小学生の将来の夢ランキング

将来の夢がある小学生に人気の職業について、以下で紹介します。

日本FP協会による2022年度の小学生の「将来なりたい職業」を、男女別にランキング形式で10位までまとめました。

 

男の子の将来の夢

小学生の男の子における、将来の夢ランキングは以下のとおりです。

順位(昨年度集計時の順位) 職業
1(1)  サッカー選手・監督など
2(2)  野球選手・監督など
3(3)  医師
4(5)  ゲーム制作関連
5(6)  会社員・事務員
6(4)  ユーチューバー
7(12)  警察官・警察関連
8(13)  プログラマー
9(7)  プロゲーマー
10(31)  パイロット
10(11)  バスケットボール選手・コーチ
10(7)  建築士
10(10)  料理人・シェフなど

男の子の1位~3位は昨年度と変わらず、1位「サッカー選手・監督」、2位「野球選手・監督」、3位「医師」となっています。

7位「警察官・警察関連」や8位「プログラマー」、10位「パイロット」の3つの職業は、昨年度から大きく順位を上げてトップ10に入っていることがわかります。

近年、ユーチューバーが人気の職業としてランクインしていますが、実際に「ユーチューバーになる」と言われたら、どうしたら良いのでしょうか。動画配信などを職業にする大変さをご存じの保護者さまからしたら、頭を抱えてしまうこともあるかもしれません。

この記事では、そのような場合の対処法に関しても解説しています。

 

女の子の将来の夢

小学生の女の子における、将来の夢ランキングは以下のとおりです。

順位(昨年度集計時の順位) 職業
1(1) 医師
2(3) 保育士
3(9) 獣医
3(7) 美容師
5(5) 教師
6(4) イラストレーター
7(2) 看護師
8(8) パティシエール
9(6) 薬剤師
10(15) 建築士
10(11) 漫画家

女の子では、1位「医師」や2位「保育士」は昨年度とほぼ変わらず、人気の職業です。

10位にランクインした「建築士」や「漫画家」は、昨年度から順位を伸ばしトップ10に入っています。

お子さまが目指す職業もランクインしていたでしょうか。ランクインしている職業のなかには、「小学生の夢として持つだけなら良いけれど、それが現実味を帯びてきたらどう対処すれば良いのかわからない」といったものもあるでしょう。お子さまにこれらの職業になりたいと言われたときに、保護者としてどういったサポートができるか、以下で解説します。

出典:日本FP協会 小学生『将来なりたい職業』ランキングより
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/yume/syokugyo/

 

お子さまの将来の夢を叶えるために保護者さまができる5つのサポート

お子さまが将来の夢を叶えるために、保護者さまができる具体的なサポートを5つ紹介します。

 

お子さまと向き合う時間を取る

お子さまが夢や将来について語りやすい雰囲気作りは、保護者さまができる大切なサポートの1つです。お風呂や寝る前などに、集中してじっくり向き合える時間を取りましょう。*1

このとき、お子さまの成長を兄弟や友人と比較するのではなく、お子さまの過去と今を比較しながら、成長を褒めてあげることが大切です。「親は子どものことを応援している」という気持ちも繰り返し伝えましょう。

また、お子さまが自ら発言することで「オートクライン効果」も期待できます。*2

「オートクライン効果」とは、自分で話した言葉が自分自身に作用することです。自分で話した言葉を自分自身で聞くことで、考えたり、理解したりし、意識していなかった自分自身の思いや考えに気付くことができるとされています。

 

習い事に取り組む

プログラマーになりたい場合はプログラミング教室に通わせたり、スポーツ選手になりたい場合はクラブチームに通わせたりするなど、将来の夢にあった習い事に取り組ませることも、1つの方法です。

習い事に取り組み、家庭や学校とは異なる人と関わり社会性を学ぶことで、精神的な成長にもつながります。お子さまの価値観や視野を広げるきっかけにもなるでしょう。

また、習い事では、日々目標に向かって努力することが求められます。目標を達成したときに感じる達成感や喜びは、お子さまにとって大きな自信となります。

反対に、挫折を経験することも強い精神力を養ううえで大切です。習い事で学校や家庭だけではできない貴重な経験をすることは、お子さまにとって大きな力となります。

 

将来の夢につながる人と関わりを持つ

お子さまが将来の夢として挙げている職業の人と関わりを持つことも、保護者さまができるサポートの1つです。

身近にお子さまが目指す職業の人がいれば、実際に話しを聞くことでイメージが膨らみます。例えば、仕事内容ややりがい、大変なこと、どうすればなれるのかなどを聞くと良いでしょう。

身近にいない職業であれば、地域の活動などインターンシップ(お仕事体験)が行われていないか、探すのもおすすめです。

自分の憧れの職業について、詳しく話を聞いたり実際に体験してみたりすることで、その職業や社会への理解、やりがい、自分の良さに気づき、夢を叶えるための主体性が養われやすくなります。

