中学校と高校では科目数が違う!

保護者

近所のお子さん、中学生のときは成績がトップクラスだったのに、高校生になったら成績が下がってしまったそうなんです。

保護者

そういう話はよく聞くわね。中学校と高校では勉強面でそんなに違いがあるのかしら?

保護者

なんでも、勉強する科目数が増えるみたいですよ。

保護者

中学校の科目の勉強だけでも大変なのに、それ以上に増えるんですか? 

教室長

はい。入学する高校によって変わってきますが、たしかに科目数は増えますね。

保護者

たとえばどのような科目ですか??

教室長

そうですね。たとえば、中学校では社会は1教科のみでしたよね。

保護者

そうですね。

教室長

それが高校に入ると、地理や日本史、世界史、倫理、政治経済と細かく分かれるんです。理科も、物理、化学、生物、地学になります。高校によっては、英語も英文法やライティングなどの科目群と、英会話(オーラルコミュニケーション)などの科目群に分かれることもあります。

保護者

英語の2つの科目群は、それぞれどう違うんですか?

教室長

文法は試験問題に出るような筆記に関する授業が中心です。一方で英会話はネイティブの講師を招くなどして、実際に英語でコミュニケーションを取る授業ですね。

保護者

なるほど。これからの社会は英語が話せることが大切と言われていますものね!

保護者

そういう社会背景をもとに科目数が増えることもあるんですね。

保護者

でもそうなると、うちの子が高校に入学してから勉強についていけるか不安だわ…。

教室長

そうですよね。高校は科目数が増えますから、中学以上に効率的な勉強が求められてくるでしょう。

高校に入ると難度も高くなる!

保護者

じゃあ、近所のお子さんが高校に入ってから成績が落ちてしまったのも、科目数が増えたのが原因かしら?

教室長

それも考えられますが、もしかしたら高校に入って中学校よりそれぞれの科目の難度が高くなったのも原因かもしれません。

保護者

難度って、中学校に比べるとどのくらい高くなるのでしょうか?

教室長

はい。たとえば英語だと、単語の数だけでなく、文法の種類や、長文読解問題の文章量も増えるなど、より専門性が増した内容となります。

保護者

英語以外の科目も難度が高くなるんでしょうか?

教室長

ええ。教科書のページ数も増え、より深く勉強していくことになります。たとえば日本史は、中学校のうちは年号や人物を暗記して解くような単純な問題が多かったかと思います。

保護者

うちの子の問題集を見ていると、そういう感じの問題が多いですね。

教室長

でも高校に入ってからは、「どうしてそのようなことが起こったのか」といった理由や背景などもより掘り下げて問われることが多くなります。そのため暗記ではなく、歴史全体の流れや複数の流れを平行させて理解することが大切になってきます。

保護者

そうなんですね。

教室長

これらの教科以外も、高校に入るといちだんと専門性が増し、難度が高くなります。これが中学校と高校の違いですね。中学生までは勉強に対して、「努力すればなんとかなる」といったイメージが強いかもしれません。ですが、高校からは中学生までの基礎力を前提とした学習習慣が必要となってくるでしょう。

 

 

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高校入学後の学習の取り組み方

保護者

今までの話をまとめると、高校からは科目数が増えて、専門性も高くなるから日々学習する習慣をつけることが大切ということですね。

教室長

はい。高校に入学してから慌てないためにも、中学生のときに勉強のスタイルを確立しておくとよいかもしれません。

保護者

なるほど。

教室長

また、先ほども言ったように高校からは科目数が増えます。すべての科目でよい成績を取れれば、それに越したことはありません。ですが、それが格段に難しくなってくるのが高校の勉強なんです。

保護者

科目数が増えるとなると、1科目に割ける時間も少なくなってしまいますものね。

教室長

そのため、高校の学習に関しては戦略的に考えることも必要です。たとえば、これがある意味で王道ですが、推薦入試で大学に合格するという選択肢も考えて、学校の評定を高く保つことを目指すのも1つの考えです。

保護者

評定ってなんですか?

教室長

評定は通知表の成績の数字を足して、科目数で割ったものです。大学の推薦入試はこれをもとに合否が決められることが多いんです。

保護者

中学の内申みたいなものなんですね。

教室長

そうですね。この評定ですが、高校3年生の時の成績だけではなく、高校1年生の1学期の成績も含まれるため、注意が必要です。

保護者

ということは、入学後から卒業までずっとよい成績を保つことが重要になってくるんですね。

保護者

すべての教科となると、かなりハードルも上がるんじゃないかしら。

教室長

そうですね。もしおしなべて評定平均を上げていくのが難しいということであれば、一般入試を意識して得意科目をつくって勝負をかけていくのも手段の1つと言えるでしょう。

保護者

受験に必要な科目だけを集中的に勉強するということでしょうか?

教室長

極端なことを言えば、そういうことです。大学によっては3科目以下で受験できるところもあります。科目数が少なければ少ないほど、その教科に割ける時間が多くなるので、成績も上がりやすいと言えます。

保護者

そうなんですね。受験したい大学や学科が決まっている生徒さんなら、そうした考えもよいかもしれませんね。

教室長

ただ、俗に「捨て科目」と言うのですが、一部の科目にしぼって勉強するということは、最初にお子さんの未来の可能性を狭めてしまうことでもあります。まずは高校1年生の最初は中学生までの基礎力をベースに、どの科目も全力でやってみる学習態度が大切なのは言うまでもありませんが。

保護者

なるほど。まず入学後はどの教科もがんばってみることが大事なんですね。途中で気が変わる場合もありますしね。

保護者

そうですね。高校生活を送っていくなかで、本人の意思が固まってから教科をしぼるのがよいかもしれません。今日はとても勉強になりました。ありがとうございます!