英語を始めて2年目となる中学2年生の英語。中学1年生で習ったことを土台に新しい文法や構文を多く習い、つまずきやすい単元も増えてきます。中学2年生の英語はどう勉強すればマスターできるのでしょうか?
目次
中学2年生英語の単元構成
保護者
中学2年生の英語ってどのようなことを習ったか覚えていますか?
保護者
そうねえ、受動態は印象深かったからよく覚えているわ。どうかしたの?
保護者
うちの子が4月から中学2年生になるんですけど、ちゃんとついていけるか不安で。1年生のときに比べると格段に内容が難しくなるって聞きましたから。
教室長
中学2年生の英語の単元は次のような内容で構成されていますよ。
■be動詞の活用
be動詞の過去形=was、wereや未来形のbe going to、過去進行形など。
■to不定詞
「to+動詞の原形」で作る。名詞的用法「~すること」と副詞的用法「~するために」などがある。
■助動詞
canのほかにmay、must、 have to、 shuldなど。未来形のwillも含む。
■比較
「形容詞の原級+er」で比較級を作り「~より●●だ。」、「形容詞の原級+est」で最上級を作り「もっとも●●だ」を表現する。good, better, bestのように不規則な活用をする形容詞もある。また「as 原級 as~」=「~と同じくらい●●だ」という表現もある。
■there is 構文
「~がある。」という意味。
■接続詞
if(もしも)、 because(なぜなら)、when(〜のとき)など。ifの場合は「if節 現在形、本文は未来形」となるような文章に注意。
■受け身(受動態)
be + 過去分詞=「~される」。
保護者
受動態以外にもこんなにたくさんあったのね。「be動詞の活用」なんかは1年生の応用に近いわね。
教室長
中学1年生の間に習ったことをこの機会にしっかり復習しておくとよいですね。
受け身(受動態)と比較
保護者
この中で特につまずきやすい単元はどれなんでしょうか?
教室長
1つ目は受動態ですね。動詞の過去分詞形を正確に覚えられているかがカギになります。パターンは決まっているので、何度も問題演習を繰り返すとよいでしょう。能動態から受動態、受動態から能動態への書き換えはよく出るので練習しておくといいですよ。
保護者
過去分詞形ってどのようなものだったかしら。
保護者
基本的には「動詞の原形+ed」で、過去形と同じ形をとる動詞もあるんだけれど、不規則動詞というものがあって、その場合には過去形と過去分詞形の形が異なることもあるわ。
教室長
食べる=eatの活用がそうですね。原形、過去形、過去分詞形の順に、”eat、 ate、 eaten”と覚えたと思います。
保護者
なるほど、思い出してきたわ。ほかには引っかかりやすいところはあるんでしょうか?
教室長
比較もつまずきやすい単元です。「比較級 than」、「最上級 of」といった構文を例文と一緒に覚えるとよいでしょう。その際は音読が効果的ですよ。また最上級にはなぜtheがつくのか、比較級でtheがつくのはどのような時なのかを理解すると間違えにくくなります。
保護者
その、比較級と最上級の”the”について具体的に教えていただけますか?
教室長
たとえば最上級には基本”the”がつきます。”Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.”(富士山は日本で一番高い山だ。)という具合ですね。ここでなぜ”the”がつくのかというと、「一番」という地位につける山は1つしかないからです。
保護者
”the”には特定したり限定したりする意味がありましたもんね。
教室長
そのとおりです。このことを考えると、比較級の場合でも”the”をつける場合があります。どういう場合かわかりますか?
保護者
あっ、少し思い出したわ。たとえば「2人のうちどちらか片方が背が高い」って表現したいときは、背が高い方は1人しかいないから”the”をつけるんじゃなかったでしたっけ。
教室長
すばらしい、そのとおりです。”Tom is the higher of the two.”(トムは二人のうち背が高い方だ。)といった例文が考えられますね。
保護者
暗記することが多そうですね。
教室長
中2英語でつまずきやすい“不定詞”
教室長
最後に、中学2年生の英語で特につまずきやすいto不定詞についても紹介しましょう。
保護者
「to+動詞の原形」で、「~すること」や「~するために」という意味を作る構文ですよね。具体的にはどういう文章になるんでしょうか?
教室長
例文は以下のようになりますね。
■名詞的用法
I want to play tennis. (私はテニスをすることが欲しい=私はテニスがしたい。)
■副詞的用法
I practice the piano hard to win the contest. (私はコンテストで優勝するためにピアノを一生懸命練習する。)
保護者
どういうところがつまずきやすいんでしょうか。
教室長
まず、「時制に限らずtoのあとは原形」という点ですね。たとえば先ほどの2つ目の例文の時制を過去にすると”I practiced the piano hard to win the contest.”(私はコンテストで優勝するためにピアノを一生懸命練習した。)となります。
保護者
文の実際の動詞部分、つまりSVOのVの部分だけが過去形になるのね。
教室長
また名詞的用法では、動名詞との使い分けでつまずくお子さんも多くなっています。
保護者
動名詞ってなんでしたっけ?
教室長
「動詞の原形+ing」で、「~すること」と訳します。
保護者
基本的にto不定詞の名詞的用法と同じなのね! これは区別が難しそうだわ。
教室長
「to+動詞の原形」が主語になる文章のときにはいいのですが、目的語になると少しややこしくなります。動詞によってto不定詞を取るか動名詞を取るかが変わる場合があるためです。
■to 不定詞を取る動詞
decide(決める)、 want(欲する)、hope(望む)、 wish(願う)など。気持ちや感情に関係する動詞が多い。
■動名詞を取る動詞
stop(止める)、 give up(諦める)、 finish(終える)など。何かを中断したりやめたりすることに関係する動詞が多い。
■to不定詞を取るか動名詞を取るかで意味の変わる動詞
・try
try ~ing=ためしに~してみる。
try to不定詞=~しようと努力する。
・forget
forget ~ing=~したことを忘れる。
forget to不定詞=~することを忘れる。
など。動名詞は過去志向、to不定詞は未来志向だと考えると覚えやすいですね。
保護者
これも覚えることがたくさんありますね。
保護者
該当する動詞を全部覚えるんじゃなくて、例文を覚えたり、「感情や気持ちに関することはto不定詞」みたいな覚え方をしたりするとよさそうね。
保護者
うちの子がつまずきそうなポイントがたくさんあって不安だわ。
教室長
お子さんによってつまずきやすいポイントは違いますから、1人ひとりに合ったフォローをしてもらえる学習塾がおすすめですよ。
保護者
なるほど。ちょっと検討してみようかしら。
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