 

将来の夢から逆算して、進路や学校を選ぶ

お子さまの将来の夢が決まっている場合は、その夢に向けた進路や学校を提案するという形でサポートすることもできます。

お子さまが持つ夢が必ずしも職業であるとは限らず、「好きなことを活かしたい」といった漠然としたものである場合もあるでしょう。漠然とした夢であっても、小学校や中学校を卒業したあとの進路や学校選びの参考になります。

進路や学校選びが難しいと感じる場合は、学習塾を利用することも1つの方法です。例えば東京個別指導学院では、以下のポイントから進路や学校選びをサポートします。

 

〈東京個別指導学院で推奨している志望校の選び方の例〉

  • 面倒見の良い学校か、自主性を尊重する学校か
  • 力を入れている教育内容(理科教育、外国語教育など)
  • 入りたい部活動の有無
  • 施設(広いグラウンド、天文台など)

 

これらのポイントはあくまでも一例です。お子さまの将来の夢の実現のために適した進路・学校選びについてさらに詳しく知りたい方は、公式サイトをご確認ください。


保護者さま自身が夢や目標に向かって取り組む姿を見せる

子どもにとって最も身近である保護者さま自身が、夢や目標を持ち達成に向かって取り組む姿勢を見せることも、1つのサポート方法です。

「こんな大人になりたい」と思える人がいると夢や目標も身近なものとして抱きやすくなります。

子どもは、親の表情や仕草からも感情を汲み取るものなので、保護者さま自身が生き生きと楽しそうに努力する姿を見せることを心がけましょう。

また、率先して保護者さま自身の夢や目標をお子さまと語る時間を設けると、お子さまが自分の将来の夢についても語りやすくなります。

 

将来の夢がまだない小学生は多い?

将来の夢がまだない小学生も、決して珍しくはありません。

成長していくなかで、好きなことを見つけたり憧れを持ったりしながら夢を見つけていくことが多いです。

そのため、無理に将来の夢を作る必要はありません。しかし、早いうちから将来の夢を持つことはお子さまの成長に良い影響を与える場合もあります。以下で詳しく解説します。

 

将来の夢を決めるメリット

小学生のうちから将来の夢を持っていれば、目標が明確になり早くから進路の方向性を決めやすいというメリットがあります。

また、「なんとなく」「親や先生にやれといわれるから」という理由で勉強や努力をするよりも、自分で「将来の夢のためにやりたい」と思って行う勉強や努力のほうが、育ちや学びがあり、取り組む意欲も高まるでしょう。

夢や憧れを持つことは、子どもにとって学びのモチベーションになります。

 

将来の夢は途中で変わってもいい

子どもの夢が途中で変わってしまっても、そのときに夢に向かって真剣に取り組んだこと自体に大きな意味があります。

夢に向かって努力する過程で、子どもは集中力や忍耐力をはじめ、さまざまな能力を伸ばし成長していきます。この経験は次の夢に対しても活きるものなので、決して無駄にはなりません。

 

将来の夢がまだないお子さまのために保護者さまができるサポート

将来の夢がまだないお子さまのために、保護者さまができるサポートには、主に以下の4つがあります。

 

いろいろな職業について知る機会をつくる

将来の夢がまだない背景には、お子さま自身がどんな職業があるのかを知らないことが原因の可能性もあります。

日常のなかで関わる職業について話すだけでなく、プロスポーツやミュージカル、舞台などを実際に見にいくこともおすすめです。*1

そこで活躍するさまざまな仕事を見ることができるほか、会場の熱気や興奮を感じ、普段の生活では味わえないような刺激も体験できます。

また、運転士やガソリンスタンド、パティシエ、消防士など、さまざまな職業を模擬体験できる施設を活用するのもおすすめです。

知らない職業や、知っていても興味がなかった職業などに触れることで、新たな発見や興味に結びつく可能性があります。

 

たくさんの経験をさせる

将来の夢を持つには、広い視野を持ち社会を知っていくことも大切です。

小学生は多くの時間を家庭と学校で過ごすため、家族や友人、学校の先生など普段接する人が限られます。

学校以外にも習い事やボランティア活動などに積極的に参加し、さまざまな経験を積むことで、知識の幅や視野が広がり夢や自分の将来像が見えてくるきっかけにもなります。

保護者さまは、学校以外の人と関わる経験をお子さまが持てるようサポートしましょう。

 

挑戦する機会をつくる

「サッカーを習いたい!」と言い出すなど、お子さまがなにかに興味を持ちはじめた時は、秘めた才能を発見し伸ばすチャンスです。

可能な限り挑戦させ、「なぜその習い事をやりたいの?」と問いかけましょう。お子さまが自ら気持ちや意思を話すことで、なぜ興味が湧いたのか、どこに魅力を感じたのか再確認してもらうことができます。

