数学はとくに時間配分が大切な科目

保護者

この前うちの子が定期テストだったんですけど、数学が時間内に終わらなかったみたいで、かなり落ち込んでいました。

教室長

下手をすると1問に10分も20分もかかってしまうのが、数学の難しいところですよね。数学は、とくに時間配分が重要になる科目だと思います。

保護者

娘も「もう少し時間配分を考えればよかった」と言っていました。時間があれば他の問題を解くことができたようでした。

教室長

ふーむ、それはなおさら悔しいでしょうね。

保護者

私も学生時代に同じミスをした記憶があります。そんな経験があるお子さんって、意外と多いんじゃないでしょうか。

教室長

塾では時間配分を意識した練習もしますが、自宅学習が中心だと、その意識が低くなってしまいがちですからね。せっかく解ける実力があるのにもったない話ですよね。

保護者

あーあ、どんなふうに言って励まそうかしら…。

教室長

お子さんは、今中学1年生でしたよね?ここで時間配分の大切さがわかったことは必ずプラスになると思いますよ。これからのテスト、そしてやがて来る高校受験本番で同じミスを繰り返さなければいいんです。

保護者

そうですね。次に生かせばよいと、伝えてあげることにします。

数学のテスト中はどんな時間配分をすべきか

保護者

でも確かに、数学のテストの時間配分って難しいですよね。

教室長

そうですね。見直しの時間も確保したいところですからね。

保護者

教室長がうちの子と同じ立場だったら、どんな時間配分にしましたか?

教室長

試験時間の9割を解法に、1割を見直しに当てます。また最初の数分で、すべての問題に目を通すようにします。

保護者

いきなり解こうとせずに、まずは問題を読むんですね。

教室長

はい。数学のテストには簡単な問題もあれば難しい問題もあります。必ずしも最初の問題から解く必要はありません。まずはすべての問題に目を通し、解けそうな問題と、解けなさそうな問題に分類します。ここで解く順番まで考えられると理想的ですね。

保護者

解く順番ですか。

教室長

はい。確実に解けそうな問題から手をつけ、難しそうな問題は後回しにします。

保護者

でも解けそうだと思っても、実際に着手してみたら意外と難しかったという問題もありますよね。

教室長

それもよくあるケースですね。そんな時は切り替えが大事です。目安として2、3分考えても解法がわからなければ、パッと次の問題に移る勇気が必要です。

保護者

 そのへんは臨機応変にするということですね。

教室長

また「これは時間がかかりそうだな」と思った問題も後回しにします。1つの大問を完璧に解けたとしても、それに時間をかけ過ぎていては高得点は望めませんからね。

保護者

無理に完璧さを狙わないということですね。

見直しの時間は絶対に必要ですか?

教室長

解ける問題を絶対に取りこぼさないというのが数学で高得点をとるためのコツです。残りの時間であえて難問に挑戦するのも1つの手ですが、私なら解いた問題を今一度チェックしますね。

普段から時間を意識した数学の勉強を

保護者

 思い描いた時間配分のとおり進めるには、問題を解くスピードも重要になりそうですね。

教室長

もちろんです。解くスピードが速ければ速いほどテストでは有利になりますね。

保護者

計算のスピードは、どうすれば上がるんですか?

教室長

普段から時間を意識した練習をすることが大切です。たとえば時計を近くに置いて、タイムを計りながら問題を解くだけでも時間に対する意識はグッと高まります。

保護者

ほどよい緊張感も出そうですね。

教室長

そして最初に1分で解けたなら、次は50秒で解けるようにがんばってみる。こうして段々とタイムを縮めていくわけです。ただし、急ぐあまりに計算式をしっかり書かないのは賛成できません。

保護者

え?でも、わざわざ計算式を書いていると、時間のロスになるのでは?

教室長

一見そう思えますよね。しかし計算式は、後から見直す時に大いに役立ちます。計算式があることで、かえって時間の短縮になるんです。

保護者

なるほど。時間を意識するのと同時に、計算式を書く習慣もつけておいたほうがいいんですね。

 

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