定期テストの点数がわるいことを「赤点を取った」と言いますが、「赤点」という言葉は高校と中学校ではその意味合いは異なります。今回は「赤点」の意味を考えつつ、定期テスト対策のやり方の部分まで広げて考えていくことにしたいと思います。
目次
「赤点」という言葉の深刻さは中学校と高校で異なる
保護者
うちの子は数学が苦手で、「次の定期テストで赤点になりそう」なんて言うんですよ。「赤点」というと30点以下とか20点以下でしたっけ?
教室長
赤点とは「落第点」のことですね。テストの結果が進級する基準の点数に満たないことを言います。
保護者
中学校は義務教育だから、進級できないとか、留年することはないですよね?
教室長
そのとおりです。お子さんは、「テストの点数がすごく低そうだ」という意味で「赤点」と言ったのでしょう。
保護者
留年の可能性がある高校で「赤点」というと、中学校とはすこし意味が違ってきますよね?
高校では定期テストの点数が基準に満たないために、留年することや卒業できないということがあった気がします。
教室長
はい。赤点を取ったために留年ということはあり得ます。そのため高校での赤点は各高校によって基準となる点数が決められています。
保護者
高校によって違うというと、どんな違いがあるんですか?
教室長
30点以下とするなど基準の点数を決める場合や、平均点の半分以下とする場合などがあります。高校によっては教科ごとに赤点が違うこともありますので、高校での赤点の基準についてはそれぞれの学校の先生に確認するのが正確でしょう。
「赤点」でなくても、定期テストの点数が低いのは大問題
保護者
私立の中高一貫校では、定期テストで赤点を取ってしまって留年になることがあると聞いたことがあります。
教室長
そういう例もあるようですね。ただし1回の赤点で即留年ということはなく、多くは追試や補習などのフォローがあるそうですよ。
保護者
お子さんからすると「赤点」=「留年」とあわててしまうのもわかりますが、留年させるための基準点ではなく、あくまで定期テストまでに勉強したことが理解できているかのチェックをするための「基準」ということなのでしょうね。
教室長
おっしゃるとおりだと思います。進級の基準を定期テストの点数だけではなく、1年間の成績表の数字の平均としている学校もあって、その場合は授業態度や提出物などの平常点も評価の対象になります。授業の態度が良好で、特定の授業ばかり欠席が多かったりしない限り、平常点でフォローされることもあると聞きます。
保護者
学校の先生も成績がわるいからという理由で留年させたいわけではなくて、赤点にならないようにがんばって勉強をしましょうという意味で赤点を設けているのかもしれませんね。
保護者
本当にそうですね。でも中学校では留年することがないとしても、定期テストで毎回点数が低いのは困りますよね。
教室長
中学校の定期テストは授業や教科書の範囲から出題されるので、きちんと授業を聞いて復習していればテストの点数が著しく低くなることはないでしょう。
保護者
なるほど。定期テストの点数がよくなければ、まず授業を集中して受けることができているか、復習をしているか、お子さんの様子をよく見てあげたほうがよさそうですね。
高校受験に備えて成績をアップさせるためには
保護者
中学校でいつも定期テストの点数がわるいとなると、高校受験にも影響がありそうですね。
教室長
確かに心配ですね。高校受験では中学校3年間の授業で習う内容が問われるので、中学校の定期テストの点数が極端に低いと高校受験にも影響するかもしれません。早めに対策しておいたほうがよいと思います。
保護者
うちの子は定期テスト前には机に向かって勉強しているようなんですけど、思うように点数につながらないみたいで。
保護者
勉強のやり方がよくわかっていないのかもしれないわね。一度、勉強の内容を見てあげたらどうかしら?
保護者
そうですね。でも、よいアドバイスをしてあげられる自信がありません。やっぱり塾も考えたほうがいいでしょうか?
教室長
そうですね、家庭での学習に限界を感じるなら、学習塾も選択肢の1つだと思います。たとえば、個別指導塾なら苦手な単元やその勉強法など、生徒さん1人ひとりの対策を立ててくれるそうなので、より効率的な定期テストの対策ができるでしょう。
保護者
高校受験では内申点も重要なんですよね?
教室長
そうです。内申点は中学校の成績表の数字から算出されます。成績表の数字は定期テストの点数だけではなく平常点も評価の対象です。
保護者
授業態度や提出物が平常点に反映されるんでしたよね?
教室長
はい。授業中は先生の話をよく聞いて、提出物はきちんと出し、積極的に質問するといったことが平常点を上げるために必要だと言われています。
保護者
長い目で見ると中学校できちんと勉強に取り組むことが高校受験につながっていくんですね。定期テストの点数だけに一喜一憂せずに、ふだんの勉強に取り組むようにうちの子とも話してみます!
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