なれるものならなってみたい「勉強ができる人」。たくさん勉強しているのはわかるけど、他にはどんな違いがあるのでしょう。いろいろな観点からまとめてみました。
目次
勉強ができる人は小さい頃からそうだった?
保護者
うちの子ったらテレビを見ながら「あー、勉強ができる人になりたいなー」なんて言うんですよ。そう言ってる間に少しでも勉強して欲しいわ。
教室長
勉強ができる人ですか。おもしろいですね。
保護者
でも確かに、勉強ができる人っていますよね。そういう人は、何が違うんでしょうね。
保護者
そういう人は、きっと幼い頃から勉強を始めているんじゃないかしら。
保護者
やっぱりそうなんですかね?うちも、もっと早くから塾に通わせればよかったかなあ。
教室長
もちろん早くから勉強を習慣づけることは、有利でしょうね。でも東京大学新聞の調査によれば、東大生のうち小学校から塾に通っていた人は約65%だそうです(※1)。この数字を聞いてどう思いますか?
保護者
うーん、思っていたより少ないかも…。
教室長
私もそう思いました。東大に入れるような人はみなさん、幼いころから勉強漬けというイメージがありますよね。でも意外とそうじゃない人も多いようなんです。
保護者
ということは、勉強ができる人になるのは中学生からでも遅くないと。
教室長
そういうことになりますね。
保護者
うちの子にも、まだまだ勉強ができる人になれるチャンスがあるんですね!ようし、帰ったらさっそく勉強するように言ってやろうっと!
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教室長
いや、それはちょっと待ったほうがよいかもしれません。実はもう1つ、お茶の水女子大学が行った興味深い調査があるんです。
保護者
それはどんな内容だったんですか?
教室長
家庭環境とお子さんの学力の関係を調べたものです(※2)。その調査によれば、親が毎日のように勉強をしなさいと言っていた家庭に学力が低いお子さんが多かったようなんです。
保護者
え!?口酸っぱく「勉強しなさい」って言うのはよくないことなんですか?
教室長
この結果を見る限りは、よくないのかもしれませんね。反対に学力が高い層には、言わなくてもお子さんが自分から勉強をするという家庭が多かったようです。
保護者
そうだったんですね…。
教室長
他にも高学力層ほど多かった回答として、こんなものがありました。
・ 子どもが小さい頃に絵本の読み聞かせをした
・ 毎日子どもに朝食を食べさせる
・ ニュースや新聞記事について子どもと話す
・ 家には漫画や雑誌以外の本がたくさんある
・ 子どもが決まった時間に起きる/寝るようにしている
・ テレビゲームで遊ぶ時間を限定している
保護者
これは勉強になります。親の言動とお子さんの学力には大きな関係があるんですね。
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教室長
とは言え、本当に勉強ができる人になれるかは本人のがんばり次第でしょう。
保護者
それはそうですね。そういえば私が中学生の頃に同じクラスだった勉強ができる人は、いつも机をきれいにしていました。
教室長
勉強の量はもちろんですが、そういった習慣も重要ですよね。机をきれいにしておけば「あれ?あの参考書どこだろう?」なんて時間も、勉強に当てられますからね。
保護者
私の知っている勉強ができる人は、忘れ物をしたことがなかったです。
教室長
それも大切なことです。先ほど話した調査でも、忘れ物に気をつけさせている家庭ほど学力が高い傾向にあったようです。ちなみに私が知っている勉強ができる人の共通点としては、みなさんカレンダーを活用していました。
保護者
カレンダー!確かに私のクラスメイトの部屋にも置いてありました。
教室長
たとえば受験があるとすれば、まずその日程をカレンダーに書き込む。こうすることで、受験の全体像が見えてきますよね。そこにさらに勉強スケジュールを書き込んでいくというわけです。
保護者
なるほど。じゃあ今日帰ったらうちの子に、カレンダーの使い方を教えてあげることにしますね。
保護者
「勉強しなさい!」と頭ごなしに叱る前にですね。
■参考サイト
(※1)東大新聞オンライン
http://www.todaishimbun.org/swimming0219/
(※2)お茶の水女子大学委託研究・補完調査について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/045/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2009/08/06/1282852_2.pdf