お子さんに「頭がよくなってほしい」と思う保護者の方は多いと思います。お子さんに頭のよい人間に育ってもらうためにできることはあるのでしょうか。今回は中学生が実践できる「頭のよくなる方法」をご紹介します。
目次
そもそも「頭がよい」ってどういうこと?
保護者
お子さんのクラスに「頭がよいな」と思う生徒さんっていますか?
保護者
そうねえ、たとえば参観日の授業で発表しているときの口調が利発なお子さんは、「頭がよいな」と思うことはあるわよ。
保護者
「頭がよい」って、ただ成績がよいだけじゃないですよね。
保護者
そうなんですよね。そういう頭のよいお子さんを見るたび、うちの子も頭がよく育ってほしいなと思うんですが、どうしてよいものかいまひとつわからなくて。
保護者
そもそも「頭がよい」ってことが具体的にどういうことなのか考えれば、頭がよくなる方法も思いつくんじゃないかしら。
教室長
そうですね。「頭がよい」ということを具体的に考えたときにまず思い浮かぶのが、アウトプットが上手であることです。「頭がよい」ことには知識量、つまりインプットも大切です。しかし知識をただ持っているだけでなく、それをうまく自分の言葉で伝えられるお子さんはより頭がよいと思います。またテストの点数がよいのもアウトプットがうまい証拠ですよね。
保護者
アウトプットという点からいうと、外からの知識だけでなく、自分自身の意見を持っていて、それを表現できるお子さんも頭がよいと思うわ。
教室長
そのこととも通じますが、物事を批判的に考えられることも頭がよいお子さんの特徴ですね。頭のよいお子さんはテレビやインターネットから得た情報をうのみにせず、「この情報は信ぴょう性があるかな」「この意見に何かおかしい点はないかな」などと自分の頭で考えられる傾向にあります。
保護者
「自分の頭で考える」というと、最近「問題解決能力」という言葉を聞いたことがあります。たとえば勉強していてわからないことが出てきたとき、すぐに先生に聞くのではなくて、まずは参考書や教科書で調べてみたり、ノートを見直してみたりといった解決方法を自分で導く力のことだそうです。こうして、自分で考えて問題を解決できるお子さんは頭がよいのかなと思いますよ。
保護者
なるほど。ほかにはありますか?
教室長
目的意識がはっきりしているお子さんは頭がよいといえます。たとえば自分がなぜ勉強するのか、将来のためにどう役立つのかを意識しながら勉強できるお子さんは頭がよいと思いますね。
保護者
目的意識を持っていると、仕事でも勉強でも、効率よくできるようになるわよね。効率がよいことも頭がよいことの特徴なのかもしれないわね。
【学力編】頭がよくなる方法・コツ
保護者
教室長、今の話を踏まえて、頭がよくなる具体的な方法はどんなことが考えられますか?
保護者
実際の勉強に役立つ学力面の話から教えていただけると助かります。
教室長
まず授業中の過ごし方を見直してみましょう。たとえば、ただ先生の話を聞いて黒板を丸写しするのではなく、情報を取捨選択して自分で見直しやすいノートをつくるようにします。自分でものを考える訓練になると同時に、授業の知識を自分のものとして消化できるようになりますよ。
保護者
毎日続けていれば確実に力がつきそうですね。
保護者
家庭学習のやり方も重要そうね。
教室長
家庭学習では、集中して効率的に勉強することを意識してみましょう。たとえば朝勉強する習慣をつけることが効果的です。朝はアドレナリンやドーパミンなどが出ているため、集中しやすいと言われます。
保護者
健康的な習慣ですね!
教室長
また集中力を持続させる訓練をしてみるのもよいでしょう。集中できる時間を15分、30分、1時間と、少しずつ伸ばしていければ勉強も効率的にできるようになります。それから、休憩も効率的に取れるようになるとよいですね。
保護者
習慣といえば、学習態度も頭のよさに関わってきそうですね。
教室長
頭をよくするためには3つの学習態度を意識しましょう。1つ目はわからないものをわからないままにしないことです。授業の内容、宿題や課題、テストなどで、ノートを見直したり解説を読んだりしてもわからない場合は、積極的に先生に聞くようにしましょう。
保護者
耳が痛いわ。うちの子、できているかしら。
教室長
2つ目はうっかりミスに向き合うことです。テストでの計算ミスや記号の書き間違い、誤字なども積み重ねると大きな点差になります。見直しをする、時間に余裕を持って解くようにするなど、対策を講じることが必要ですね。
保護者
なるほどね。3つ目は何でしょうか。
教室長
3つ目は、目標と計画を立てて学習することです。効率的・効果的な勉強ができるほか、目的意識が明確になってモチベーションがアップします。また学習を習慣化できる効果もありますよ。
保護者
【全般編】頭がよくなる方法・コツ
教室長
頭をよくするためには、学習面だけでなく、土台の部分で工夫できることもありますよ。
保護者
詳細を聞きたいです!
教室長
まずメンタル面では、自信を持つことです。テストでも何でも、「自分ならできる」と思うようにするとよいでしょう。自己暗示効果で頭がよくなることが期待できます。
保護者
たしかに頭のよいお子さんは自信を持っているような気がします。
保護者
人と比べすぎないことも大切ですね。
教室長
もうひとつメンタル面でいうと、積み重ねを大切にする姿勢も重要です。先ほどお話しした「頭がよくなる方法」は、どれも実践したあとすぐ頭がよくなるものではありません。地道な努力を続けていきましょう。
保護者
一朝一夕には頭はよくならないですものね。
教室長
それから、人の話に素直に耳を傾けるようにしましょう。外からのアドバイスをしっかりキャッチして自分のものにできれば頭もよくなっていきます。
保護者
メンタル面でも改善点はたくさんありそうですね。行動面ではどうですか?
教室長
意外かと思われるかもしれませんが、体をよく動かすことが大切です。脳への血行がよくなり、脳の働きが活性化される効果があります。最近のお子さんは運動不足になりがちですが、勉強後にストレッチを取り入れるなど、できることから運動を始めていけばよいでしょう。
保護者
その程度ならできるかもしれないわね。
教室長
また、睡眠をしっかり取ることも頭がよくなることにつながります。起きている間に脳がしっかり働くよう、よく休息を取りましょう。
保護者
あと、頭がよいと思う友だちと一緒に行動してみるのもよいかもしれないわね。
教室長
そのとおりですね。身近な頭のよいお子さんをお手本にして、よいと思ったことはどんどん真似をしてみましょう。
保護者
とても参考になります。さっそくうちの子にも話してみよう!