お子さんが「勉強に飽きた」と言ってきたことはありませんか?そんなとき、どのようにしてやる気を出せばよいのでしょうか。今回は勉強に飽きたとき、やる気を取り戻すコツをご紹介しましょう。
目次
勉強の飽きとは?その原因
保護者
最近、うちの子、ちょっと成績が下がり始めているんです。
保護者
あら、そうなの?原因はなにかわかってる?
保護者
それが、どうもやる気が出ないみたいなんです。「勉強に飽きた」なんて言ってしまっていて。うわの空でいることも増えてきています。
教室長
そういったときは「そんなこともある」と考え、あまり深刻にならないほうがいいですよ。理恵さんが悩みすぎることは、お子さんにとってよくありませんから。ただ、勉強に飽きてしまった原因がなにかだけは探っておきたいところです。
保護者
おっしゃるとおりですね。でも、「どうして飽きたの?」って聞いても、「なんとなく」と言うだけなんです。
保護者
それなら原因を想像してみましょうよ。教室長、まず一般的に勉強の飽きにつながってしまうもので、どんな要因がありますか?
教室長
集中力の低下でしょうか。勉強に集中できなくなると一向に進みませんし、場合によってはイライラしてきます。そのイライラから勉強にイヤな気持ちを持ってしまい、投げ出したい気持ちから、「飽きてしまう」お子さんは多いかもしれませんね。
保護者
それはあるかもしれません。うちの子、一生懸命がんばるときは無理にしてでも先に進めようとするから、それも結局は集中力の低下につながっているのかも…。
教室長
勉強するにあたって、理解の浅さも原因としてある可能性があります。もしかしたらお子さんは、難しい問題も一生懸命やっているのかもしれませんね。ただ、無理にやると精神的に負荷がかかってしまいます。そこから飽きにつながることもありますよ。
保護者
なるほど、そうかもしれません。そういうときはどうすればいいんですか?
教室長
計算問題や一問一答問題など、簡単な問題に取り組むようにするとよいでしょう。難しい問題にも取り組んでもいいですが、時間を決めてやることです。時間を超えてまで悩む問題は、テストでも時間内にできない可能性が高いので、それは「先生に質問する問題」としてチェックを入れておき、いったんパスして、別の問題に取り組む工夫をするといいでしょう。
保護者
なるほど。家に帰ったら、うちの子と話してみます!
保護者
ほかに考えられる要素としては、学習環境かしら。私もよく子どもに言っていたけれど、漫画やゲームが近くにある場所で勉強していて、楽しみなことにすぐ手を伸ばしていないか注意が必要ね。
保護者
そういえば最近、勉強中に部屋をのぞいたらなにかを隠すことが多いんです。もしかしたら、漫画を読んでいるのかも。
教室長
なるほど、それはちょっと困りましたね。学習環境から意識が別に向いてしまい、勉強の気力がなくなることはよくあると思います。あまり神経質になりすぎないようにしたいですね。
保護者
環境にも気をつけないといけませんね。すこしずつ飽きの原因がわかってきました。
「勉強に飽きた」と思ったときの対処法
保護者
「飽き」にはどう対処していけばいいでしょうか?
保護者
やっぱり気分転換じゃない?私はそれで勉強をがんばれたわ。
教室長
おっしゃるとおりです。実は気分転換はとても大切なんですよ。特に集中力の低下が原因でくる「飽きた」状態というのは、頭の中が整理されていない状態を意味します。頭の中に整理する時間とスペースを与えるため、あえて勉強から離れてみることも大切ですね。
保護者
気分転換って、なにをすればいいんでしょう?運動などですか?
教室長
それもひとつですね。そのほかにも深呼吸はどこでもできて、いいですよ。あと飽きてしまった教科はいったん横に置いて、ほかの教科に取り組んでみるという方法もいいですね。
保護者
そういえば私もイライラするときは、別のことや楽しみに時間を使って気持ちをコントロールしていました。今でもそうかも。
教室長
もしかしたら、お子さんは気分転換のやり方がまだわかっていないだけかもしれませんね。ちなみに、外に遊びに行くなど勉強とかけはなれてしまうのはあまりよくありません。あとは漫画やゲームも避けたほうがいいですね。あくまで気分転換ですから。
保護者
確かにそのとおりですね!それから、さっき言っていた「環境を整える」こととも通じますが、掃除をするのはどうでしょう?
教室長
よいと思いますよ。机のまわりがきれいになれば、気分が変わりますからね。
保護者
私は学校のプリントをきれいにファイリングして整理するのがけっこう楽しかったし、気分転換になったかもしれません。
教室長
それはよいですね。プリントを整理すると、頭の整理にもなりますから、とてもよいことですね。
保護者
勉強計画を立てるのもいいかもしれませんね。
教室長
勉強にたびたび飽きてしまうようなら…どう立ち向かう?
保護者
でもそういった対策をしても、たびたび飽きちゃうときがくると思うんですけれど、そういうときはどうすればいいんでしょうか?
教室長
最初にも言いましたが、まず重くとらえないのがポイントです。気分や状況によって、何度も「飽き」はやってきますからね。その1回1回に左右されないよう、あまり気にしないことも大切です。勉強と休憩をバランスよくやっていくことが大事です。ただ、休みも「取りすぎず適度に」が大切ですよ。とはいえ、長期的にその根本原因をすこしでも解決する方法はあります。
保護者
なんですか?
教室長
まずは得意科目をこなすことです。強みを伸ばし、楽しく勉強することは大切ですよ。もし得意科目がなければ、得意科目をつくってしまいましょう。どちらも勉強を楽しくするために必要なことですし、勉強が好きになれば、飽きが遠くなると思いませんか?
保護者
確かに、私もそうでした。好きな科目があったから、がんばれましたもの。
保護者
私もそうです。逆に苦手科目は、塾など人の助けがすぐに得られる場所でこなしていくことがいいのかもしれませんね。
教室長
さっきの集中力の話でいうと、たとえば30分1セットと決めて、一定の時間集中する習慣をつけることも大切です。慣れれば自然と勉強に抵抗がなくなってきますし。はじめのうちは大変でもだんだんがんばることが習慣になってきますよ。
保護者
それ以外にも、勉強の習慣をつくれれば、楽しくできるかもしれませんね。
教室長
すぐにできることではないかもしれませんが、今言った30分1セットなど、時間を変えて好きな教科をするといった工夫次第で、すこしずつ勉強の習慣はついてくると思います。お子さんも、そういった工夫で勉強が楽しいと思ってくれるかもしれませんね。
保護者
そうなるように、私も協力していきます。今日はいろいろお聞きできてよかったです。ありがとうございました。