中学入学準備の勉強で大切なのは「中学の予習」と「苦手の克服」

小学校卒業から中学校入学までの春休み期間にしっかり勉強しておけば、中学校1年生・1学期の勉強がスムーズになり、学習習慣をつけることができます。

特に力を入れていただきたいのは「中学校で勉強する内容の予習」で、もしお子さまに苦手な教科があれば「小学校で勉強した内容の復習」もしておきましょう。

①中学校で勉強する内容の予習(主に英語・数学・国語)
②小学校で勉強した内容の復習(主に英語・算数)

「予習」と「復習」のどちらに重点を置くべきかについては、お子さまの小学校での成績によって異なります。
もしお子さまが小学校のテストで常に高得点を取っていたのであれば、予習のみしていただくだけで大丈夫です。

 

①中学校の予習をして授業の理解度をアップ

中学入学準備の勉強として、中学校で勉強する内容を必ず予習しましょう。

中学校の学習内容は難易度が高くなり、授業が進むペースも速くなるため、「毎日の予習と復習」が学習の基礎になります。

中学校の学習の基礎

・予習……疑問点を明白にする
・授業……学習内容を理解する
・復習……苦手を克服して定着させる

予習をして疑問点を明白にしておけば、その疑問点に集中して学校の授業を聞くことで、理解を深めることができます。授業を聞くだけで理解できないときには、先生に質問すると良いでしょう。

そして復習を最低3回繰り返すことで、学習内容を定着させて「実践できるレベル」にする必要があります。

予習の効果や大切さについてもっと詳しく知りたい方は、「予習は必要?その意味と効果をご紹介!」をご覧ください。

 

②小学校で苦手だった教科があれば復習して克服

もし、お子さまに小学校で苦手だった教科があれば、春休み中に復習をして克服しておきましょう。

というのも、中学校で勉強する教科は、小学校で勉強した内容がベースになるからです。
特に、2020年から流行している感染症により、小学校で休校や授業時間削減が行われたために、小学校の学習内容があやふやになってしまっているお子さまも少なくありません。

小学校で勉強した内容を復習して、勉強の基礎を固めておけば、中学校の学習内容を理解しやすくなります。

 

 

中学校の入学準備として勉強しておきたい学習内容【教科別】

中学校の入学準備の勉強で、特に力を入れて予習・復習しておきたい教科は、英語・数学(算数)です。

この章では、小学校の学習内容を復習したり、中学校の予習をしたりする際のポイントをまとめました。お子さまの春休みの勉強の参考にしてみてくださいね。

勉強効率をアップさせるためのノートの作り方ついては「【中学生・高校生の勉強法】ノートの作り方を知って勉強効率アップ!」でご紹介しています。こちらもあわせてチェックしてみましょう。

 

英語の学習ポイント

学習指導要領の改訂により、2020年度から小学校でも英語学習が本格導入され、小学校3年生と4年生は「外国語活動」、5年生と6年生は「外国語」という教科で英語を学習するようになりました。

ただ、小学校で学習した英語と、中学校で学習する英語は全く別物です。

2021年度から、中学校では英語の授業は原則として英語で行われるようになり、小学校であまり学習してこなかった「書くこと」「読むこと」も重視されるようになります。
小学英語は英語でコミュニケーションをとることを意識した内容ですが、中学英語は読むこと・書くことも加わって、4技能5領域をバランスよく学ぶ内容に変わります。

小学英語の内容は既習事項として扱われるため、これまでの中学1年生の1学期の学習内容と比べて、学習量も学習の深さも大幅にアップしているのが特徴です。
だからこそ、なるべく早い段階で、学校の教科書準拠ワークを参考に、中学1年生の1学期で学習する内容を予習することをおすすめします

小学校では英語を読んだり書いたりする場面は少なかったと思いますので、小学校で学習した内容の英文を読んだり書いたりできるようにしておきましょう。

 

算数(数学)の学習ポイント

中学1年生の数学は、「負の数」と「文字式」を早い段階でマスターし、練習を適切に重ねれば身につけることができる単元なので、予習をおすすめします。

数学は積み上げ型の教科のため、小学校で習った算数がベースになります。
計算の「正確さ」や「スピード」などの基礎がついていないと、中学1年生の数学を習得するのに時間がかかってしまいます。
小学校で算数が苦手だったお子さまは、小学校で習った計算が正確にできて、なおかつスピーディーに計算できるように練習をしましょう。

