実力テストは、定期テストほど成績に反映されませんが、やはり気になるところ。特に中学3年生になると受験を視野に、実力テストの対策や復習が大切になってきます。今回は実力テストについて、基礎知識や対策方法をご紹介します。
目次
実力テストってなんだろう?
保護者
お子さんは、初めての実力テストを受けるとき、どんな対策をしていた?うちの子が今度初めて実力テストを受けるみたいで。
保護者
そうですねえ、定期テストと違って範囲が決まっているわけじゃないので、うちの子も対策に困っていた気がします。
保護者
うちの子はまだ実力テストを受けたことがないです。実力テストってどのようなものなんでしょうか。
保護者
中間テストや期末テストといった定期テストは、前のテストから次のテストまでに習った範囲の理解度を測るテストよね。これに対して実力テストは、今まで習ったすべての範囲を対象にした実力を測るテストよ。主要5教科で実施されることが多いみたい。
保護者
英語、数学、国語、理科、社会ですね。
保護者
どういう目的で実施されるテストなんでしょうか?
教室長
実力テストは受験のように、幅広い分野での実力を見るといった面が強いですね。中学3年生の場合は地域の公立中学校全体で行われることもあるテストです。どの程度の高校に進学できるかを教員と生徒、保護者が把握する目的があるんですよ。
実力テストと定期テストの違いは?
保護者
定期テストと実力テストの主な違いは出題範囲っていうことでよいのかしら。教室長、ほかにはなにか違いがありますか?
教室長
おっしゃるとおり、出題範囲は主な違いの1つですね。また成績への影響についても違いがあります。
保護者
成績ということは、内申に影響があるんでしょうか?うちの子、前の実力テストがわるかったから少し心配です。
教室長
ご安心ください。定期テストは成績に直結するため内申にかかわる部分も大きいですが、実力テストは成績に影響がないことが多いため、内申にもあまりかかわらないと考えてよいですよ。ただし、受験に対する実力を把握するための大切なテストであることは心に留めておいてくださいね。
保護者
正しい実力の把握は受験の成功にとって大事だものね。
保護者
必見!実力テストの対策法!
保護者
では具体的に、実力テストに向けてはどういう対策をすればよいんでしょうか。
保護者
きっと定期テストとは違う対策が必要になりますよね。うちの子、定期テストでは比較的よい点数を取れるんだけど、実力テストになるとあまり点数が伸びないので、適切な対策が取れていないんだろうなあと思います。
教室長
おっしゃる通りですね。実力テストはきちんとした対策をしないと、定期テストでよい点数を取れるお子さんでもなかなか高い点数が取れないことがあるんです。実力テストの対策としては、過去の定期テストの復習をするとよいですよ。定期テストは特定の単元のエッセンスが詰まっていますから、そこで苦労したことなどを復習すれば効率的に全範囲の勉強ができることになります。特に定期テストで点がよいのに実力テストでの点が思わしくないというお子さんについては、直近の内容は覚えていても、昔に習った内容を忘れている可能性があります。
保護者
うちの子、そのタイプだと思います。
教室長
そうしたお子さんの場合は、過去の定期テストを解き直すと、当時はできていた問題が解けなくなっていることがあるんですね。その部分の洗い出しを行って思い出す過程が重要になります。
保護者
ちなみに、実力テストはよい点が取れるのに、定期テストではあまり点数が伸びないというお子さんもいるんでしょうか。
教室長
いらっしゃいますね。実力はあるけれど、学校で習った内容に見落としがある可能性のあるお子さんは、定期テストのほうで点が伸びにくい傾向にあります。定期テストでは、授業の内容をきちんと聞いているかどうかが重視されます。ですから定期テストで点が伸びにくいお子さんの場合は、普段の授業をしっかり聞いて細かくノートに取っておき、定期テスト前にじっくりノートを見直す作業が重要になりますよ。
保護者
定期テストも実力テストも、その特徴に応じた対策をしないといけないんですね。うちの子が実践できるか不安です。
教室長
もしお子さんの自宅学習だけでは心配だという場合には、地域密着の学習塾で対策をしてもらうというのも手ですよ。学校の実力テストについては塾が毎年の傾向を把握していることも多いので、適切な対策ができると思います。
保護者
それは頼もしいですね!