勉強をがんばった自分へ小さなごほうび…実はこれ、「オペラント条件づけ」という名がついた立派なモチベーションアップ方法なんです!どうしても勉強のやる気が出ない、そんな時にぜひ試してみてください。
目次
勉強のやる気が出ない時は?「オペラント条件づけ」を活用してみよう
保護者
はぁ…。
教室長
どうしたんですか?何かお困りごとがあるような表情ですが。
保護者
うちの子がもうすぐテストなんですけど、どうにも勉強のやる気が出ないみたいで。ちょっと心配なんです。
保護者
うちの子もそういう時期がよくあるし、その悩みよくわかるわ。教室長、勉強のやる気をアップさせる方法って何かないですか?
教室長
そうですね。では、自分へのごほうびを用意するようにすすめてみてはいかがでしょう?
保護者
ごほうびですか?でもそれって何だかよくないことのような気が…。
教室長
心理学の用語に「オペラント条件づけ」というものがあります。
保護者
初めて聞く言葉です。それは一体どういったものなんですか?
教室長
ある行動に対しごほうびがもらえると、どうすれば次もごほうびがもらえるようになるかを学習するというものです。例えば小さいお子さんがちゃんとお片づけをし、お母さんがそのごほうびとしてお菓子をあげたとします。するとお子さんはお片づけをするとお菓子がもらえると学習し、次からも自主的にお片づけをするようになる。このような流れを「オペラント条件づけ」と言います。
保護者
うちでもそうやって物事を教えたことがあります。
教室長
ごほうびが行動のモチベーションになっているわけです。それは、がんばった「自分へのごほうび」でも、例外ではないでしょう。
保護者
なるほど。自分にごほうびをあげることは、悪いことではないんですね。
教室長
はい。ですから親としても「あれもだめ、これもだめ」とお子さんを縛りつけずに、多少のごほうびは許してあげるという姿勢が大切です。
勉強のやる気が出ない時に用意すべきごほうびとは?
保護者
では、どんなごほうびを用意するとよいのでしょうか?
教室長
好きなものや楽しいことはお子さんによって違うので一概には言えませんが…。身近な例で言えば、好きな食べ物を用意することですね。
保護者
それはいいかも!私は確かに勉強で疲れてくると、甘い物が食べたくなりましたね。
教室長
まさにそれです!10分ほどのスイーツタイムがあるだけでも勉強にメリハリがつきますからね。そしてごほうびは物じゃなくてもよいのです。例えば「休憩時間」だって、立派なごほうびになります。
保護者
その休憩時間に対して、親はあれこれ言わない方がよいのでしょうか?
教室長
休憩時間ばっかりとっているようでは考えものですけどね。
保護者
10分だけ漫画を読む、録画をしていたテレビを観るというのはどうですか?
教室長
それは難しいところですね。続きが気になるから勉強をがんばれるというお子さんもいれば、続きが気になって勉強に集中できないというお子さんもいます。お子さんの性格次第といったところでしょうか。
保護者
うーん、確かにうちの子の場合は、あまりイメージできないかもしれませんね。
教室長
そして目の前の勉強が終わったら小さなごほうび、1日の勉強が終わったら中ぐらいのごほうび、定期テストが終わったら大きなごほうびと、目標の大きさによってごほうびのランクを変えることも効果的です。
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勉強のやる気が出ない日は、自分へのペナルティも効果アリ
保護者
反対に、自分へのペナルティというのはどうでしょうか?
教室長
先ほど言った「オペラント条件づけ」には、ある行動をした時に罰を与えると、その行動をしないように学習するという面もあります。アメとムチでは、アメのほうが上達しやすいとされますが、なかには自分へのペナルティを科したほうが効果的というお子さんもいるでしょうね。
保護者
例えば何点とれなかったらしばらくゲームや漫画を禁止するとか、問題集が何問終わらなかったら次の日の休憩時間を短くするとか?
教室長
そうですね。ですがこれは自分へのペナルティなので、親が強制するようではよくありません。ごほうびにしても、ペナルティにしても、あくまでもお子さんが自分で決めるということが、モチベーションアップのためには大切なんです。
保護者
自主性を大事にするんですね。
教室長
そうです。そしてモチベーションを保って勉強を続けていれば、成績が上がってきます。お子さんにとっては、これこそが本当のごほうびになるはずです。
参考URL:心理学用語集 サイコタム
http://psychoterm.jp/basic/learning/02.html