ノートのよいところは?

保護者

昨日うちの子が、これから勉強はルーズリーフでやるって言いだしたんです。最近、学校でも、ルーズリーフを許可しているところがずいぶん多いんですね。

保護者

私のころはルーズリーフなんてほとんど見なかったわよね。でも私はルーズリーフじゃなくてノートを使っていてよかったって思うわ。

保護者

どうしてですか?

保護者

ほら、ノートってページが限られているから、あまり無駄にできないなって思うの。だから、けっこう緊張感をもって使っていたような気がするわ。それに見返すときに簡単だしね。

保護者

確かにそうですね。

保護者

ノートの緊張感のおかげで、忘れ物をなくす習慣もできたように思うの。ルーズリーフならノートを忘れても安心っていう感覚があるけれど、ノートはそうはいかないものね。大切な授業の日には、忘れていないかって何度もカバンの中を見たりしたわ。

保護者

それにノートのほうが、1冊終わったときに達成感を得られますよね。一生懸命最後まで使ったノートを、やっぱり簡単には捨てられませんでしたもの。

保護者

そう考えると、やっぱりノートのほうが私はいいと思っちゃうんだけれど、ルーズリーフがこれだけ使われているってことは、そのよさもあるはずよね。

ルーズリーフのよいところは?

保護者

教室長はルーズリーフとノート、どちらをお使いでした?

教室長

私もノートですかね。でも使い方によっては、ルーズリーフも重宝するはずですよ。

保護者

ルーズリーフのよいところって、どんなところですか?

教室長

まずはなんと言っても手軽ですよね。さきほどの話にもすこし出たように、ノートだと忘れてしまったときにどこにメモを残せばいいか困ってしまうことがあるかと思います。この忘れ物の心配がルーズリーフにはありませんよね。

保護者

うちの子も忘れ物が多いので、そこが魅力だって言っていました。

教室長

また整理のしかたを工夫できるのもメリットです。きちんと整理すれば、5教科分を1冊のファイルで管理することだってできるかもしれません。

保護者

うちの子の学年にもそういうお子さんがいるようです。それにあこがれているのかもしれませんね。

保護者

確かにきれいにまとめていればかっこいいわよね。そういえばファイリングっていう意味なら、ルーズリーフと一緒に、授業でもらったプリント類も一緒に整理できるんじゃないかしら。

保護者

確かにそうですね!それは魅力的です!うちの子、すぐにプリントをなくしちゃうので。

教室長

さらにルーズリーフは、配列を変えて整理できるのもメリットです。解説やまとめに使ったところと演習に使ったところをきれいに分ければ、あとで見返したときにわかりやすいですよね。

保護者

すごい。メリットがたくさんですね。

中学生にはどちらが効果的?

保護者

でも中学生にとってはどっちが使いやすいんでしょう?

教室長はどちらが中学生にはいいと思いますか?

教室長

どちらにもメリットはたくさんあるので、甲乙つけがたいですが、最初はノートをすすめたいですね。

保護者

どうしてですか?

教室長

確かにルーズリーフは並べ替えできたり、きれいにファイリングできたりするので、とても使い勝手のいいものです。どこになにがあるかもまとめやすいですしね。ただその一方で、整理をすること自体が、まだ苦手なお子さんもたくさんいると思います。それは能力の問題ではなく、まだ「ノートの使い方」がわかっていなかったり、まとめ方を知らなかったりするからです。

保護者

まずは決められた枚数しかないノートを、どれだけうまく使うかを学ぶ必要があるということですか?

教室長

そうですね。私が言いたいのは、ノートのつくり方にきちんと慣れてほしいということです。ノートをつくっていると、自分の字やまとめ方を見返すときが必ず来ます。そのときに改善をくり返して、みんなノートに慣れていくと思うんです。そうすれば要点の整理のしかたやまとめ方も、すこしずつわかってくるのではないかと考えます。

保護者

でもさっきの話を聞いていると、ルーズリーフも使いやすくて魅力的だって思ったので、使わない手はないですよね。使うとすれば、いつごろからルーズリーフは使うべきなんでしょうか?

教室長

すでにきれいで見やすいノートづくりができている生徒さんは挑戦してもいいと思います。ただ、やはり高学年から使うことが望ましいですね。高校からでも十分だと思いますよ。

保護者

ノートづくりの基本ができてからってことですね。

教室長

そうですね。どちらもうまく使えれば、勉強にとても役立つので、時期に合わせてうまく使っていくことが大切ですね。勉強効率を上げるノートの作り方は、こちらの記事も参考にしていただけます。ぜひ読んでみてくださいね。