年に4〜5回程度行われる定期テスト。この定期テストは、学校での学習の総まとめです。定期テストができないということは、習熟度が十分でないということ。ここでは、定期テストの意味とその活用方法について紹介します。
目次
定期テストってどんなもの?
保護者
うちの子、もうすぐ定期テストなんですよね。前のテストがあまりよくなかったから、ちょっと心配なんですけど。
保護者
もうそんな時期なのね。定期テストなんて懐かしいわ。
保護者
テストって、親までピリピリドキドキしちゃうものなんですね。
保護者
そうね、あまりいい思い出はないわね。
保護者
私のときは年に5回でしたけど、娘は4回しかないんですよ。1学期・2学期・3学期じゃなくて、前期・後期だから、中間と期末で4回。
教室長
最近は前後期の2期制を導入している中学校も多いですね。2期制の学校では年に4回、3学期制の学校では年5回の定期テストが一般的です。学期ごとに中間テストと期末テストがあって、3学期は短いので学年末テストだけといったパターンが多いですね。
保護者
どうして中学校には定期テストがあるのかしら。
教室長
学習内容の習熟度を測るためというのがいちばんでしょうね。
保護者
でも、小学校の頃は単元別のテストでしたよね。定期テストである必要ってあるんでしょうか。
教室長
小学校のテストはあくまで単元ごとの理解度を測るためのテストでしたが、中学校以降の定期テストは一定期間での習熟度を測るためのテストという性格が強くなります。狭い範囲なら一夜漬けでも比較的よい点が取れますが、2ヵ月分の学習内容となると、しっかり定着していないと高得点は狙えないでしょう?もちろん成績をアップするためという側面もありますが。
保護者
付け焼き刃じゃダメってことなんですね。
教室長
そうですね。さらに広範囲の学力を測るためには、実力テストや模擬試験が利用されます。定期テストは、あくまでも「学校で一定期間に学習したことがどれだけ定着しているか」をみるテストなのです。
学年末テストの結果でわかる授業の理解度
教室長
学年末テストは特別ですね。前のテスト後に学習した範囲に限定されることもありますが、1年間の全範囲をテスト範囲に指定する先生もいらっしゃいますから、まさに1年間の総まとめです。
保護者
ますます心配になることを言わないでくださいよ。
教室長
脅かそうと思っているわけではありませんよ。ただ、学年末テストの結果は特に大事にしたいということです。
保護者
いい点を取らなきゃいけないということじゃないんですか?
教室長
もちろん、高得点であることに越したことはありませんが、むしろ結果からわかる習熟度に注目して欲しいのですよ。学年末テストの結果がわるいということは、日々の授業が理解できていないか、あるいは理解したのに忘れてしまい、十分にテストで使える知識レベルにはなっていなかったということですから、春休み中にその穴をカバーしておくことが大事なのです。
保護者
そのままにしておいたら、次の学年でまた失敗しちゃうってことなんですね。
教室長
学年末テストの結果はこう使う
保護者
学年末テストの結果って、具体的にはどのあたりを見ればいいんですか?
教室長
まずは点数の取れない分野や出題形式などを探すことです。たとえば、歴史のテストで江戸時代までは8割できているのに、明治時代に入るとほとんどできていないということもあるでしょうし、あるいはどの分野も同じくらいの得点率なんだけれど、記述問題になると全部白紙になってしまうこともあるでしょう。
保護者
ありますよね。特に暗記科目だとすごく偏りが出てしまったりして。
教室長
数学だと、理解はできているのに計算ミスで何点も落としているとか、計算はできるのに証明や図形ができないなんてこともありますね。そういう「なぜ点数が取れないのか」を分析することで、春休み中に勉強するべきことが見えてきます。
保護者
「間違えた問題をもう一度解いてこい」とか言われた気がしますね。
教室長
間違えた問題を解き直すのもわるくはありませんが、それでは穴はなかなか埋まりません。特定の分野がニガテなら、その分野を基礎からきちんと積み上げ直すべきだし、計算ミスが多いのならゆっくり解き直すよりもたくさん計算演習をした方がいいでしょう?ですから、学年末テストを見直す際には何ができていないのかしっかり分析することが大事なのです。
保護者
それって、中学生にもできるものですか?
教室長
難しい場合も、もちろんあります。
保護者
じゃあ、どうすればいいんですか?
教室長
集団授業タイプの塾では難しいですが、個別指導タイプの塾ならできないことの分析から1人ひとりに合った学習方法まで教えてもらえますよ。
保護者
それはいいですね。利用してみようと思います。まずは次のテストをがんばってもらわなくちゃだけれど。