みなさんのお子さんは夜更かしをしていませんか?中学生の夜更かしは心身によくない影響を及ぼすことがあります。今回は中学生の夜更かしについて、原因と対策について考えてみましょう。
目次
中学生が夜更かしをすることのデメリット
保護者
うちの子、最近夜更かしをすることが多いんです。テレビを遅くまでずっと見ていて。
保護者
うちの子も、中学生になってから夜更かしをすることが増えました。スマートフォンで夜中まで友だちとチャットをしているみたいです。
保護者
夜更かしをすると睡眠不足になって、授業中に居眠りをしてしまうなど問題が多いわよね。
教室長
中学生の夜更かしにはさまざまなデメリットがあります。睡眠不足になるほか、集中力や思考能力、学習能力が低下することも問題視されています。
保護者
頭がぼーっとしてしまうということですね。勉強や部活動に直接影響がありそうです。
保護者
ほかにも、睡眠不足が中学生に及ぼす悪影響はありますか?
教室長
身体の面では、肥満の原因になったり、免疫力が低下したりするなど、体調悪化の原因になるとされています。また心の面では、慢性的な睡眠不足がストレスの原因になることが指摘されています。さらに深刻な場合、夜更かしの習慣が逸脱行動につながることもあるということが研究結果でわかっています(※1)。
保護者
逸脱行動とは具体的にどのようなことを指すんでしょうか。
教室長
夜更かしをしがちなお子さんは、授業中のおしゃべりのほか、ずる休みをしたり、先生や保護者に反抗したりする傾向があるといわれています。またひどい場合には夜遊びをしてしまうケースもあるようです。
保護者
単なる睡眠不足では片づけられない問題が多くあるのね。
中学生の夜更かしの原因は?
保護者
中学生の夜更かしの原因としては、やはりテレビやスマートフォンが多いんでしょうか。
教室長
そうですね。テレビの場合、特に自分の部屋にテレビがあると夜更かししやすい傾向にあります。
保護者
ほかにも原因はありますか?
教室長
塾の授業や習い事などが遅くまである場合、夜更かしせざるを得なくなってしまうことがあるようです。また保護者の方の生活スタイルに原因があるケースもあります。たとえば食事が遅いと、体が消化活動をしている間に布団に入ることになるため、寝ようとしても眠れないことがあるんです。
保護者
働いている保護者の方は帰りが遅いこともあるから、その生活リズムに合わせてお子さんの生活も夜型になってしまうことはあるわよね。
教室長
さらに中学生の時期特有の原因として、反抗期があります。「保護者に隠れてわるいことをする」という反抗心から夜更かしをしている可能性もありますね。
保護者
中学生の夜更かしに対してご家庭でできることは?
保護者
お子さんが夜更かしをしないために、保護者は何ができるんでしょうか。
教室長
お子さんが夜更かしをしない環境をつくってあげることが大切ですね。まずは保護者の方の生活スタイルをできるだけ改善するよう心がけましょう。たとえば保護者の方の帰宅時間が遅い場合でもお子さんだけ食事を早く取らせるようにしたり、テレビは遅い時間になったら保護者の方も見ないようにしたりすることが必要です。
保護者
気をつけたいと思います。
教室長
また夜はお子さんと一緒に出掛けないようにしましょう。最近はショッピングセンターなどが夜遅くまで開いていますが、脳と体を興奮状態にしないよう、またお子さんに夜遊びの習慣がつかないよう、夜には利用しないほうがよいでしょう。そして夜は保護者の方も早めに寝るようにしてあげてください。
保護者
テレビやスマートフォンについてはどうでしょうか。
教室長
家族で約束ごとをつくってはいかがでしょうか。スマートフォンは10時以降は使わない、テレビは子ども部屋に置かない、などルールを決めるとよいですよ。
保護者
習い事や塾の時間が遅い場合はどうすればよいですか?
教室長
塾については個別指導塾を利用する手があります。通塾時間を相談して決められるので、塾の授業のために夜遅くまで起きている必要が減ります。また効率的、計画的に勉強ができ、時間の節約につながるため、家庭学習のために夜更かしする必要もなくなりますよ。
保護者
とても参考になります!
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(※1)参照URL
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/teinenrei/html/html/3-2.html
内閣府共生社会政策 低年齢少年の価値観等に関する調査 第2章 「子ども・家庭間題はどこまで深刻か」。特に「東京都子ども基本調査」の引用部。