お子さんが朝なかなか起きてこなかったり、家を出ようとしなかったりするなど、学校に行きたがらなくなった経験はありませんか。お子さんが学校に行きたがらなくなってしまったとき、どんな対処法があるのでしょうか。いくつかの事例を以下ご紹介していきたいと思います。
目次
中学生が学校に行きたくない理由
保護者
ちょっと聞いてもよいですか?
保護者
どうしたの?
保護者
下の子の友だちのことなんですが、最近学校に行きたがらないんだと、そのお子さんのお母さんに相談されたんです。学校に行きたがらない原因ってどんなことなのでしょうか。
保護者
そうなの。お子さんが学校に行きたがらない原因は人それぞれだから一概にはいえないけれど、考えられる代表的な原因としてはまず人間関係かしら。
保護者
学校での人間関係といえば、クラスの友だち関係や部活動での先輩・後輩関係、あと先生との相性もあるでしょうね。あくまで可能性の話ですが、いじめが絡んでいるかもしれませんね。
保護者
次に考えられるのは勉強ね。学校生活のほとんどの時間は授業だから、授業についていけない、授業の内容がわからないとなると、学校に行きたくなくなると考えられるわ。
保護者
それからうちの子から聞いた話なんですが、うちの子の友だちは運動がニガテで、運動会のことを考えると気分がわるくなるほどだったといいます。それで運動会が終わるまで学校を休んでいたことがあるそうですよ。
保護者
運動会のほかにも、文化祭や部活動の試合・コンクール…学校ではさまざまな行事がありますよね。その行事がイヤで学校に行きたがらないこともあるかもしれません。
保護者
最後に家庭環境ね。保護者との関係、きょうだいとの関係をはじめとして、家庭の状態が不安定だと学校に行きたがらなくなることもあるみたいよ。複数の原因が絡み合っている可能性もありますよね。教室長、お子さんが学校に行きたがらないことについて、どのようにお考えになりますか?
教室長
そうですね。1つ言えるのは、大人から見ると簡単なことのようにも感じられるかもしれませんが、本人たちにとっては深刻な問題ということです。1人ひとりの問題に真摯に向き合って解決することが重要ですね。
学校に行きたくない中学生に対して保護者ができること、やってはいけないこと
保護者
学校に行きたくないお子さんに対して、保護者はなにができるんでしょうか?
教室長
まずはじっくりお子さんの話を聞いてあげましょう。「なにかあったの?」と直接聞いてみてもよいですし、「最近学校はどう?」と切り出してみるのも手です。お子さんが話を始めたら、思いのたけを吐き出させてあげてください。そのとき保護者は、あまり客観的になりすぎず、お子さんの気持ちに寄り添うようにしてあげることが大切です。
保護者
お子さんが話そうとしないときには、無理に話させないことも重要ね。
教室長
お子さんが胸の内を話してくれたら、次は学校の好きなところときらいなところを整理してみましょう。行きたくない理由が明らかになり、それをうまく回避できる方法が見つかれば、お子さんが思うより簡単に解決できるかもしれませんよ。
保護者
お子さん独りで考えていては思いつかなくても、保護者と話し合いながら考えれば思いつくこともあるかもしれませんよね。そういう経験、あります。
教室長
そしてお子さんが学校を欠席することや、遅刻・早退をすること、保健室登校することを許してあげましょう。お子さんが少しでも行きたがったら、その意思を尊重してあげてください。
保護者
行けるときに行くということは学校に復帰する大きな一歩になりますよね。
教室長
また保護者から担任の先生に対して、「こういった理由で学校に行きたがらないので休ませてください」「行きたいタイミングで学校に行かせることを許してください」とフォローを入れることも大切です。
保護者
学校の先生とも協力すれば、さらに問題が解決に近づくかもしれませんしね。
教室長
学校に相談すれば、それぞれの問題に特化した専門家を紹介してもらえることもあります。最近では塾でも、学校に行きたくない生徒さんのサポートを行っているところがありますよ。ご家庭だけで抱え込まず、身近な外部機関に相談してみましょう。
保護者
もし万が一、学校に行きたがらない原因がわからない場合はどうすればよいんでしょうか?
教室長
もしお子さんといろいろ話し合ってみても学校に行きたくない原因がわからない時は、病院で診てもらうと解決の方法が見つかるかもしれません。うつ病など心の病気のほか、発達障害の可能性もゼロではありません。
保護者
専門の先生に頼れば安心できますね。
逆に、学校に行きたがらないお子さんに対して保護者がやってはいけないことはありますか?
教室長
まずお子さんに話を聞く際、「なんで?」「どうして?」と学校に行けない理由を追及しないようにしましょう。ただでさえふさぎ込んでいるお子さんを余計に追い込んでしまいます。
保護者
焦るあまりつい問い詰めてしまいそうだけれど、注意しないといけませんね。
教室長
また、保護者の価値観を押し付けるのもよくありません。学校に無理やり行かせようとする、勉強を無理やりさせようとする、あるいは逆に学校に行くなと強制することは避けましょう。たとえば「がんばって学校に行ってみようかな」とお子さんが思っているところで、「早く学校に行きなさい」とか、逆に「学校には行かなくてよい」と言われてしまうと、行く気がそがれてしまいますよね。保護者はあくまでお子さんの気持ちを尊重することに徹しましょう。
保護者
価値観の押し付けということでいうと、人と比べるのもよくないって聞いたことがあります。「○○くんは最近~しているみたいだけど」という話はよくないみたいですよ。
教室長
そうですね。同様にお子さんを追い詰めてしまう言葉です。それから、お子さんに対して「かわいそうに」と同情するだけなのも好ましくありません。問題の解決になりませんし、またお子さんが「僕/私の気持ちもわからないくせに」という反発心を抱いて、ますます心を閉ざしてしまう可能性もあります。
保護者
どんな言葉がOKかNGかということも、学校や塾に相談すれば安心かもしれませんね。
学校を休んでいる間の勉強は?
保護者
それとお友だちの保護者が心配しているのが、学校を休んでいる間の勉強についてなんです。どう対処すればよいんでしょうか。
教室長
学校に行きたがらない場合には、無理に勉強させる必要はありません。もしお子さんが「いつかは学校に行きたいけれどその時についていけないと不安」「学校には行きたくないけれど勉強はしたい」などと言っている時には、学校以外にも勉強できる場所があるということを保護者のほうから提示してあげるとよいですよ。
保護者
学校以外にも勉強できる場所、というと?
教室長
家庭教師やフリースクール、塾などですね。塾のなかでも個別指導塾は講師との距離が近いため、お子さんのペースでスケジュールを組んだり勉強量を調節したりしながら学習できますよ。
保護者
進路についても心配なことがあるかもしれないわね。
教室長
進路についての心配事も、学校や塾などに相談してみましょう。いろいろな代替案を提示してもらえますよ。
保護者
家庭と学校、塾などの外部機関が手を取り合って、お子さん1人ひとりに丁寧に向き合うことが、お子さんが学校に行きたがらないことへの解決の糸口になるんですね。
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