英語の構文とは?文法と構文の違いって?

保護者

先週末に娘と英語の参考書を買いに本屋さんへ行ったら、英文法の参考書と英語構文の参考書があって、どちらを買うべきか悩んじゃった。中身を見てみたら英文法の参考書のほうが教科書のような内容だったからそっちを買ったけど、英語構文の参考書も必要だったかしら?

保護者

改めて考えてみると、その2つの違いってわかりにくいですね。構文の参考書というと例文がたくさん載っているようなイメージだけど、実際のところこの2つの違いって何なんでしょう?

教室長

確かにわかりにくいところですね。おおまかにいうと、文法は英語のルールを学ぶもの、構文はその名のとおり「文の構成」、つまり文の組み立て方のパターンを学ぶものと言い換えられます。

保護者

なるほど!中学生に「構文」と言っても理解してもらうのが難しそうだけど、「文の組み立て方」と言えばうまく伝わる気がします。

保護者

しかも「パターン」というくらいだから、きっと単語のように暗記して身につけられるものなんじゃないかしら。

教室長

その通りですね。

高校受験で押さえておきたい構文

保護者

じゃあ具体的に、暗記しておくべき構文にはどのようなものがあるのかしら?

教室長

お子さんが中学生なら、たとえば以下のような構文を暗記しておくとよいと思いますよ。これらは高校受験で得点をアップするためにも、ぜひ押さえておきたい構文です。

 

【中学英語重要構文】
≪to不定詞を使った構文≫
1)It is ~ (for人)to… 「(人が)…するには~だ」
It is interesting (for me) to study English.
【私が】英語を勉強するのは【私にとって】おもしろい。

2)too ~ (for 人) to… 「あまりに~なので(人は)…できない」
This stone is too heavy (for me) to lift.
この石はあまりに重いので【私は】持ち上げられない。

3)~enough (for 人) to… 「(人が)…するには十分~だ」
This stone is light enough (for me) to lift.
この石は【私が】持ち上げるには十分軽い。(=この石は軽いので持ち上げられる。)

4)would like to~ 「~したいと思う」(敬語的表現)
would like to have some coffee.
コーヒーを(いくらか)いただきたいです。

≪接続詞thatを使った構文≫
1)It is ~ that… 「…ということは~だ」
It is famous that she plays the piano very well.
彼女がとても上手にピアノを弾くことは有名だ。

2)so ~ that… 「とても~なので…だ」
He was so thirsty that he drank a lot of water.
彼はとてものどが渇いていたのでたくさん水を飲んだ。

3)so ~ that  S cannot… 「あまりに~なので…できない」
This stone is so heavy that I cannot lift it.
この石はあまりに重いので私は持ち上げられない。
※too ~ (for 人) to… との書き換えあり!

≪その他の接続詞のある構文≫
1)not only A but (also) B 「AだけなくBも」
She ate not only spaghetti but salad.
彼女はスパゲティだけでなくサラダも食べた。

2)both A and B 「AもBも両方」
I like both cats and dogs.
私は犬も猫も両方好きだ。

3)either A or B 「AかBどちらか一方」
I want to drink either Coke or soda.
私はコーラかソーダのどちらかが飲みたい。

4)as soon as ~ 「~するとすぐに」
I will go to park as soon as I finish my homework.
私は宿題が終わったらすぐに公園に行く予定です。

5)as+原級+as S can 「できるだけ~」
I will do my homework as neat as I can.
私はできるだけ丁寧に宿題をやります。

6)命令文+and… 「~しなさい、そうすれば…」
Study hard, and you will pass the test.
一生懸命勉強しなさい。そうすればテストに合格するでしょう。

7)命令文+or… 「~しなさい、さもないと…」
Study hard, or you will fail the test.
一生懸命勉強しなさい。さもないとテストに落ちますよ。

≪how to 動詞の原形≫
1)how to ~ 「どう~すべきか」「~のやり方」
I know how to get to the stadium.
私はスタジアムへの行き方を知っている。

2)what to ~ 「何を~すべきか」
3)when to ~ 「いつ~すべきか」
4)where to ~ 「どこへ~すべきか」

≪助動詞的用法の構文≫
1)had better~ 「~するほうがよい」
You had better go right away.
あなたはすぐに行ったほうがよい。

2)be going to~ 「~するつもりである」
am going to spend the summer vacation in Hokkaido.
私は北海道で夏休みを過ごすつもりです。

3)be able to~ 「~できる」
You will be able to drive a car.
あなたは車の運転ができるようになるだろう。

 

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構文のおすすめの覚え方

保護者

これだけたくさん覚えるのは大変ですね!

保護者

何かいい覚え方はないのかしら?

教室長

構文だけを眺めていてもなかなか覚えられないので、構文は例文で覚えると効果的です。たとえば「as 原級 as S can」の構文について、この構文だけを見て暗記してしまったとしましょう。そこで以下のような空欄補充問題があったとします。

 

◆以下の括弧のなかに、neatを適切な形に直して入れなさい。
I will do my homework as (   ) as I can.

教室長

もし「原級」を入れることを忘れてしまったら、比較級だったかな、最上級だったかな、それとも副詞だったかなと迷ってしまうことになりますよね。

保護者

でも例文で覚えていれば、自然と原級だということが思い浮かぶわね。

教室長

そのとおりです。ちなみに例文を覚えるときには音読するといいですよ。視覚と聴覚の両方から頭に入ってくるので効果的です。

保護者

さっそく娘に教えなくちゃいけないわね。

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