日々の学習において予習は不可欠です。とはいえ、予習はどう行っていくのがよいのでしょうか。今回は予習の意味と効果に加え、その効果的な方法までご紹介していきます。
目次
予習の意味とは?
保護者
うちの子、なかなか予習の習慣がつかなくて困っているんです。なんとか身につけさせたいんだけれど。予習って自分から授業の準備をするっていう意味で、とても主体的な学習でしょう?だから予習の習慣がうまくつけば、難しい問題や単元にも備えられるようになるかな、と思って。
この前、進学校に行っているお子さんの保護者とお話していたんですけれど、最近成績が上がったらしいんです。理由を聞いたら、予習・授業・復習がバランスよくできるようになったからって言っていました。
教室長
復習にばかり目が行きがちですけど、予習にはいろいろな効果があると思います。
保護者
もっと予習について知りたいですね。
予習の効果は?
教室長
予習ができるようになれば、勉強の習慣がつくようになります。また予習はどちらかというと量をこなすというより、頭を使って考えることが多くなりますので、集中力もつきますね。
保護者
確かにそうですね。あと予習してわからないところがあったら、過去の単元を振り返ります。つまり復習も同時にできると言えるのかもしれませんね。
教室長
予習のメリットと言うと、なによりもまず授業の内容をきちんと理解できるようになる点ですよね。人の脳は思い出す回数が増えるほど、記憶にも定着しやすく、理解も深まります。新しい単元を初めて学ぶ人と、すでに問題を見たり考えたりした人とでは、すでにスタートラインが違うわけですね。わからないなりにも予習をすることで、授業が復習の時間になり、短時間で理解が深まると言えるんですよ。
保護者
仮に自分が予習の段階で間違えた理解をしていたら、それも授業で正せるってことですね。
教室長
まさにそうです。さらに短時間で授業内容を理解できれば、達成感や自信にもつながります。
保護者
それを続けていけば、勉強自体も好きになってくれそうですね!
やっぱり予習ってとても魅力的ですね。
ただ単純に予習と言っても、きっと各教科で効果的なやり方がありますよね。予習をしようという気があっても、方法がきちんとわかっていないと実践できないような気もします。
教科別!予習のポイント
保護者
そもそも5教科の中で、特に予習が必要な科目ってどれなのかしら。
やっぱり英語でしょうか。事前に語句の意味を調べて、教科書の訳もしておけば、ずいぶん授業の理解度が違う気がします。
教室長
そうですね。英語は必須だと私も思います。教科書の対訳は特に、文法の基礎が身についた中学3年生以降においてとりわけ有効な予習方法です。長文1つ1つの意味をとっていくのは大変な作業ですが、これをくり返していくうちに、英語がどんどん自分のものになっていきますよ。
保護者
疑問に思った文法事項も確認できると理想的ですよね。英語と同じ積み上げ科目でもある数学はどうですか?
教室長
そのお子さんのレベルにもよりますが、中学生で数学が得意な生徒さんには、予習がとても効果的でしょう。先取り学習することが、すでに習った範囲の復習にもなり、理解がとても深まります。
保護者
そういえば数学は特に、個別指導塾で予習してくれています。学校で扱う単元を予習していき、学校の授業を復習や確認代わりに使っていくのが目的だって、教室長が言っていました。
教室長
そうやって自信をつけていくのも、確かに効果的ですね。数学好きな生徒さんは、もともと好きな科目が、さらにどんどん好きになっていくという好循環ができますし、もしどこかで壁に当たっても克服するのも早いでしょう。
保護者
国語はどうですか?うちの子には、授業の本文を読んでおき、内容を理解しておくよういつも言っています。具体的には、筆者や登場人物の気持ち、気になるところなどに線を引いておくようにも言っていますね。
教室長
すばらしいと思います。特に文学作品の場合は、作家のプロフィールや文学史などを確認しておくとよいでしょうね。あとは漢字です。先に学んでおけば、スムーズに授業で本文を読めますし、気持ちに余裕もできます。
保護者
理科や社会はどうでしょう?
教室長
理科や社会はテキストにもよりますが、どちらかと言えば復習のほうが効果的な科目だと言えます。いったんは重要な用語のみを頭に入れる程度にして、国語・数学・英語、3教科の予習に力を入れていくようにしましょう。
保護者
さっそくうちの子に教えてあげようと思います!