中学校に入っても、なかなか勉強する習慣が身につかないお子さんも多いのではないでしょうか? 今回は、自然な勉強習慣の身につけ方を考えていきます!
目次
勉強習慣のない子の7つの特徴
保護者
うちの息子は2人とも部活動はがんばっているんですが、成績が伸びなくて…。
教室長
成績が伸びないお子さんの多くは勉強法の前に、勉強習慣が身についていない場合が多いんですが、お子さんたちはどうですか?
保護者
まさにそうです。学校で出された宿題だけはやっているんですが、毎日の勉強習慣はありません。
教室長
勉強習慣がないお子さんの特徴としては、主に次のようなものがあります。それぞれ順番に見ていきましょう。
・集中力がない
=もともとのやる気がなく、誘惑に流されやすい傾向があります。
・学校の授業をおろそかにする
=大切なことを聞き逃したり、わからないところがわからないままになりがちです。
・ノートが黒板を書き写すだけになっている
=授業内容を理解できていない場合があります。(勉強効率をあげるノートの取り方はこちらの記事を読んでみてください)
・予習・復習をしない
=勉強した内容が定着しにくくなります。
・ながら勉強をする
=テレビをつけたままなどでは勉強に集中しにくいです。
・勉強に計画性がない
=一夜漬けでの詰め込み勉強や、気分によって勉強にムラがあると、学習内容の定着がよくありません。
・勉強に目標がない
=何のために勉強するかがわかっていないので、やる気やモチベ―ションが上がりにくくなります。
保護者
うちの子にもいくつかあてはまります。どうしたらよいでしょうか。
教室長
勉強したりしなかったりするということは、好きな教科・分野だけ勉強して苦手科目・分野が克服できないということにつながります。特に上のお子さんは受験勉強も始まりますから、今から勉強習慣を身につけておきたいですね。
学習机に向かうことを当たり前にする
保護者
まず何から始めればよいですか?
教室長
いきなり多くのことを始めようとすると挫折しやすいので、簡単にできることから始めましょう。クリアしやすい小さなステップを用意して、成功体験を重ねていくことが大事です。
保護者
「自分はできるんだ」「勉強って楽しいかも」と思うことが大事なんですね。
教室長
ええ。たとえば、次のような手順を試してみてください。毎日決まった時間に学習机の前に座るようにします。最初は5分間座るだけでもOKです。
↓
1週間それができたら、次はその5分間で教科書や参考書を眺めます。最初は眺めるだけで構いません。
眺めていると、そのうち内容を読んでしまっているはずです。
↓
1週間それができたら、5分間だけ勉強します。ドリルを1ページ、英単語を覚えるなど本人が得意な教科、苦手意識なくできる教科でやりましょう。
↓
それが1週間できたら、勉強時間を10分にするなどレベルを上げていきます。
保護者
こんな簡単なことからでよいのだったら、うちの子でもやれそうです!
教室長
このように続けていくと、勉強のための「脳の回路」ができます。すると、5分10分くらいで勉強のエンジンがかかり、勉強モードに入れるようになります。たとえ1日10分でも、1年後には60時間の勉強になっています。この差がいずれ大きな差になって返ってきます。
保護者
毎日少しずつでもよいんですね。
教室長
はい。勉強のできるお子さんは、すきま時間やちょっとした時間の中で勉強するのがとてもうまいのです。息子さんたちも、すきま時間を見つけて勉強してみてくださいね。
時間をうまく使うためのスケジュールの立て方のコツは、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
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勉強しやすい雰囲気や環境を整えよう
保護者
保護者としてサポートしてあげられることはありますか?
教室長
勉強に集中できる環境や、勉強しようと思える雰囲気をつくってあげるとよいでしょう。たとえば、次のようなことです。
・ 部屋や机の上をお子さんと一緒に整理整頓したり、イスや照明の調整をしたりなど、勉強しやすい環境を整えます。
・毎日夕食後に勉強するなら、だいたい決まった時間に夕食を食べられるようにします。
・ごほうびを用意してモチベーションを上げます。月曜~土曜まで勉強したら日曜日はオフとか、
目標のところまでできたらゲームOKなど、お子さんが自分で自分にごほうびを与えられるとよいですね。
・「よくがんばったね」「今日もよく勉強できたな」など、お子さんの努力を認める言葉をかけてあげてください。
・お子さんが勉強している間、保護者の方も一緒に勉強してみましょう。つられて、お子さんも勉強するようになるでしょう。
保護者
具体的にしてあげられることが、いろいろあるんですね。私もがんばります!
教室長
まずは1ヵ月勉強を続けてみましょう。そして、1ヵ月後に「勉強習慣がなかったとき」と「今」とで違いを比べてみます。「以前より、こういう点がよくなった」など保護者の方から見た、お子さんの変化も伝えてあげてほしいと思います。自分の成長に気づくと、次のやる気がわいてきますからね。
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