お子さんがテスト前日になって「勉強してない!」と焦っている姿を見たことはありませんか?お子さんはどうしてそういう状態に陥りやすいのでしょう。また、直前になってもできるテスト対策はあるのでしょうか。以下で見ていきましょう。
目次
お子さまが前日になって「テスト勉強してない!」と言い出す理由
保護者
今日、中間テストの初日なんですが、うちの上の子が昨日の夜になって「全然勉強してない」なんて言い始めたんです。「これまでなにをしてきたの?」と、思わず強く言ってしまいました。
保護者
あらあら。でもうちの子が中学生のときもよくあったわ。どうしてお子さんって、直前になって「テスト勉強してない!」なんて状態に陥ってしまうのかしらね。
教室長
おっしゃるとおり、直前になるまでテスト勉強をしていない、ということに陥るのは、お子さんにはよくあることです。そこにはいくつか理由があると考えられますね。
保護者
詳しく聞きたいです!
教室長
まず、人は強いストレスを感じたとき、心が自ら健康を保とうとします。具体的に言うと、テスト勉強以外のなにか(テレビ、ゲーム、漫画など)に心を向けさせて、気持ちを休めようとするんですね。そのため、いつもはコツコツと勉強できるお子さんが、テスト直前になって突然ほかのことに気を取られてしまう、なんてこともよくあるようですよ。
保護者
そういえば、いきなりテスト前日になって、自分の部屋の片づけを始めてしまったりするなんてこと、私もあったわ。
教室長
この心の働き自体は、健康な心の表れなんです。ただし、現実逃避ばかりをしていると試験結果がわるくなり、結局、自己嫌悪に陥るなど落ち込んでしまうこともあるでしょう。
保護者
結果的に、逆に心の健康にとってよくないことになってしまうんですね。
教室長
次の理由としては、自尊心を守るために言い訳をつくろうとする心の働きが考えられます。具体的に言うと、「ゲームをしていた」「テレビを見ていた」といった言い訳をつくっておけば、テストの結果がわるかったときに「自分の能力のせいではなく、遊んでいたからだ」と、自尊心を傷つけずにすむわけですね。テストの結果に自信がもてないときに陥りがちです。
保護者
うちの子にあてはまる気がします、いつもあまり自信がもてないみたいだから。
保護者
前日までテスト勉強をしていなかった場合にできること
教室長
では、「前日までテスト勉強をしていなかった!」というときでも最低限できる、特別な勉強法をご紹介しましょうか。
保護者
本来は望ましくないことだろうけれど、万が一のときのために聞いておきたいです!
教室長
まず、どの科目についても教科書による復習を重視しましょう。テスト範囲に一通り目を通してください。教科書は要点が詰まっているだけでなく、流れがわかるように書かれてあるので、効果的な復習になります。そのなかでも、英語の重要単語や数学の公式といった要点は、マーカーで線を引くなどして印象づけ、試験直前に見直せるようにしておきましょう。
保護者
科目ごとの対策法もあるんですか?
教室長
演習系の科目と、暗記系の科目に分けて考えていきましょう。最初に、数学や英語の読解、国語の読解といった演習系の科目についてですね。これは、教科書やワークの章末問題から解いてみるのが手です。
保護者
章末問題というと、応用問題や発展問題のことですか?
教室長
いえ、どちらかというと、それぞれの単元を代表する典型的な問題や、頻出の問題のことを指します。章末問題はいわば要点を詰め込んだまとめの問題です。勉強をしていないと解けないことが多いと思いますが、参考書や教科書、ノートの該当箇所を見ながら解いてもかまいません。ただし、解説は最後まで見ないのがポイントです。自分の手を動かすことでテスト本番の練習をしましょう。もし、時間があれば、なにも見ずに解き直しをしてみると、より本番に向けた対策になりますよ。なお、自分でノートにつくった解答はきれいにとっておき、解法も含めて試験当日に見直せるようにできるとベターですね。
ノートの作り方はこちらの記事でもご紹介しているので、ぜひお役立てください。
保護者
暗記系の科目についてはどうですか?
教室長
時間がある場合は、穴埋め形式のワークに赤字で答えを書き込み、赤シートで覚える方法がよいでしょう。もし時間がない場合は、教科書を中心に勉強します。特に太字になっているキーワードを中心に覚えるのがよいですが、その周辺も読んでおくと前後の文脈から思い出しやすくなりますよ。ある程度覚えたら、キーワードを1回ずつ手で書いてみましょう。体で覚えたほうがテストのときにも出てきやすいですよ。科目別の必勝勉強法はこちらの記事でもご紹介しています。
保護者
とても参考になります!
テスト勉強は計画的にやるのが基本!
教室長
ただし、さきほど紹介したものは、あくまで「すこしでも点数を伸ばす」ための対策方法です。テストは範囲がわかり次第、計画を立ててやるのが基本ですよ。
保護者
そうですよね。でも、それがわかっていても、なかなかできないのが悩みです。
教室長
そういう場合は、個別指導塾に頼ってみるのもよいかもしれませんよ。個別指導塾では、定期テストの3週間前、おそくとも2週間前には対策を始めるのが基本です。先生と一緒に計画を立てながら、効率的にテスト勉強ができるようになると思います。また万が一、直前までテスト勉強ができなかったというときにも、豊富な経験からテストに出やすいポイントにしぼって効果的な勉強を教えてくれると思いますよ。
保護者
次からはもっと早い段階で、対策を練ろうと思います!
個別指導塾の定期テスト対策
地域密着型の個別指導塾だから、近隣学校の出題傾向を分析・予測して定期テストを対策。総合点アップを目指し、定期テスト前は受講していない科目もフォローします。