勉強とスケジュールの関係とは?

保護者

このあいだの定期テストの話なんだけどね、うちの子、けっこう毎日がんばっていたようなのに、本番までにテスト範囲の学習が全部終わらなかったらしいの。話を聞いてみると、そこまで広い範囲ではなかったようだけれど…。

保護者

うちの子たちも、試験期間の初めはやる気をもってどんどん勉強しているんですが、後半は集中力が続かないのか、机に向かう時間が少なくなってしまうんですよね。

保護者

うちの子も、すぐ終わると思っていた得意教科に意外と時間がかかってしまって、「苦手教科に勉強時間を手が回らなかった~」なんて嘆いていました。案の定、点数もあまりよくなかったです。

保護者

あらあら、なんだかみんなお困りみたいね。

教室長

お話を聞いているとみなさん勉強のスケジュールの立て方に問題があるように思いますね。

保護者

スケジュールですか?

教室長

趣味の勉強であれば明確な期限がないことが多いのですが、学校の勉強や受験となると、実力を試される期日、つまりテストの日が必ず決められていますよね。その決められた期日によい結果を出すには、中学生といえどもスケジュール管理が大切ですよ。

保護者

まだ中学生だからと思って、勉強に対してスケジュール管理のことまで考えたことがなかったです。

教室長

中学生になって定期テストが始まったら、スケジュール管理の方法もすこしずつ身につけていきたいものですね。たとえば、一流のスポーツ選手が結果を出しているのは、ただその選手に才能があるからだけではありません。徹底したスケジュールや練習メニューがあり、それを確実にこなしているからという理由が大きいんです。勉強も同じで、ただやみくもにやっていただけでは、なかなか結果は出ませんよ。

効果的なスケジュールの立て方は?

保護者

確かにスケジュール管理ができるようになることは、定期テストだけでなく将来にも役立ちそうですね。スケジュールの立て方のポイントがあったら、ぜひ聞きたいです!

教室長

まず「目標=ゴール」を定めることから始めましょう。たとえば「定期テスト」や「高校受験」など、具体的なゴールを決めます。受験の場合は、志望校もしっかりと定め、試験日程も把握すると、より正確なスケジュールが立てられますよ。

保護者

ゴールが決まったら次は「1日〇時間勉強する」というのを決めていくんですね?

教室長

いえいえ。実はそれがスケジュールを立てるときに、はまりがちな落とし穴なんです。たとえば「1日に国語1時間、数学1時間、英語2時間勉強する!」と決めたとしますよね。このように「時間」で決めると、なんとなく集中できずに机に向かっていた日でも「〇時間も勉強したから大丈夫!」という錯覚に陥り、結果がついてこないことがあるんです。

保護者

勉強って、ついやった時間で考えてしまいそうですが、違うんですね。

教室長

勉強のスケジュールの場合は、「時間」ではなく「量」で考えることがポイントです。予定を立てるときは「国語:教科書〇ページ~〇ページ 数学:問題集〇章 英語:英単語10個暗記」など具体的なやるべきことを「量」で考えるといいですよ。このとき注意したいことは、復習する分も考えておくことです。1度やっただけでは学習内容は身につきませんからね。またインプットだけでなくアウトプット、つまり問題演習も一緒に行うことが大切です。

保護者

なるほど。量で考えると、自分のやるべきことが明確に見えてきますね。

教室長

やるべきことを量で考えられたら、ゴールの前日から逆算して「1日のノルマ」としてそれらをあてはめていきましょう。ただし、余裕のないスケジュールを立ててしまうと、途中で挫折してしまう可能性があります。そこでたとえば、1週間のうちに1日は予備日としてなにも予定を入れずに、スケジュールの遅れや予定変更に備えられるようにしておくとよいでしょう。計画倒れを防げますよ。

 

 

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スケジュールは視覚化が大切!

保護者

教室長のお話からスケジュールの立て方のコツがつかめたような気がします!あとはそのとおりに実行すればいいんでしょうけど、なかなかそれが難しいんですよね。

教室長

そうですよね。そこで、スケジュールを視覚化するのがおすすめですよ。スケジュールは漠然と頭に思い描いているだけでは、実行しづらいものです。スケジュールを定めたら、手帳やカレンダーなどに記入し、毎日目にとまるようにしておきましょう。

保護者

視覚化すると達成感も味わえそうですね。

教室長

おっしゃるとおりです。やるべきことのうち、できたことは線で消すなどしていくと、達成感が得られ、やる気や自信アップにもつながります。またもし予定どおり終わらないものがあっても、視覚化しておけば次の日や予備日に持ち越せばいいことがすぐわかるので、焦る必要もなくなります。

保護者

保護者ともスケジュールを共有すれば、家族の予定も調整できるわね。それに、途中でお子さんが挫折しそうになっているときは、保護者が応援できるのもよさそう。

教室長

お子さんと一緒に勉強のスケジュールについて考えるときに、今回お話したことがお役に立てればうれしいです。