中学3年生になると、英語の文法も難度が高くなってきます。これまで英語が得意だと思っていたのに、急に伸び悩むお子さんも多いのではないでしょうか?今回は中学3年生の英語で押さえるべきポイントを紹介します。
目次
中学3年生の英語ではどんな文法・単語を学ぶの?
保護者
中学3年生の英語ってどういうことを勉強していたか覚えていらっしゃいますか?上の子が最近、英語が難しいみたいで…。
保護者
確か現在完了の時制や関係代名詞をやったはずよ。
教室長
中学3年生の英語で習う範囲は、現在完了の時制、不定詞、分詞(後置修飾)、間接疑問文、関係代名詞となっています
保護者
現在完了は、確かhave+過去分詞で、「~してしまった」とか「~したことがある」って訳す文法でしたよね。ほかはどうでしたっけ?
教室長
不定詞はtoの後に動詞の原形がついて、名詞や副詞の働きをするものです。中学2年生で習った範囲の応用として、新しい構文を習います。後置修飾の分詞は、たとえば“cake made by her”のように、名詞cakeの後に過去分詞madeがついて、「彼女によって作られたケーキ」というように、後に置かれた分詞が前に置かれている名詞を修飾するという形ですね。間接疑問文は、たとえば「彼がどこに行ったか知っていますか?」といった日本語を英訳する時に使います。”Do you know[where he went]?”というように、文章の中に疑問文が入ると普通の疑問文と語順が変わる、という文法事項です。
【関係代名詞】中学3年生の英語のポイント【長文読解】
保護者
では、関係代名詞はどんなことを習うんでしょうか?
教室長
関係代名詞は中学3年生の英語の肝ともいえる文法ですね。たとえば、”This is the ball which he bought.”(これは彼が買ったボールです。)といった文章が関係代名詞の文章です。whichが「関係代名詞」と呼ばれる部分で、which以降は文章の中に入っているもう一つの文章「彼が買った」に当たります。そして前に置かれている名詞のballを修飾しているんですね。
保護者
なるほど、日本語でもよく見てみると文章の中に文章が入っている構造になっているんですね。それを英語に直すと思えば、少しわかりやすくなるかもしれませんね。
保護者
日本語の場合は「彼が買った」→「ボール」っていう、前から後ろを修飾する文章になっているけれど、これが英語だと「ボール(the ball)」←「彼が買った(which he bought)」という、後ろから前を修飾する文章になっているんですね。
教室長
それこそが関係代名詞でもっとも重要なポイントなんです。関係代名詞が難しいと感じるお子さんは、名詞と関係代名詞が”ball which”という語順で続く形になじめずにつまずいてしまうことが多いんですね。ただ逆に、whichの直前の名詞をwhich以降が修飾しているということさえ押さえれば、関係代名詞はほとんど攻略できたも同然です。
保護者
単語の並べ替え問題なんかで役立ちそうですね。
ちなみに関係代名詞はwhichだけなんですか?
教室長
人を修飾する時にはwhoを使います。“the man who ate an apple”(リンゴを食べたその男性)といった具合で、やはりwho直前の名詞を修飾していますよ。またwhoが目的語になった場合のwhomというものもあります。少し古い表現で最近はあまり使われなくなってきていますが、”the man whom I saw”(私が見たその男性)といったものです。ややこしいですが、たくさんの例文に触れて慣れていくことが大切ですね。
保護者
なるほど、勉強になります!ほかに、中学3年生の英語で注意したい単元やポイントはありますか?
教室長
高校入試に向けて長文読解が増えてきます。長文読解では指示語の内容をきちんと確認しながら読むことが大切です。
保護者
たとえばどんな感じなのでしょうか?
教室長
そうですね。こんな文章はどうでしょうか。
My father bought a new car. He liked the car very much. One day, my cat scratched it. My father didn’t get angry but he felt very sad for it.
(私の父は新しい車を買いました。彼はとてもその車を気に入っていました。ある日私の猫がそれをひっかいてしまいました。父は怒りませんでしたが、彼はそれをとても悲しみました。)
問:heやitの意味を明確にしながら和訳しなさい。
保護者
ちょっと難しい英文ね。it(それ)が2つも出てきたわね。
教室長
指示語の意味をきちんと押さえていかないといけませんね。最初に出てくるit(それ)は直前に出てくるcar(車)を指しています。猫が車を引っかいてしまったわけです。次のit(それ)は何かわかりますか。
保護者
直前の内容まででお父さんが悲しむ悲しい内容といえば、「私の猫が傷つけたこと」ですよね。
保護者
もしかするともう少しさかのぼれるんじゃないですか?「その」の差す意味は直前にあると考えると、「新しく買った」車も含まれるのではないですか。
保護者
つまり、これらの要素をまとめると、「私の父は私の猫が新しく買った車を傷つけたことをとても悲しく思った」ということかしら。
教室長
中学3年生のお子さんが英語で伸び悩んでいるときは
保護者
私たちは教えてもらいながらだからこうしてわかったけれど、これを子どもが自分だけでやろうとすると大変そうですよね。
保護者
中学3年生の範囲は今見てきた関係代名詞や長文読解だけじゃないですし、つまずいたらズルズルとニガテを引きずってしまいそう。
保護者
英語で伸び悩んでしまったら、ニガテな単元を特定して早期に対策することが重要ね。
教室長
そうですね。駅前にあるベネッセグループの個別指導塾なら、一緒にニガテを見つけながら克服できると思いますよ。高校受験で避けては通れない長文読解の取り組み方も、具体的な英文に即して丁寧に説明してもらえるので安心です。
保護者
そうですね。こんどうちの子を連れて、無料体験授業を受けてみてもいいですね。
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