足し算・引き算・かけ算・割り算などの基本の計算はもちろん、四則演算(+-×÷)の優先順位と分数・小数点を使った計算もしっかり身につけておくことが大切です。

算数が苦手なお子さまの場合、できない原因を特定して克服するためには、過去のどの時点でつまずいたのかを知ることが大切です。
AI(人工知能)を活用して学年や単元をさかのぼってデータを解析し、お子さまの苦手の根本原因を特定する方法もあります。
詳しくはこちらのページでご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

 

 

中学校入学前のお子さま・保護者さまが知っておくべき「心構え」

ここまで、中学校入学までに準備しておきたい勉強面のポイントをご紹介してきました。
中学校入学前のお子さまをお持ちの保護者さまにもう一つ取り組んでいただきたいのが、心の準備です。

中学入学前の心構えとして、お子さまにお話しいただきたいことが2つあります。

① 将来の夢や目標について
② 勉強の意味や大切さ

お子さまは小学校を卒業したばかりで、中学校や高校がどういったものなのか、どうして毎日学習することが大切なのか、想像するのはまだ難しいかもしれません。

ですので、まずはお子さまの将来の夢や目標について、お子さまと話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。
お子さまのやりたいことや夢について話していく中で、その夢を叶えるためには「どんな高校を目指すと良いのか」、そして「どのような勉強や準備が、どのくらい必要なのか」を話してみてください。

中学入学前の時点でこのお話をしていただくと、「中学校の中間テストや期末テストを頑張ることが、自分の夢や目標を叶えることにつながるのだな」と、お子さまが日頃の勉強の大切さを理解しやすくなります。

これをうまく伝えられない保護者の方におすすめなのが、個別指導塾の先生からお子さまへ話してもらうことです。

 

中学1年・最初の「内申点」が今後の学習を左右する

中学校では、教科の成績(5~1の5段階評価)の合計が「内申点」として記録されていきます。
お子さまの中学1年生の最初の内申点は、「今後の中学校生活での学習を大きく左右する」と言っても過言ではありません。

その理由は、最初に取った点数が、次のテストのモチベーションにつながるためです。
もし最初から悪い点数を取ってしまうと、「内申点が悪い→自信を無くす→勉強しなくなる→次のテストでも内申点が悪くなる」という悪循環に陥る可能性があるのです。

また、最初にとった成績が基準となって、次のテストの成績を判断しがちです。
例えば、最初のテストで学年60位だった生徒は、次のテストで55位になれば「上がった」と感じますが、最初のテストで10位だった生徒は、次のテストで20位になれば「下がった」と感じてしまうのです。

中学1年生の最初のテストは、試験範囲が比較的狭いためテストの点数を取りやすいです。
春休みの間に小学校の苦手を克服して学習習慣を身につけ、あわせて中学校の予習も進めて、中学生活の好スタートを切ることが大切です。

 

 

中学校入学前の春休みは学習を習慣化させるチャンス

中学校入学前の春休み期間は、お子さまの学習を習慣化させるチャンスです。

小学校卒業から中学校入学までの間に毎日勉強する習慣をつけておけば、万全の体制で中学校の勉強を始められるだけではなく、忙しい中学生活の中でも「毎日学習することを習慣化」させることができます。
また、中学入学前の春休みに学習習慣を身につけておけば、中学校の授業が始まってから、疲労などで学校の授業を集中して聞けない日があったり、家庭学習時間を十分にとれない日があったりしても、学習の遅れが生じにくくなります。

この記事の冒頭でもご紹介したように、中学生の学習は「予習・授業・復習」が基礎となるため、日頃から学習習慣がついているかどうかがとても重要です。
「夕食前に勉強をする」「春休み中は毎朝9時から勉強を始める」など毎日のルーティンとして組み込んで、学習を習慣化させましょう。

 

学習を習慣化させるための「個別指導塾」という選択肢

中学生から大切になってくる学習の習慣化。しかし、お子さま独力では「どのように勉強すれば良いのか分からない」ということも考えられます。

そんな場合には、個別指導塾の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

お子さま1人ひとりに本当に必要なことだけに絞った学習プランを作成できるのが、個別指導の強みです。苦手克服から予習まで、お子さまの目的にあわせて効率よく勉強を進めることができます。
お子さまの性格や習い事の状況にあわせて、勉強のやり方はもちろん、家庭学習のフォローも受けられるので、新学期に向けた学習習慣づくりにピッタリです。

小学校卒業~中学入学までの期間、個別指導塾では「春期講習」を開催しています。春期講習の期間だけの通塾が可能な学習塾もありますので、お近くの教室を探してみてください。

 

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