中学3年生になると、理科もいよいよ総まとめの段階に入ってきます。内容も今まで習ったことに加えて広がりを見せ、予習や復習が必須になるでしょう。今回は、中学3年生の理科の単元やポイントをご紹介します。
目次
中学3年生の理科ってどんなことを勉強するの?
保護者
今の理科って、1分野とか2分野の区別がなくなったって知ってました?
保護者
そうなんですか?知らなかったです!
保護者
学校によって、進める単元の順番も違うみたいね。
保護者
私たちの頃とはずいぶん変わっていますね。
教室長
そういえば、先日別の保護者の方もそんなこと言っていました。お子さんが中学3年生で、理科の点数が低いって嘆いておられましたよ。
保護者
今の中学3年生の理科って、どんなことを習うんですか?
教室長
主要単元は、遺伝、宇宙、イオン、運動などですよね。
保護者
計算を使う単元が多いって聞きました。
教室長
運動や、イオンの範囲に加え、宇宙の範囲でも計算がありますからね。
保護者
やっぱりそれだけ難しくなるってことですかね。受験前になるし。
教室長
単元数自体は中学2年生と比べて減っていますけど、おっしゃる通り受験が近づき、学校の授業スピードも上がるので、勉強の仕方に工夫は必要になりますね。遺伝の範囲は暗記の項目が多い分、予習は早めにしておいたほうがよいでしょう。
保護者
効率よく学習するためにも、ポイントは押さえておきたいですね。
中学3年生 理科のポイント
保護者
計算はうちの子が絶対つまずきやすいところだと思うから、特に押さえておきたいです。家で教えてあげたいですし。
保護者
計算と言えば、私は「運動とエネルギー」の範囲が難しい印象だけど、ポイントって何かしら?
保護者
やっぱり公式を覚えることじゃないですか?特に仕事と仕事率や、位置と運動エネルギーを求める公式は覚えておかないと、計算すらできませんし。
教室長
そうですね。公式を覚えたら、次は問題をたくさん解くことですよね。物理の範囲は数学と同じで、問題を解いて身につくものですから。
保護者
そうなると、量が問題ですよね。学校の教材もわかりやすいんですけど、問題数が少なくて。もっといろんな種類の問題を解いてほしいですし。
保護者
そこは塾の教材を使えばいいんじゃないかしら。塾なら教材もたくさんあるでしょうし。
教室長
そうですね。特に物理は、計算ができなくてニガテ意識を覚えるお子さんがたくさんいますからね。わからなくなったら無理して1人でやらず、塾の先生に聞いたほうがよいですね。
保護者
天体はどうですか?私、天体のどこに計算が必要なのか、いまいちよくわかっていなくて。だから難しいイメージがあまりないんです。
保護者
きっと中学生のとき、楽しく覚えられたのよ。私はニガテだったわ。ほら、月の動きとか計算したじゃない。
保護者
ありましたね。私は逆に得意でしたよ。天体の動きって、決まっているんですよ。ちゃんと法則にしたがって動いているんです。だから、その動きや法則さえ押さえておけば、計算も難しくありませんよ。たとえば地球の自転は、地球が1日で1回転すること、公転は地球が太陽のまわりを1年かけて1周すること、この2つを覚えるだけでも天体の動きがわかりますし。(※)
教室長
すごいですね!おっしゃる通りです。さらに個人的には、まずお子さんに宇宙の範囲を好きになってほしいですね。私たちの生活にかかわることですし、空の動きも毎日目にしているはずですから。
保護者
どうすれば楽しく覚えられるかしら。
教室長
地球儀があれば、それを使うのもよいですね。地球の動きも、この範囲では学びますから。自転や公転の法則を、実際に地球を動かしながら理解するのもおすすめです。
保護者
それ以外では、どのように勉強すれば点数が上がりますかね?
教室長
天体の範囲では、やはり図を書くことを心がけたほうがよいでしょう。頭の中だけで考えていては混乱してしまうので、星や太陽、地球の動きや月の動きに矢印をつけながら考えていくことが大切だと思います。特に、太陽の経路は季節によって違うので、1つの表に季節ごとの動きをまとめてみるとわかりやすいですよ。
保護者
天体では、1つ1つを暗記しようとせずに、1年間の天体の動きを、図表にして比べながら覚えると、覚えやすいということですね。
教室長
その通りです。
保護者
イオンの範囲はどうなんですか?
教室長
まずはイオン記号を暗記することから始めましょう。暗記帳を自分でつくって、1日何個という具合に覚えていくことをおすすめします。その上で、電気分解のパターンを全て頭に入れていくのです。
保護者
すべてですか?一体どれくらいの数があるんですか?
教室長
電気分解は、水の電気分解、塩酸の電気分解、塩化銅水溶液の電気分解だけが問われると言ってもよいくらいです。覚えて欲しいのは、この3つのパターンなんです。追加で言うとすれば、水素は必ず陽イオンになり、塩素は必ず陰イオンになります。この法則を覚えておくだけでも、少しは違うかもしれません。
保護者
イオン記号、陽イオンと陰イオン、そして電気分解のパターンを順番に覚えていけば、点数を取りやすいんですね。
教室長
ええ。できれば水、塩酸、塩化銅、それぞれの電気分解を分けてノートにまとめておくとよいでしょう。図にしてみても、見やすくまとめられるかもしれません。
理科でつまずいたときは…
保護者
理科の難しいところは、各単元でやることがまったく違うところですよね。
保護者
私はそれが理科の楽しいところだとも思うけど。だってどこがニガテで、どこが得意か、すごくわかりやすいじゃない。
保護者
英語や数学と違って、全部の単元がつながっていないから、なにかわからなくても、それが他の単元に影響するとは限らないものね。
教室長
そうですね、一理ありますよね。自分のできる単元と、そうでない単元をよく知り、その上でできないところを穴埋めしていく必要がありますから。
保護者
はっきり自分のニガテや得意を認識しているお子さんはよいですけど、どこが得意でニガテかもわからなくなってしまうお子さんもいるでしょうしね。
保護者
それは確かにそうよね。うちの子も心配だもの。
保護者
学習塾を通してニガテを見つけてもらうところから始めるのがよいかもしれないわね。中学3年生になるとやることも増えてくるし、ニガテや得意を自分で探している時間がもったいなかったりするし。誰かに客観的に見てもらって、見つけてもらうのが1番よいかもいれないわね。
教室長
そうですね。中学3年だからこそ、優先順位を決めて勉強することが大切です。
参考URL 中学理科の学習 SCIENCE/日周運動・年周運動
(※)http://science.005net.com/yoten/3_tentai2.php
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