お子さんの模擬試験の結果が返ってきた時、判定や順位に一喜一憂しただけで終わっていませんか?模擬試験は得点力アップの練習になるだけでなく、きちんと復習することで学力アップにもつなげられます。今回は中学生の模擬試験の復習法についてご紹介しましょう。
目次
復習のために模試の結果をどう受け止める?
保護者
この間、うちの子たちの模擬試験の結果が返ってきたんだけど、2人ともあまり偏差値がよくなくてがっかり。
保護者
うちの子のも返ってきたわ。学内順位が下がってしまって本人も肩を落としているみたいでした。
保護者
あらあら、模擬試験の結果に一喜一憂して終わっていない?模擬試験は復習することで成績アップにつながるのよ。そうですよね、教室長?
教室長
おっしゃるとおりですね。模擬試験には2つの目的があります。1つ目の目的は、学力をつけることです。誤答してしまった問題を復習して、理解を深めて学力を高めていくことが大切です。もう1つの目的は、日頃の学力を100%発揮できるよう練習するため、つまり得点力をつけることにあります。
保護者
得点力と学力は違うんですね。
保護者
きちんと模擬試験を復習して学力をつけるためには、模擬試験の結果をどう受け止めればよいんでしょうか?
教室長
得意な箇所とニガテな箇所を正しく把握することが大切ですよ。どの分野の問題が解けていなかったか、どのような問い方の問題がニガテだったかをチェックしましょう。分野というのは、たとえば国語であれば、ニガテなのが文法か説明文か物語か、といったことです。問い方というのは、国語であれば、ニガテなのが記述問題か選択問題か、といったことを指します。
保護者
加えて、得意な箇所も把握しておく必要があるんですね?
教室長
得意な箇所は復習することで得点をさらに伸ばせる可能性があるため、併せて把握しておくとよいですよ。
保護者
確かに、模擬試験の結果には、大問ごとの得点やそれに対するコメントが書いてある欄がありますよね。
保護者
今まで、志望校判定や順位ばかり気にしていて、問題ごとの得意不得意についてはあまり見てこなかったわ。
教室長
必見!成績アップにつながる模試の復習法!
保護者
具体的な模擬試験の復習法について知りたいです。
教室長
まず大切なことは、できるだけ記憶の新しいうちに復習することです。模擬試験の結果が返ってくるのは1ヵ月後と少し間が空きます。そこで、模試の中でよくわからなかった問題や、選択問題などで「カン」で解いた問題にも印をつけておきましょう。模範解答と解説は試験終了後に配られることが多いため、模擬試験の当日に答え合わせだけでもしておくようにします。
保護者
問題用紙に解答を残しておくのは、うちの子も昔よくやっていた気がするわ。
保護者
答え合わせが終わったら、その結果に合わせて復習をするんですよね。
教室長
そうですね。解けなかった問題、間違えた問題、「カン」で解いた問題を解き直しましょう。解説を熟読した後、もう一度自力で解くことが重要です。解説を読んだだけでわかったつもりにならないよう注意しましょう。
保護者
ただ模擬試験の問題は難しそうで、うちの子には自力で解けないような問題もあるみたいなんですが…。
教室長
そういう場合は、見直しノートをつくるのも手ですね。該当の問題文を書き写したり、コピーしたものをノートに貼り付けたりして、その下に解法をまとめる方法です。特に数学などでは効率的な勉強方法ですよ。
模試の復習でニガテがわかったらどう対策する?
保護者
そうして復習をするなかで、ニガテな箇所がわかってくるんですね。
保護者
ニガテな箇所に対してはどう対処していけばよいんでしょうか?
教室長
問題集を使って演習をするとよいですよ。もしその単元につまずいていたり、その単元を完全に忘れてしまっていたりするようであれば、基礎からやり直しましょう。また基礎はできているけれども応用ができなかったという場合には、発展問題の演習を繰り返してさまざまな解き方のパターンを身につけてみてください。
保護者
基礎ができているけれども応用ができなかった場合はどう見極めればよいんでしょうか?
教室長
大問のなかの(1)や(2)といった前半の問題は基礎的な問題、(3)以降の後半の問題は応用問題であることが多いです。前半の問題は解けたけれども後半の問題が解けなかったという場合は、基礎はできるけれども応用ができていない、ということの指標になりますよ。
保護者
なるほど。そういったように、お子さんや保護者だけでは弱点になかなか気づけない時はどうすればよいんでしょうか?
教室長
学校や塾の先生に結果を見てもらい、分析してもらいましょう。特に個別指導塾であれば、誤答分析で間違えた原因をはっきりしてもらえるなど、細かなフォローをしてもらえますから、成績アップにつなげやすいですよ。
保護者
それは頼もしいですね!