誰もが経験するテスト前のプレッシャー

保護者

うちの子、テスト前になるとプレッシャーを感じるみたいなんです。このあいだの定期テスト前日は不安で眠れなかったと言っていたし、テストの直前なんて緊張し過ぎて胸が苦しくなっちゃったとか。

教室長

それは心配ですね。

保護者

私も学生時代はそんな感じでした。テスト前だけでなく、テスト中にもお腹が痛くなったり、緊張し過ぎて気分がわるくなったりすることもありました。

教室長

テスト前のプレッシャーというのは、誰もが一度は経験するものですよね。

プレッシャーはマイナスのイメージがつきがちですが、100%わるいものではないんですよ。適度なプレッシャーや緊張感があるからこそ、努力できるし、がんばれるとも言えるでしょう。健全な向上心の表れでもありますしね。

保護者

私や、うちの子みたいに具合がわるくなるほどプレッシャーを感じるときは、なにか特別な理由があるのでしょうか?

教室長

そうですね。たとえばテストに失敗することへの恐怖感や「合格しなければ」「いい点数を取らなければ」という強迫観念が強かったり、友だちや保護者など周囲からの評価が気になってしまったりすると、過度のプレッシャーを感じることもあるかもしれません。 

テスト前のプレッシャーを克服するには?

保護者

テスト前のプレッシャーを克服するのにいい方法ってありますか?

教室長

プレッシャーは気の持ち方ひとつでずいぶん楽になることもあるんですよ。過度のプレッシャーを感じやすい人の特徴として、完璧主義の人が多い傾向があります。まずは完璧を求め過ぎないことが重要と言えますね。「満点でなくても、合格点を取ればいい」と肩の力を抜いてみたり、「~しなければならない」という思考をやめてみたりというのもひとつの方法かと思います。

保護者

確かにうちの子、すこしそういうところがあるかもしれません。

教室長

ただ、気持ちというのは頭ではわかっていても、なかなか切り替えられないこともありますよね。そういうときは体を動かすのも効果的ですよ。ただ、気持ちというのは頭ではわかっていても、なかなか切り替えられないこともありますよね。そういうときは体を動かすのも効果的ですよ。

保護者

じっと座って勉強しているだけだと、どんどん不安な気持ちやマイナス思考で頭がいっぱいになってくるんですよね。

教室長

そんなときは勉強の合間に簡単なストレッチや散歩などをしたり、深呼吸をしたりするのがおすすめですよ。体を動かすことで意識を別の方向にそらしてあげることがポイントです。

保護者

鏡の前で笑顔をつくったり、テストでいい結果が出てうれしいときのポーズをしたりするのも効果的って聞いたことがあるわ。バンザイやガッツポーズとか。ポジティブな動きをすると、脳もつられてポジティブになるって聞いたことがあります。

教室長

それもいい方法ですね。あと意外と軽視しがちなのが睡眠です。テスト前は寝る時間さえもったいないと勉強する人もいますが、睡眠不足はいちばんの敵ですからね。不安だからと何日も徹夜で勉強したり、前日に一夜漬けをしたりすると、肝心のテスト本番で脳が働かず逆効果になってしまいます。また、睡眠不足だと交感神経が活発になり過ぎて、緊張や不安感が高まりやすくなってしまいます。テスト勉強期間中も適度な睡眠時間は確保するのがポイントです。特にテスト前日は、ぬるめのお風呂にゆっくりつかって副交感神経を優位にして、早めに就寝するとよいでしょう。 

お子さんがプレッシャーを感じているとき保護者ができること

保護者

お子さんがプレッシャーを感じているときに、保護者としてできることってありますか?

教室長

まずはあまりテストのことには触れずに、体調管理に気をつけてあげるのがいいのではないでしょうか。毎日の食事や睡眠時間などを、さりげなく気にかけてあげるとかですね。

保護者

保護者としては、つい様子を聞いたり口を出したくなったりしてしまうけど、逆にそれがプレッシャーになるかもしれないですしね。

「大丈夫!あなたならできるわよ!」とか「がんばってね!」って言われるのって、プレッシャーを感じているときはけっこう辛かったりするんですよね。

教室長

保護者としてはお子さんに応援の言葉をかけたくなると思いますが、場合によってはさらにプレッシャーをかけることもあるので注意が必要ですね。もしプレッシャーや不安な気持ちを話してくれるようだったら、あまり保護者の意見は押しつけず、不安な気持ちに耳を傾け、共感してあげることが大切だと思います。ただ話を聞いてあげるだけで、お子さんの気持ちが軽くなることもあるんですよ。

保護者

なるほど。今日はいろいろ参考になりました!ありがとうございます。

教室長

お子さんのこれからの人生で、テスト以外にもプレッシャーを感じる場面は増えていくと思います。保護者の方とお子さんが一緒になって、いまのうちからプレッシャーと上手に付き合える練習ができるといいですね。