英語で年齢を表現する時

保護者

私たちが自己紹介などで年齢を伝える時って、「I am ** years old.」と習いましたよね。でも、最近は「years old」をつけないことが多いんですってね。

保護者

それ、私も子どもから聞いて驚きました。学校で習う文法と英会話が以前とだいぶ変わってきていますよね。

教室長

そうなんです。「years old」はフォーマルな英語なので、主に書き言葉で使用しますね。今は実践の会話でも使えるように指導するので、答え方は「I am+数字」になりますね。子どもたち自身も切り替えが必要なんです。

保護者

じゃあ、筆記ではフォーマルに書いて、会話では省略する場合もあるということなんですか。

教室長

そうなりますね。

保護者

年齢を尋ねる場合も同じなのかしら。中学に入って英語の授業が始まって、わりとすぐに習いますよね。それは昔と変わっていないんでしょうか? 

教室長

それは今までどおり「How old are you?」で大丈夫です。ただ、前に年齢を聞いたことがあるのに忘れてしまうことありますよね。

保護者

ええ。あります。

教室長

そういった場合は最後に「again」をつけるといいですね。

保護者

なるほど。そうすると忘れてしまったという失礼な感じが薄れますね。

教室長

そうですね。「念のためにもう一度教えておいて」ということになります。

保護者

あの……いつも迷うんですが、年が改まった時や誕生日の直前に年齢を聞かれた場合はどうすればいいんでしょうか。先の年齢を言うのもイヤだし、かといって前の年齢を言うのもサバを読んでいるようで……。

教室長

そういう時には、「going to be」 や「will be」を使い、「次の誕生日で○才になる」というふうに表現するといいですよ。

保護者

そうですね。それだったら気まずい思いはしないですみそうですね。今度からそうしてみます。

教室長

それともう1つ。何かを経験したことがある年齢についてはどう言えばよいのかわかりますか?

保護者

ええと、それはどういう……。

教室長

たとえば、「あなたは何歳で初めて海外に行きましたか?」という時は、

「How old were you when you first went abroad?」となるんです。

保護者

「are」が「were」に、「go」が「went」と動詞を過去形にすればいいんですね。

教室長

そうです。

保護者

じゃあ、答える時も動詞を過去形にするということですか。

教室長

丁寧に答えるのであれば、そうですね。やってみますか。

保護者

ええと、「I was 20 when I first went abroad」でいいでしょうか。

教室長

そういうことです。この場合は「years old」はつけませんね。

 

 

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海外と違う学年の表し方

保護者

 そういえば、日本では中学校を「junior high school」と呼ぶけれど、海外ではそうではないんですって?

教室長

そうなんです。たいてい学校に入って8年目や9年目という意味で、「8th grade」とか「9th grade」と表しますね。ただ、注意が必要なのは、それが必ずしも日本の中学2年生や3年生ではないということなんです。

保護者

どうしてですか?

教室長

日本の学校制度は「6-3-3制」ですよね。でも、海外では「5-3-4制」か「6-2-4制」をとることが多いですね。だから「junior high school」というのは共通概念ではないんです。

保護者

じゃあ、たとえば日本の中学2年生はどういうふうに表現したらいいんですか?

教室長

丁寧に言うのであれば、「I’m on my 2nd grade  of junior high school.」ということになります。

保護者

難しいですね。だったら、学年を聞くよりも年齢を直接聞いたほうがよさそうです。

年齢表現の落とし穴

教室長

さきほど、会話と文法は違うというお話をしましたが、「I’m ○○ years old」の「s」がなく「year old」になることがあるとご存じでしたか?

保護者

えっ? 知りませんでした。年齢は全部「years old」で答えるのではないんですか?

保護者

私もそう思っていました。違う使い方があるんですね。

教室長

そうなんです。2種類の理由があるんですが……まず、「1歳」を表現する場合は複数形にはならないですよね。

保護者

たしかに。1は複数ではないですものね。それは納得です。

教室長

そのほかでは「5歳の息子」というように年齢を形容詞のように使う場合です。
そういう時は「five-year-old son」というように、何歳であっても複数形にはなりません。

保護者

自分のことを言う時もですか?

教室長

そうですね。英語を書くときなどに多いですが、たとえば、「35歳の母です」という場合は「I am a thirty-five-year-old mother」と表現します。

保護者

そうなんですか。

ほかに年齢のことで知っておいたほうがよいことはありますか?

教室長

年齢や誕生日を序数で表す場合ですね。

保護者

序数ですか?

教室長

「何番目の」と表す場合です。誕生日を祝う場合など「Happy  seventh birthday」といいますね。

保護者

あぁ、数字の末尾に「th」をつけるんですね。

教室長

単純に「th」をつければいいというわけではないんです。末尾が1歳ならば「~st」、2歳ならば、「~nd 」、3歳ならば「rd」など変化していくものです。ただ、11、12、13などはeleventh、twelfth、thirteenthなどの単語があるので、末尾は変わりません。

保護者

そうなんですね。どうやって覚えたらいいのでしょうか?

教室長

序数の中で「th」がつかないものは少ないので、まずはつかないものを覚えておくといいですね。それと、「th」を末尾につける時に、直前の文字が変化するのもあるので、その法則を覚えておくと役立ちます。

保護者

単純に覚えるだけでなく、仕組みをわかっておくといいということですね。

教室長

そうなんです。英語は単語や文法を単純に覚えるだけだとつらくなってしまうので、例外を覚えたり、理屈を教えてもらったりしたほうが、理解が深まるものですよ。