社会がニガテというのもよく聞きますよね…。でも、実は社会は点数を伸ばしやすい科目でもあるんです。今回は、そんな「社会」を味方につける方法をご紹介します!
目次
「社会」でつまずく主な原因と対処方法は?
保護者
うちの子、勉強ぎらいではないんだけど、社会だけは「おもしろくない」って言って、あまりやりたがらないの。テストの点数も今ひとつで…。マスター、社会が得意になる方法って何かありますか?
教室長
社会がニガテというのは、勉強のやり方を間違えているのかもしれませんね。社会は数学や国語のような主要科目と同じ勉強方法では効率がよくありません。特に社会には知識を問うものも多いので、知識を蓄えることが大切です。
保護者
とにかくテスト前に教科書を読んで、事柄を頭に入れるやり方をしています。だから、知識の蓄えはできていると思うのですが…。
教室長
では、知識の蓄え方はどうでしょう? さまざまな事柄や知識を関連づけながら考えられていますか?
保護者
事柄や知識を関連づけながら考えるって、どういうことですか?
教室長
たとえば、歴史なら年号や出来事だけ単体で覚えるのではなく、その背景に何があったかや、誰が何をしたからこういう出来事が起きたなど、「出来事の経緯」や「物事と物事の関連」を合わせて理解することが大事です。授業のノートを見直すのも有効ですよ。自分で書いたノートだからこそ、授業中の記憶がよみがえり知識の積み重ねの手助けになります。
保護者
社会では、知識だけでなく、もう一歩踏み込んだ勉強が大事ってことなんですね。
教室長
その通りです。社会をなぜ学校で勉強するかというと、世の中の仕組みや成り立ちを知るためです。「今の世の中」の在り方や「これからの自分たちの暮らし」を考える手掛かりとして、歴史や地理や公民を勉強します。優子さんのお子さんも、自分と社会とのつながりを感じながら勉強できれば、もっと楽しくなるのではないでしょうか。
保護者
社会はやればやった分だけ、点数が上がる科目だと聞いたことがあるのですが、本当にそうなんですか?
教室長
本当です。ただ、やり方を間違えると点数は伸びません。せっかく点数が伸びやすい教科なので、「地理」「歴史」「公民」の各分野に合わせた学習方法を身につけて、しっかり攻略しましょう。
地理には地理の攻略法がある!
教室長
社会は「地理」「歴史」「公民」のそれぞれで勉強のやり方が異なります。今回は「地理」にしぼって勉強のコツをお話ししましょう。地理の勉強で特徴的なのは、「グラフの読み取り」です。グラフの読み取りは、頻出問題でもあるので点数アップの鍵になります。
保護者
詳しく教えてください!
教室長
では、「雨温図」で説明しましょう。
これらの雨温図は、カイロ(エジプト)、ケープタウン(南アフリカ共和国)、札幌のものです。どれがどれだかわかりますか?
保護者
う~ん…難しいですね。
教室長
正解を言うと、1が札幌。2がカイロ。3がケープタウンです。
保護者
どうやって見分ければよいのかしら。
教室長
カイロはエジプトの首都で、年中乾燥しているのが気候の特徴です。ですから、降水量の少ない2がカイロになります。3は気温の推移を見ていくと、他の2つとは異なったカタチをしていますよね? これは南半球にある国の特徴です。唯一南半球にあるケープタウンが3だと判断できます。最後に1ですが、これは1、2、11、12月あたりの気温が低くなっているのがポイントです。
保護者
あ、日本の冬ですね!
教室長
そうです。だから、答えは札幌になります。
保護者
そうやって雨温図の中から特徴を見つけていくと、わかりやすいですね。
教室長
雨温図の読み取りでは、年間の温度変化、降水量、雨季と乾季がいつなのかなど「その国や都市の気候の特徴」をつかむことが大切です。これは、単に覚えるのではなく、考える力も磨いていかなければいけません。地図と雨温図を見比べながら、「この国は砂漠地帯にあるから、雨が少ないのだな」とか、「地中海沿いにあるから温暖なのか。」というように、関連づけて考えていくとよいですよ。
保護者
問題集でいろんな問題を解くのもよさそうね。
教室長
雨温図のグラフの読み取りは出題パターンがある程度決まっているので、慣れておくとよいですね。グラフの読み取り問題が得意になると社会の点数もアップしますよ!
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