自らやりたいと感じるときが成長するタイミングなので、この機会を無駄にせず寄り添ってあげることが大切です。

 

小さな成功でも褒める

子どもにとって、保護者さまから褒めてもらうことは何よりの原動力になります。

叱るべきときは叱りつつ、どんな小さな成功でも褒めるときにはきちんと褒めることを意識しましょう。

1つ叱ったら3つ褒める程度のバランスで、お子さまの頑張りやいいところを褒めてあげると、自信や自尊心が育っていきます。

また、親戚や塾の先生といった、保護者さま以外の大人から褒められることも、努力の原動力になったり自信が育ったりする要因となります。

東京個別指導学院では、小さな成功体験をたくさん作って自信を育て、お子さまの可能性を伸ばす個別指導を行っているため、将来の夢や目標を見つけるサポートが可能です。詳しくは、公式サイトをご確認ください。

 

子どもの将来の夢に対して保護者さまがやりがちな行動

子どもの将来の夢に熱心になるあまり、やってしまいがちなNG行動を2つ紹介します。

 

子どもの夢を否定する

子どもが真剣に考えて見つけた夢が大人にとっては無謀なことであっても、決して否定しないことが重要です。まずは、興味のあることや将来の夢を見つけられたことを褒めます。

小学生の持つ夢は、自分の体験から楽しそうと感じたものや憧れたものに関連することが多く、まだ単純な場合が多い段階です。

はじめから現実的な問題を教える必要はなく、まずは前向きな姿勢で応援しましょう。そこから徐々に具体的な目標を決めていくことが大切です。

 

ユーチューバーや漫画家になりたいと言われたら?

先述したランキングからも分かるとおり、ユーチューバーや漫画家になりたいと答える小学生が増えています。特にユーチューバーは新しい職業なだけに、保護者さまは戸惑うこともあるでしょう。

ユーチューバーや漫画家を職業にすることの大変さを知っていると、つい頭ごなしに否定しがちですが、子どもの純粋な気持ちを傷つけることは望ましくありません。

まずは子どもの気持ちに寄り添い、そう思った理由を尋ねましょう。子どもがユーチューバーや漫画家に憧れた理由を聞くと「人を楽しませたい」「人の役に立つ情報を発信したい」など、思いもよらない子どもの考えや視点に気づけることもあります。*3

そのためには、保護者さま自身が、子どもがなりたい職業に対する理解を深めることが必要です。

そのうえで、「その職業にはどんな力が必要?」などと問いかけましょう。将来なりたい職業に必要な力を明確にすることで、日々の生活や勉強などの方向性が固まりやすくなります。

 

保護者が先回りしすぎる

子どもの行動に対して、保護者さまがすぐに口出しをしたり手助けをしたりすると、子どもは「自分にはできないと思われている」と感じてしまう可能性があります。

子どもの自立心や決断力を培う妨げにもなり得るため、口出しや先回りをしたい気持ちをグッと堪えて見守ることも大切です。子どもの「やりたい」や「楽しい」を一番にサポートしましょう。

 

将来の夢に向かって可能性を広げよう

将来の夢のために、保護者さまができるサポートはたくさんあります。

「興味を持った習い事はなるべく通わせる」「将来の夢に合った進路や学校を提案する」などの直接的なサポートはお子さまにもわかりやすいです。加えて、じっくり向き合う時間を取ったり、保護者さま自身が目標に向かって努力している姿を見せたりするなどの、心理的なサポートも大切にしましょう。

また、将来の夢がなかなか持てずに悩んでいる場合は、お子さまの経験や知識、視野が広がるような機会を積極的に作ってあげることも重要です。

お子さまが見つけた夢を否定することは決してせず、小さなことでも褒めましょう。

お子さまの将来の夢がある場合は、お子さまの将来の夢によって、入学したい学校も変わるでしょう。学べる内容や校風も学校によって違うため、その夢に向けた進路や学校を提案することもサポートとなります。

将来の夢の実現のための進路選択で、中学受験を検討されることもあるかもしれません。東京個別指導学院では、中学受験対策のために、保護者さまとの進路相談を行いながらご家庭と一体となって志望校合格を後押しします。

将来の夢を持っている場合でも、まだないという場合でも、1人ひとりの専用学習プランをもとに、学習意欲の向上と目標に向かって努力する力を積み重ねていきます。

お子さまの将来の夢の実現手段として、ご検討してみてはいかがでしょうか。

 

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<参考文献>
*1子どもが夢をかなえるために、「親としてできること」とは?
https://manatopi.u-can.co.jp/life/161226_1236.html

*2貝原 巳樹雄(2013)マインドマップ, 記憶術とコーチングの要素を統合した酸化還元反応の教材 (化学の森)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsee/61/3/61_3_108/_pdf/-char/ja (p109,110)

*3「ユーチューバーになりたい!」子どもに言われたとき、どう答えますか?
https://benesse.jp/juken/202102/20210205-2.html