社会や理科などさまざまな教科で、中学の定期テストで出題される「時事問題」。「つい後回しになってしまう……」「どうやって対策したらいいの?」と悩んでいらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか?
時事問題は難しく考えすぎる必要はなく、日々の生活のなかで少し意識するだけで、効果的に対策できます。
この記事では、時事問題の基本から効果的な勉強法のポイント、高校入試に向けた対策方法までを分かりやすくご紹介します。ぜひ本記事を参考に時事問題を対策し、安心して定期テストや高校入試に挑みましょう。
目次
時事問題とは?
時事問題とは、最近起こった出来事や今の世の中の様子など、社会で注目されているニュースについて問われる問題のことです。
中学校では、社会の「公民」の範囲で出題されることが多いですが、内容によっては理科や国語、英語などの定期テストに出てくることもあります。
時事問題は大きく分けて、次の3種類があります。
- 時事的な知識そのものを直接問うもの
- 時事的な問題の背景・要因を答えさせるもの
- 時事的な問題を入口として、関連する教科・単元内容を問うもの
そのなかでも、今回は①の対策についてご紹介します。
時事問題のテーマは、政治や経済、人権問題、環境問題、天災や天体現象などさまざまです。例えば、次のような問題が出題されます。
<中学の定期テストで出題される時事問題の例> 「現在の日本の総理大臣の名前をフルネームで答えなさい」 |
出題される問題は世の中の動きによって変わっていくため、常に新しいニュースに興味を持つことが大切です。
時事問題の勉強は本当に必要なの?
「うちの学校は時事問題がテストにあまり出ないけど、勉強する必要はあるの?」と思ったことはありませんか?確かに、時事問題は教科書で習う内容と比べると、定期テストで出題される比率が少ないため、つい勉強を後回しにしがちです。
しかし、日々のニュースをチェックする習慣さえつければ、特別な対策をしなくても問題に答えられるようになります。「問題数が少ないから」といって最初から対策を行わず、点数を捨ててしまうのはもったいないでしょう。
また、時事問題は高校入試でも出題されることがあるので、ぜひ対策しておきましょう。
次からは、時事問題の効果的な勉強法をお伝えしていきます。
時事問題はどう対策する?効果的な勉強法
時事問題は教科書の単元とは違って、学習範囲がはっきり決まっていません。
また、とくに定期テスト前は歴史や地理、他の教科の勉強で忙しく、時事問題を勉強する時間がとれないというお子さまも多いと思います。
効果的に時事問題を対策していくには、次のような勉強法を取り入れるのがおすすめです。
- 学校の授業で取り上げられた話をメモしておく
- 時間を決めて、ネットニュースやテレビ、新聞をチェックする
それぞれ、詳しくお伝えしていきます。
学校の授業で取り上げられた話をメモしておく
定期テストは教科書の内容をもとに出題されますが、最新の時事問題は教科書に載っていません。そのため、先生が授業の中で最新の重要な時事問題を取り上げてくれることもあります。
授業で触れられた内容は定期テストで出題される可能性もあるので、学校の授業で取り上げられた話題を日ごろからノートにメモしておき、定期テストの前に見直すことが効果的です。
とくに注目したいのが、授業の最初に先生が口頭だけで触れた話題です。一見重要だと思わないような内容でも、時事問題に関連してくる可能性があります。
授業中は先生の話をよく聞いて、気になる内容はすぐにメモをとる習慣をつけておきましょう。
時間を決めて、ネットニュースやテレビ、新聞をチェックする
夕食後に5分だけ毎日ネットニュースを見る、1週間の話題をまとめたテレビ番組を毎週見ておく、毎朝新聞の1面だけでもチェックする習慣などをつけて、最新のニュースを頭に入れておきましょう。
子ども向けのニュースサイトは、漢字にふりがなが振ってあったり、わかりやすい言葉で書かれていたりするので、中学生のお子さまでも理解しやすいです。また、「中高生新聞」を発行している新聞社もあります。
そして、新聞やネットニュースで気になったニュースの動画を見てみるのもおすすめです。なかには、時事問題を漫画やアニメ調でおもしろく、分かりやすく取り扱っている動画もあります。そのような動画から時事問題に興味を持ち、ニュースや新聞を読むという行動につなげていくのも効果的です。
【高校入試向け】時事問題の対策方法 3選
定期テストの時事問題は、授業の内容や直近の重大ニュースなど、特定の範囲にアンテナを張っておくことで対策できます。
一方、高校受験では時事問題として出題される範囲がより広くなるので、さらに対策が必要です。
高校受験の時事問題の対策方法として、主に次の3つがあります。
- 時事問題の問題集や参考書で対策する
- 直近1年の時事ニュースをまとめた「まとめサイト」をチェックする
- 志望校の過去問題をチェックする
それぞれの方法について、説明していきます。
時事問題の問題集や参考書で対策する
高校受験の時事問題を対策するには、問題集や参考書で対策するのもおすすめです。
毎年秋以降になると、出版社や学習塾から1年分の時事ニュースをまとめた問題集や参考書が発売されます。
これらを活用することで実際に問題を解く練習ができ、より効率的に学習できます。
直近1年の時事ニュースをまとめた「まとめサイト」をチェックする
「まとめサイト」をチェックするのも、効果的な対策方法のひとつです。
ネットで「20XX年重大ニュース」「時事問題 20XX年」などと検索すると、直近1年の時事ニュースをまとめたサイトが出てきます。
このようなサイトで取り上げられている事件や話題は、押さえておくとよいでしょう。
志望校の過去問題をチェックする
高校受験に向けて、志望校の過去問題をチェックしておくことも大切です。
時事問題には地域に関連するテーマもあります。都道府県や学校によって出題傾向も変わる可能性があるため、志望校の過去問題をチェックして、傾向を把握しておきましょう。
時事問題の対策は日々の積み重ねが大切!
時事問題は、日ごろから新聞やテレビ、ネットなどでニュースをチェックして少しずつ勉強しておけば、定期テスト前に特別な対策をしなくても対応できるような問題もあります。
しかし、普段ニュースを見ないお子さまの場合、いきなりニュースをチェックする習慣をつけようとするのは難しいかもしれません。また、時事問題のテーマはどんどん変わるため、ご家庭だけで地域や在籍校、志望校の出題傾向を掴んで対策していくのは大変だと思います。
個別指導塾の東京個別指導学院・関西個別指導学院では、地域や学校の出題傾向を分析したデータをもとに学習プランを組み立てるので、お子さまの通う学校に合わせた定期テスト対策を効率よく行えます。
学習内容は生徒1人ひとりに合わせて柔軟に対応してくれるので、お子さまに合う時事問題への取り組み方も相談しやすい環境です。時事問題の対策方法や定期テストの勉強法に悩んでいる場合は、ぜひ一度ご相談ください。
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