中学生になると始まる定期テスト。事前に勉強を行い、いよいよ明日がテストとなった前日には、どんな勉強をすべきなのでしょうか?ここではテスト前日の勉強方法について説明します。
目次
テスト前日に新しいことを始めてはいけない
保護者
なんだか今日は、生徒さんをよく見かけるわね。
保護者
あぁ、そろそろ定期テストの時期ですからね。うちの子は明日がテストって言っていたわ。今ごろ焦って勉強しているんじゃないかしら。
保護者
あら、そんな時期なのね。うちの子もテスト前日になってあわてて勉強するタイプだったわ。
保護者
教室長は、テスト前日を落ち着いて迎えていそうなタイプですよね。
教室長
私ですか?そうですね、定期テストまでの学習の計画はわりとしっかり立てていたタイプでしたね。
保護者
やっぱりそうよね、「計画」っていう言葉、教室長の口からよく聞くもの。ちなみに教室長は、テスト前日にどんな勉強をしていました?
教室長
私はそれまでにやってきた勉強の中で、不安が残る部分、よく間違えていた部分を重点的にやっていましたね。その上で、テストに万全の体調で臨むために、早めに睡眠をとるようにしていました。
保護者
すごいわ。私そんな余裕のあるテスト前日を迎えたことないですよ。
教室長
いえ、定期テスト前だからこそ、あえてそれくらいにとどめておいたっていう部分もあるんですよ。仮にテスト前日に新しい問題集に手を出して、全然理解できないような問題が出てきてしまった場合、かえって不安になってしまいますから。これまで勉強してきたことの復習にとどめるくらいがちょうどよかったんです。
保護者
なるほどね、確かに定期テスト直前にわからない問題が出てくると、自信があった部分まで不安になっちゃいそうだものね。
教室長
テスト前日にやるなら「正答率を上げる」
保護者
やっぱり事前にどれだけ勉強していたかどうかが重要なのよね。もし教室長が前日まで勉強していなかったらどうします?
教室長
そうですね。よくテスト前日に徹夜をする人もいましたが、私は徹夜は避けるべきだと思います。徹夜してしまうと頭が働かなくなってしまうので、最低でも3時間くらいは睡眠をとるようにしたいですね。
保護者
やっぱり徹夜はあまりよくないのね。
教室長
そうですね、もし身体も頭も疲れているのであれば、まずは早めに寝て頭を休めておき、それから早起きして取り組むようにしたほうが効率がよいこともあります。そして、前日までほとんど勉強していないのなら、ある程度対象を絞り込んでいくしかないでしょうね。
保護者
対象を絞り込むというと、どんなことをするんですか?
教室長
まずやはりテストに出そうなところ、授業で重要だと言っていたところを中心的に勉強します。もはや試験範囲を最初から勉強し直している時間は残っていないでしょう。どんなテストでも比較的に簡単に解けて、よく出題されるポイントがあります。そうした問題をミスなく、確実に得点することに集中するとよいのではないでしょうか。
保護者
正答率を上げるということね。たとえば暗記をがんばるとかはどうかしら?
教室長
そうですね、知識問題、つまり暗記した内容を答えるような問題はシンプルに覚えているかどうかですし、テスト直前まで暗記の練習はできますから、知識問題への対策は確実にやりますね。
保護者
なるほど!まさに「正答率を上げる」ということね。
教室長
ただ、やっぱり前日まで一切手つかず、という状況はなかなか難しいですね。
保護者
逆に言うと、最低でもこういったことはやっておきたいみたいなことはあるのかしら?
教室長
そうですね。基礎・基本の部分を点検する感覚で一度説き直してみることでしょうか。
保護者
なるほど、テスト前日こそ基礎・基本に徹したほうがいいっていうことですね。
教室長
ええ。いくら基礎・基本の部分で大丈夫だと思っていても、いざ手を動かすと、うまく解けないということもあります。知識問題に加えて、こういう基礎・基本の部分がミスなく正確に解けるかどうかの点検をしていくと、それだけで得点は変わってくるはずです。ただ、テスト前日まで何もやらないというのは、さすがにお勧めできないので、忙しい中でも何とか時間を作る工夫をしたほうがいいですね。