題形式や配点も異なり、合格への学習プランが多岐にわたります。早めにお子さまの志望校選びから柔軟にサポートしてくれる塾だと心強いですよね。
また、高校生は、部活や学校行事に打ち込める時間も大事です。授業の曜日や時間帯などが選べるなど、長続きしやすいシステムがあるかも塾選びのポイントになります。
高校生における塾選びの詳細は、下記記事もぜひご覧ください。
>>高校生は塾や予備校になぜ通う? 大切なことは「目的に合う塾選び」 高校生は受験対策以外にどんな理由で塾に通うの?個別指導や集団指導、予備校など複数ある塾にはどんな違いがあるの?そんな疑問のために、塾の形式と特徴、費用についてご紹介しています。 |
実際に足を運んで不安やお悩みを相談してみるのがおすすめ
お子さまの学習目的や性格にあった塾の候補をいくつかリストアップできたら、実際に体験授業などを受講してみることがおすすめです。
直接足を運ぶのは時間も労力もかかります。しかし、実際の様子をご覧になることで、ホームページや案内資料だけでは見えてこなかったこともはっきりとしてきます。
なかには、無料で体験授業を受けられる塾もあります。こうした塾に実際に見学・相談してみることで、教室の雰囲気や講師の熱意などを感じ取ることもできるのではないかと思います。
塾選びに関して、迷いや不安がある保護者さまも多いかもしれません。
経験豊富な教室責任者に相談できる塾もありますので、ぜひ一度、迷いや不安などを直接聞いてみてはいかがでしょうか。きっと、お子さまや保護者さまの手助けをしてくれるでしょう。
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